野球場
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村上春樹の短編小説については「野球場 (村上春樹)」をご覧ください。
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オラクル・パーク。屋外、天然芝の野球場。アメリカでは普通の、左右非対称の野球場である。フェンウェイ・パークレッドソックスのホーム球場)のフィールドの形。複雑に歪んでいる。レフト側のフェンスまでの距離が短いが、その代わりレフト方向に打つバッターばかりが有利にならないようにen:Green Monster グリーン・モンスター(緑の怪物)と呼ばれる高さ11.33 mの緑色の壁が設けてある。T-モバイル・パークシアトル・マリナーズのホーム球場であり、以前はセーフコ・フィールドと呼ばれていた。開閉式屋根付きの天然芝の野球場。ひと目では分かりづらいが、この球場も左右非対称である(T-モバイル・パークの記事にフィールド図とフェンスまでの距離を掲載)。ドジャー・スタジアム。屋外・天然芝・野球専用で、アメリカにしては珍しく左右対称の、例外的な野球場である。

野球場(やきゅうじょう、: ballpark)は、野球を行うための運動場である。「球場(きゅうじょう)」とも。
概要
規格野球場の概要図

野球の発祥地であり本場であるアメリカMLB(メジャーリーグ・ベースボール)の野球場の形はひとつひとつ異なっている。

もともとアメリカでは野球場は街中の空き地に造られていたため、周囲の敷地や建物の影響を受けて複雑に歪んでいたので、野球場の形状や広さはまちまちでよいということになった。現在でもそうである(ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークはそのような昔の名残を色濃く残している)。野球場全体は左右非対称で歪んだ形をしていてもよいし、外野が複雑な形でもよい。外野のフェンスもウネウネと曲がっていても良くて、実際多くの球場のフェンスがそれぞれ敷地の形の都合や周囲の建造物の影響を受けてさまざまなゆがみ方をしており、そこに描かれる「この線を越えるとホームランと認定される線」も各球場の都合で引いてよく、(広告収入をもたらす)宣伝用看板を避けるように複雑に上下に折れ曲がっていてもよい。ファールエリアの形状も各球場ごとに全然異なっており、左右非対称に歪んでいる場合も多い。

ただし内野のサイズは厳密に定められている。すなわちダイヤモンドのサイズ、つまり4つの塁(ベース)が正しく正方形となることや塁間の寸法も厳密に定められている。

MLBの球場のサイズに関する規定はOFFICIAL BASEBALL RULESにかかれている。OFFICIAL BASEBALL RULESの2019年版はこちら[2]に公開されており、その「2.01 Layout of the Field」に書かれている。The infield shall be a 90-foot square. The outfield shall be the area

between two foul lines formed by extending two sides of thesquare, as in diagram in Appendix 1 (page 158). The distance fromhome base to the nearest fence, stand or other obstruction on fairterritory shall be 250 feet or more. A distance of 320 feet or morealong the foul lines, and 400 feet or more to center field is prefer-able. The infield shall be graded so that the base lines and homeplate are level. The pitcher’s plate shall be 10 inches above thelevel of home plate. The degree of slope from a point 6 inches infront of the pitcher’s plate to a point 6 feet toward home plate shallbe 1 inch to 1 foot, and such degree of slope shall be uniform. Theinfield and outfield, including the boundary lines, are fair territoryand all other area is foul territory.It is desirable that the line from home base through the pitcher’splate to second base shall run East-Northeast.

最後の2行を解説すると、『本塁からピッチャープレートや2塁へと引いた直線は、東北東方向にあることが "望ましい"』としている。「望ましい」としているので、いわゆる努力義務(努力目標)であり、絶対に守らなければならない規則というわけではない(なぜこのような方角に関する規定があるかというと、この規定に従って本塁を南西に置いた場合、内野席の観客は太陽が視野に入らないためプレーが見やすいのである。さらに多層階のスタンドを持つ球場の場合、内野スタンドの大部分が午後のデーゲーム時には日陰となるので、観客は直射日光に晒されず涼しく観戦できる)。努力義務(努力目標)であるが、アメリカのMLBの野球場のほとんどはこの努力義務を守っている(例外は、PNCパークグレート・アメリカン・ボール・パークくらいである。これらの例外的球場は「景観作り」をするために方角の努力目標を後回しにした)。

なお、この努力義務規定に素直に沿った球場だと左投手(左腕で投げる投手)の投げるほうの腕(左腕)は南側になる。ここから左投手は「サウスポー」(south-paw)と呼ばれるようになったとされる。
日本

日本の公認野球規則は、基本的にアメリカのOFFICIAL BASEBALL RULESを翻訳したものであり、やはり2.01章に以下のような野球場の規格についての定めがある。以後この節における数値は全て公式規定である。野球場を作るためには、次の要領で正方形を描き、その一辺を90フィート(27.431メートル)としなければならない。

正方形のそれぞれの頂点には目印となる塁を置く。
このうちの一点は本塁と呼び、五角形のゴム板を置く。
正方形を描くためにはまず本塁を置く位置を決め、本塁から127フィート3 3 8 {\displaystyle {\tfrac {3}{8}}} インチ(38.795メートル)の位置に二塁を置く。
次に、本塁と二塁を基点に90フィート(27.431メートル)ずつ測って、本塁から見て右側の交点を一塁、左側の交点を三塁と呼ぶ。
つまり本塁から反時計回り順に、一塁・二塁・三塁となる。
本塁以外の3つの塁には厚みのある、正方形状のキャンバスバッグを置く。
一・三塁ベースは描いた正方形の内側、二塁ベースは描いた正方形の頂点とキャンバスバッグの中央が重なるように置く。
そして本塁から二塁への線分上で、本塁から60フィート6インチ(18.44メートル)の位置には投手板と呼ばれる長方形の板を置く。
各塁と投手板は全て白色である。
本塁から一塁へ伸ばした半直線と、本塁から三塁へ伸ばした半直線をファウルラインと呼ぶ。
2本のファウルラインで挟まれた、投手板や二塁のある側をフェアゾーン、それ以外をファウルゾーンと呼ぶ。

ファウルゾーンについては「本塁からバックストップ(ネット)までの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス・スタンドまでの距離は60フィート(18.288メートル)以上を推奨する。」 と書かれている[1]。塁線は一、三塁までを指し、外野のファウルゾーンについては規定がない。

人工芝の多目的野球場(横浜スタジアム日本最古の本格的な野球専用球場であり、日本を代表する野球場の阪神甲子園球場日本初のドーム球場東京ドーム

外野の広さについては「本塁よりフェアグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は250フィート(76.199 メートル)以上を必要とするが、両翼は320フィート(97.534メートル)以上、また中堅は400フィート(121.918メートル)以上あることが優先して望まれる」と規定されている。両翼とは、本塁と一塁・三塁とを結ぶファウルラインの延長線上を指し、中堅とは本塁と二塁を結ぶ直線の延長のことをいう。

この規定には注記があり、1958年6月1日以降にプロ野球球団が新設する球場は、両翼325フィート(99.058メートル)、センター400フィート(121.918メートル)以上なければならないとし、既存の球場を改修する場合もこの距離以下とすることができない旨を定めている。ただし、日本においてはこの規定を満たさない球場が1958年6月1日以降も多数誕生しており、プロ野球球団の本拠地球場でも規定を満たしていない球場が見られる(詳細は後述)。


日米の屋外野球場における本塁の方位

日本でもMLBの公式ルールと同様に方角に関する規定が盛り込んであり、「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は、東北東に向かっていること」を「理想とする」と努力義務を定めている。

日本の球場は規定を無視して、ピッチャープレートや2塁を南から南南西方向に(「本塁を北から北北東に」)設置する場合が多い。これは日本の球場の多くが、国民体育大会や学生野球といった教育寄りの目的で建設された経緯があり、守備に就くプレイヤーたち(学生たち)への配慮を優先し午後のデーゲームで太陽が視野に入らないよう配慮した方向を選択したためである(代わりに、観客やバッターのほうは犠牲になってしまった)。
バッターボックス、キャッチャーボックス左打席に立つ打者(デービッド・オルティス)。写真右は打者の後方に構える捕手と球審

バッターボックス(batter's box、ルール上の正式名称はバッタースボックス、もしくは打者席)とは、打撃を行う際に打者が立つ場所のこと。しばしば打席とも言われる。ただし、「打席数」を意味する場合の「打席」は、英語で "plate appearance" という。通常は、天然土アンツーカーの上に白いチョークで四角い線が引かれ、バッターボックスが示されている。バッターボックスは、本塁を挟んで左右に1つずつ存在し、打者はそのどちらかに入って打撃動作を行う。投手の側から見て右側の三塁方向に近いバッターボックスを右打席、一塁方向に近い左側のバッターボックスを左打席という。

打者の身体の一部分でも、バッターボックスの外で地面に接している時、投手は投球動作を行ってはならない。また、打者が一旦打席に入ったならば、投手がピッチャープレートに足を触れた後に打席を外すためには、必ず審判にタイムアウトを要求しなければならない。打球がフェアグラウンドに飛べば、打者は打者走者(バッターランナー)となって一塁に向かって走る必要がある。左打席の方が一塁ベースに近いため、内野安打に関しては左打席が有利である。

ホームベース後方のファウルグラウンドには、キャッチャーボックス(catcher's box、ルール上の正式名はキャッチャースボックス、もしくは捕手席)が位置している。捕手は、このキャッチャーボックス内で捕球動作を行う。キャッチャーボックスも、バッターボックスと同じく白いチョークで位置が示されている。投手が投球動作を始め、その手からボールが離れるまで、捕手は必ずファウルグラウンドに設けられたキャッチャーボックス内に位置していなければならない。
ネクスト・バッタースボックス、コーチスボックス

次打者、もしくは代打予定者が待機する場所として、ダートサークル側方の規定された位置(一塁三塁側それぞれ一箇所ずつ)に直径5フィートの円形区画が設けられ、これをネクスト・バッタースボックス(next batter's box、次打者席)と呼ぶ。ネクストバッターズサークル、ネクストバッターサークル、ウェイティングサークルなどとも称される。

また、一塁三塁のファウルゾーン側には、ベースコーチのためのコーチスボックス (coach's box) が白チョークなどにより明示される。
内野

野球場のグラウンドは、大別して内野外野の2つに区分できる。内野には4つの塁(るい、英:base または bag、日本語でもしばしばベースと呼称)が置かれ、内野を守る捕手投手を除く4人の野手内野手と呼ばれる。内野の正方形内のことをダイヤモンドとも呼ぶ。
本塁本塁上は、度々捕手と走者のクロスプレイの場となる

本塁は、内野に位置する4つの塁のうち、左右両バッターボックスの間に位置する塁である。ホームベース(home base)、またはホームプレート(home plate)ともいう。4つの塁の中で最もジャッジの基準に用いられることが多い塁であり、得点を記録するために最終的に到達しなければならない塁である。本塁は五角形のゴム板で、グラウンドと面一に埋め込まれている。そのためプレイの最中に本塁が土に覆われてしまうということはしばしばであり、その都度球審がブラシで本塁上の土を払う光景が見られる。

野球場を作るには、まず本塁の位置を決める必要があり、これを基準にして他の塁やマウンドなどの位置が決められる。公認野球規則2.02では、本塁を次のように定義している。

本塁は五角形の白色のゴム板で表示する。この五角形をつくるには、まず一辺が 17 インチ(43.2 センチメートル)の正方形を描き、17 インチの一辺を決めてこれに隣り合った両側の辺を 8.5 インチ(21.6 センチメートル)とする。それぞれの点から各 12 インチ(30.5 センチメートル)の二辺を作る。12 インチの二辺が交わった個所を本塁一塁線、本塁三塁線の交点に置き、17 インチの辺が投手板に面し、2 つの 12 インチの辺が一塁線及び三塁線に一致し、その表面が地面と水平になるように固定する。

本塁は、塁やマウンドを設ける上での基準点としての役割だけでなく、ストライクゾーンの幅を決める基準としての役割も持つ。打者が打とうとしなかった(バットを振らなかった)投球がストライクと判定されるためには、インフライト(ノーバウンド)で本塁上を通過していることを必要とする(三振、一塁に走者がいない、ワンバウンドで捕球された・若しくは後逸、この3条件が満たされた瞬間は振り逃げが可能となり、出塁できる)。

走者がアウトにならずに本塁に達すれば、得点が記録される。そのため、得点させまいと触球を試みる捕手と、触球を避けようとする走者がぶつかり合うクロスプレイが起こることもあり、他の塁に比べて激しいプレイが起こりやすい。中には、捕手が本塁に触れさせまいと走路をブロックしたり、逆に、ブロックする捕手を、返球されるボールを受け取る前に突き飛ばして本塁前から排除し、本塁に触れようと体当たりを敢行する走者もみられる。これらのプレイは野球の醍醐味の一つと見られる向きもあるが、大怪我や大事故につながりかねない、非常に危険なプレイであり、また状況によっては走塁妨害あるいは守備妨害が宣告される反則行為ともなり得るものである(ぶつかり方によっては乱闘の発端にさえなる)[注釈 1]

プロ野球やメジャーリーグでは、審判の判定に不服を持った選手が抗議の意思を示すために、土を蹴り上げて本塁の幅を狭くしようとしたり、つばを吐いたり、プレート脇に“今の球はボールだろ”とバットで線を引いたりする行為を見かけることがある(これを実際に行うと球審侮辱で退場となる)。
一塁一塁ベースへ向かう打者走者と、送球を捕球しようとする一塁手

一塁(first base、または1B)は、内野に位置する4つの塁のうち、本塁側から見て右に位置する塁であり、打者走者が最初に到達しなければならない塁である。打者走者は、ただちに一塁に戻ってくる(二塁へ進塁を試みず、一塁へ戻ってくる)ことを条件として、駆け抜けることが認められている。一塁側ファウルライン(塁線)には「スリーフットライン」が設定されている。

打者がアウトにならずに一塁ベース上に到達することを出塁という。出塁が可能なのは安打四球死球失策野手選択振り逃げ打撃妨害走塁妨害のいずれかの場合である。

一塁ベース付近を守る野手を、一塁手(first baseman)という。


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