「金の斧」(きんのおの)あるいは「ヘルメースときこり」は、イソップ寓話のひとつで、正直であることが最善の策であるという教訓の物語である。目次 正直なきこりが斧を川に落としてしまい嘆いていると、ヘルメース神が現れて川に潜り、金の斧を拾ってきて、きこりが落としたのはこの金の斧かと尋ねた。きこりが違うと答えると、ヘルメースは次に銀の斧を拾ってきたが、きこりはそれも違うと答えた。最後に鉄の斧を拾ってくると、きこりはそれが自分の斧だと答えた。ヘルメースはきこりの正直さに感心して、三本すべてをきこりに与えた。 それを知った欲張りな別のきこりは斧をわざと川に落とした。ヘルメースが金の斧を拾って同じように尋ねると、そのきこりはそれが自分の斧だと答えた。しかしヘルメースは嘘をついたきこりには斧を渡さなかった。欲張りなきこりは金の斧を手に入れるどころか自分の斧を失うことになった。 日本では当初ヘルメース神を水神と訳したためか、これを女神とすることが児童書などで一般的となっている[1]。 日本語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。イソップ童話集/樵夫と神さま
1 あらすじ
2 類話
3 脚注
4 関連項目
あらすじ
類話
脚注^ 三宅興子「『金の斧、銀の斧』の神さまの姿」『イソップ絵本はどこからきたのか』三弥井書店、2019年。
関連項目
アイソーポス
表
話
編
歴
アリとキリギリス - ありとはと - 田舎のネズミと町のネズミ - 犬と肉 - ウサギとカメ - 嘘をつく子供 - 馬をうらやんだろば - 雄鶏と宝石 - ガチョウと黄金の卵 - からすときつね - カラスと水差し - 狩人と樵 - 北風と太陽 - 狐と鶴のご馳走 - 虚飾で彩られたカラス - 金の斧 - 熊と旅人 - 3本の棒 - 獅子の分け前 - すっぱい葡萄 - ずるい狐 - ネズミの相談 - ねずみの恩がえし - 農夫とその子どもたち - バッタを捕まえる少年とサソリ - 卑怯なコウモリ - ろばを売りに行く親子 - エチオピア人を白く洗う
映像作品
まんがイソップ物語 (アニメ映画) - まんがイソップ物語 (テレビアニメ)
更新日時:2020年1月29日(水)21:38
取得日時:2021/02/24 20:40