のざわ なち
野沢 那智
プロフィール
本名野沢 那智[注 1]
（のざわ やすとも）[1][2][3]
愛称なっちゃん[4]
性別男性
出身地 日本・東京府東京市日本橋区（現：東京都中央区日本橋浜町）[2][3]
死没地 日本・東京都
生年月日 (1938-01-13) 1938年1月13日
没年月日 (2010-10-30) 2010年10月30日（72歳没）
血液型AB型[5][6]
職業声優、ラジオパーソナリティ、俳優、演出家、実業家
事務所オフィスPAC（最終所属）[7][8]
配偶者成瀬麗子（女優）[9]
著名な家族父：陸直次郎（作家）
母：堀小代清
兄：野沢直哉（実業家・馬主）
長男：野沢聡（俳優・声優）
姪：野沢直子（タレント）
甥：野澤直龍（クリエイティブ・ディレクター）
大姪：真珠・野沢オークレアー（格闘家）
公称サイズ（時期不明）[12]
身長 / 体重167[7] cm / 52 kg

声優活動
活動期間1957年 - 2010年
ジャンル吹き替え、アニメ、ラジオ、ナレーション、ゲーム
デビュー作『ハーバー・コマンド』[13]
俳優活動
活動期間1950年代 - 2010年
ジャンルテレビドラマ、舞台
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野沢 那智（のざわ なち、1938年〈昭和13年〉1月13日[3][10][14][15] - 2010年〈平成22年〉10月30日[5][13][16]）は、日本の舞台演出家、俳優、声優、ラジオパーソナリティ、実業家、馬主。

東京府東京市日本橋区（現：東京都中央区日本橋浜町）出身[2][3]。オフィスPAC元代表[7][8]。父は作家の陸直次郎[17]、母は小唄の師匠の堀小代清[2][3][18]、妻は女優の成瀬麗子[9]、長男は俳優の野沢聡、姪はタレントの野沢直子[17]、甥はクリエイティブ・ディレクターの野澤直龍、大姪（直子の娘）は格闘家の真珠・野沢オークレアー。
生涯
幼少期

4人兄弟の末っ子として生まれる[17][注 2]。幼稚園在園中は学童疎開で長野県の上林温泉で過ごす[17]。1944年8月に父と死別した後は、母親が霞ヶ関官庁街で開業した弁当屋で配達の仕事などをこなしていた[18]。
デビューまで

演劇との最初の出会いは中央区立浜町中学校（現：中央区立日本橋中学校）[20]在学中の中学1年生の時、母に連れられて、近所にあった「明治座」に新国劇を見に行った時であり、その後は「明治座」へ毎日のように通うようになる[3][21]。ただし、当時は役者ではなく舞台装置に興味をもち、将来は舞台美術家になりたいと思っていた[21]。

1953年、東京都立白?高等学校に進学後は演劇部に所属し、演出から舞台装置、照明、役者まで経験した[3][20]。当時、教師が朝礼の訓辞に、ユニークな活動ぶりを取り上げて絶賛していたほどだったが、教師に褒められたばかりに、調子に乗って学業を怠るようになってしまったという[3]。午後の物理、数学の授業には出席せず、裁縫室にこもり、裁ち台を舞台にして、演劇の稽古に熱中し、木下順二の『彦市ばなし』などを上演していた[3][20]。担任の教師もそれを半ば認めて、叱りもせず好きにさせてくれたという[3]。期末試験で物理、生物、数学は白紙答案であり、問題そのものが何のことやらわからないのだったことから、答えられるはずもなく、好意的だった教師でさえ、呆れ果ててしまったという[3]。