野獣刑事
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、映画作品について説明しています。ニンテンドーDS用ソフトについては「野獣刑事 東京同時多発テロを鎮圧せよ!」をご覧ください。

野獣刑事
監督工藤栄一
脚本神波史男
出演者緒形拳
いしだあゆみ
泉谷しげる
小林薫
成田三樹夫
芦屋雁之助
藤田まこと
音楽大野克夫
主題歌大野轟二「泳ぐ人」
撮影仙元誠三
編集市田勇
配給東映
公開 1982年10月2日
上映時間119分
製作国 日本
言語日本語
テンプレートを表示

『野獣刑事』(やじゅうでか)は、東映京都撮影所製作、工藤栄一監督、緒形拳主演により、昭和57年(1982年10月2日に封切られた日本映画である。
あらすじ

大滝誠次は大阪府今宮警察署の刑事。マスコミに事件をリークして飲食したり、別件逮捕・おとり捜査も辞さない野獣刑事。そのうえ自分が逮捕した阪上の情婦・山根恵子と関係を持っている。が、恵子の息子・稔は大滝に懐かない。木津川べりで起きた女子大生惨殺事件もスタンドプレーで釜ヶ崎に潜入捜査を行うが、容疑者のストーカーを別件逮捕で拷問したことで解任されてしまう。ちょうどその頃に出所し恵子の所に転がり込んできた阪上と恵子を挟んで奇妙な友情が芽生えるも、阪上は再び覚醒剤に染まり破壊の限りを尽くす。第2の殺人も起こる中、大滝は捜査本部の裏をかいて手柄を立てるため、恵子におとりになってくれるよう懇願する。恵子は、大滝との結婚を夢見て、おとりとなることを決意するのだが……
スタッフ

企画:
日下部五朗、本田達男

監督:工藤栄一

助監督:成田裕介

脚本:神波史男

撮影:仙元誠三

音楽:大野克夫

主題歌:「泳ぐ人」(唄:大野轟二

美術:高橋章

録音:栗山日出登

照明:渡辺三雄

編集:市田勇

カースタント:スリーチェイス

キャスト

(テロップ順)

大滝誠次:
緒形拳

山根恵子:いしだあゆみ

阪上利明:泉谷しげる

三浦(府警察本部刑事):小林薫

黒木(府警察本部捜査第一課係長):成田三樹夫

田中輝一:益岡徹

稔:川上恭尚

暴力団の幹部(貸金業・石川):蟹江敬三

鬼頭(今宮警察署刑事課長):遠藤太津朗

ノーパン喫茶マネージャー:原哲男

喜多(今宮警察署捜査第一係長):阿藤海

のり子の母:絵沢萠子

庄司(今宮警察署捜査第三係):岩尾正隆

絵描き:麿赤児

砂川(成政組):成瀬正

福田(府警察本部捜査第一課長):西山辰夫

ポン引き:日高久

記者A:西園寺章雄

藤本(シャブの売人):山西道広

記者B:高峯圭二

仙波のり子:高野洋子

西尾由美子:麻田三智子

花田美智子:白礼花

(役柄不明):雅薇

ノーパン喫茶ホステス:黄玉章

(役柄不明):金竹由美子

乗用車のドライバー:秋山勝俊

客の中年男:ジョージ牧

制服警官A:丸山俊也

(役柄不明):徳永真由美

森(今宮警察署捜査第三係):宮城幸生

死体の発見者:疋田泰盛

(役柄不明):大城泰

(役柄不明):泉好太郎

(役柄不明):阿由葉秀郎

制服警官B:池田謙治

組員:矢部義章

府警刑事B:遠山金次郎

殺人現場の巡査:白井滋郎

捜査本部の捜査員:細川純一

(役柄不明):木下通博

(役柄不明):司裕介

(役柄不明):小船秋夫

鑑識課員:大月正太郎

人質の奥様:富永佳代子

府警刑事A:三谷真理子

駐車場で撃たれる男:市川元一(照明スタッフ)

(役柄不明):喜多格民

(役柄不明):川辺俊行

(役柄不明):市条享一

島村精治:芦屋雁之助

川端(今宮警察署長):藤田まこと

(テロップ外)

貸金業・石川の手下:福本清三

今宮警察署署員:有島淳平

製作
脚本

脚本神波史男オリジナル1979年アメリカ映画賞を独占した『クレイマー、クレイマー』の刑事版みたいなものを書いてくれ、と同作日本公開直後の1980年に東映から神波に大雑把な発注があった[1]。当時、テレビドラマは勿論、映画でも『幸福』や『駅 STATION』など、特に東宝が刑事ものを多数製作していたため[2]、それら健康的発想の刑事ではなく、舞台を大阪の場末に持って行き、えげつなく薄汚い刑事に設定した[1]プロデューサーの本田達男と釜ヶ崎などで取材を重ね[1]、ここで見た人たちの造形は泉谷しげる演じる阪上利明に色濃く反映されている[1]。神波単独で執筆し脚本が完成したのは1981年6月頃で[2]、プロデューサーの本田と日下部五朗も気に行ってくれたが、会社の事情ですぐに映画化されず[2]。「機会を狙うからと待ってくれ」と言われ、その後間が空いて、1982年になり映画化が決定した[2]。ここから監督工藤他、キャスティングも順次決まり、脚本の決定稿を作るところから工藤監督が脚本に参加した[2]。監督の中には出来上がった脚本を全部ひっくり返す人も多いが、工藤は脚本を読むが細かくは言わない人で、すぐ酒を飲み馬鹿話をして帰るだけで、ハチャメチャな脚本に合っていたと思うと神波は述べている[1]。工藤が現場で脚本に手を入れる人ということは神波は承知していたし、それは構わないという持論があった。大筋は変わってないが部分的にはかなり神波脚本と変わっているという[2]。工藤は「いろいろ注文を付けたかったがやめた。むしろこのホンを自分にとっての枷にしようとした。そうすれば、現場で常に自分が問われ続けることになる。そうすることでかなり正直な映画が撮れると思った」などと話している[3]。後のインタビューでは「神波君の脚本がよかった」と褒めている[4]
キャスティング

野放図な刑事役に緒形拳が抜擢された[5]。工藤監督が音楽が好きでミュージシャンと肌が合い[6]、工藤監督のファンである泉谷しげるは出演を快諾し熱演した[4][7]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:49 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef