野尻湖
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この項目では、長野県の野尻湖について説明しています。宮崎県の野尻湖については「岩瀬ダム」をご覧ください。

野尻湖


野尻湖空撮.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}野尻湖 (日本)日本の地図を表示野尻湖 (長野県)長野県の地図を表示
所在地 日本
長野県上水内郡信濃町
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度49分30秒 東経138度13分20秒 / 北緯36.82500度 東経138.22222度 / 36.82500; 138.22222座標: 北緯36度49分30秒 東経138度13分20秒 / 北緯36.82500度 東経138.22222度 / 36.82500; 138.22222
面積4.45[1] km2
周囲長16 km
最大水深39.1 m
平均水深21 m
貯水量0.096 km3
水面の標高657 m
成因堰止湖
淡水・汽水淡水
湖沼型中栄養湖
透明度5?7 m
プロジェクト 地形
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斑尾山黒姫山間の高原に位置する野尻湖空撮黒姫高原スノーパークからの野尻湖(後方は斑尾山)野尻湖空撮[2]野尻湖(後方は黒姫山)

野尻湖(のじりこ)は、長野県上水内郡信濃町にある。古くは信濃尻湖(しなのじりこ)と呼ばれた。芙蓉湖(ふようこ)とも呼ばれる。ナウマンゾウ化石や旧石器時代遺物が出土する湖としても知られており(野尻湖遺跡群)、発掘調査が行われている[3]湖沼水質保全特別措置法指定湖沼。天然湖で、妙高高原、黒姫高原とともに妙高戸隠連山国立公園に指定されている。
地理

東の斑尾山と西の黒姫山に挟まれた標高654メートルの高原に位置する。面積は4.56平方キロメートルで、長野県の天然湖としては諏訪湖に次いで2番目に大きい。水深は39.1メートル(2017年4月調査)あり、貯水量では諏訪湖を上回る。湖の水は池尻川を通じて流出し、関川へ合流して日本海に注ぐ。

成因には諸説が存在し、斑尾山の噴出物によってせき止められたという説と、黒姫山の噴火により発生した、池尻川泥流によりせき止められ、その後、湖の西側が隆起したと言う説がある[4][5]
名称

野尻湖という名称は、古く信濃尻湖と呼ばれたものが変化したものであり、また湖の形状から芙蓉湖という別名が付けられた。以下に『角川日本地名大辞典』より引用する[6]。県最北端にあることから,古来,信濃尻湖と呼んでいたものが,略されて野尻湖と呼ばれるようになったという(中略)湖岸線が出入りに富み,その形が芙蓉に似ていることから芙蓉湖とも呼ばれる。

1933年(昭和8年)4月付の『史蹟名勝天然紀念物調査報告 第拾四輯』に収録されている「名勝野尻湖」の項(八木貞助著)には以下のようにあるので引用する[7]。古來「信濃尻湖」と呼びたるものが略されて野尻湖と稱するに至たので、雅名を芙蓉湖と云ふ。?ち湖岸線の突出が著しく、八崎を數へる處から 八朶の芙蓉に通はせたものである。

1937年(昭和12年)発行の『高日本風光』には芙蓉湖のほか蓮湖とも呼ばれるとあるので以下に引用する[8]。此湖形蓮花に似たりとて、芙蓉湖又は蓮湖とも呼ばる。

また、『信濃町誌』では芙蓉の「葉」に由来するとあるので当該部分を引用する[9]。野尻湖には俗に四十八崎があるといわれ、湖岸線の出入りの多いことを示している。またこの出入りの多いことが芙蓉のに似ていることから「芙蓉湖」ともよばれている。

なお、野尻湖の西には「野尻」という地名があるが、これは山に囲まれた野尻湖で唯一西側のみが開けており、そこからまず「沼尻」という地名が生まれ、やがて野尻に変化したとされる[10]
利用
農業

笹ヶ峰ダム(乙見湖)とともに、関川下流域に広がる農地灌漑する農業用水の水源として利用されている。
漁業と魚類の変遷

約80年前にはナマズギギドジョウフナタナゴコイウグイ等15種類の生息が記録されている。地元漁協は遊漁などを目的としてワカサギヒメマスヘラブナなどを遊漁目的で放流している。

1900年代初頭 車軸藻類ホシツリモコカナダモなど20数種類もの豊富な水草が確認されていた。

1978年 増え過ぎた水草が船の航行や漁業の障害になるとして、水草除去を目的に5,000匹のソウギョが放流された。3年間で水草は食べ尽くされ、ホシツリモは全滅したが、同時にエビやフナ類も激減した。

1980年代まで 専門漁業者による夏期のウグイ刺し網漁が行われたほか、冬季は全面結氷する年もありワカサギの穴釣りが行われたが、結氷しなくなったことから「カマボコ船」と呼ばれる船による釣りに変化した[11]

1980年代後半 特定外来生物オオクチバス1990年代ブルーギルコクチバスが確認された。

1995年 オオクチバス及びコクチバスは観光資源が少なかった地域の振興目的でルアーフィッシングの対象魚に指定され[11]2009年4月1日からは長野県内水面漁場管理委員会指示により3年間の再放流禁止指示が解除されている[12]

1996年に水草を復元をしようと長野県衛生公害研究所、野尻湖ナウマンゾウ博物館を中心に地元ボランティアが参加して活動を開始した[13]。ソウギョは野尻湖では自然繁殖しないが寿命が長く、水草の復元に対して大きな影響力を与え続けている。現在野尻湖に生息しているソウギョが放流当初の個体なのかは確認されていない。

水力発電

東北電力水力発電所・池尻川発電所は、野尻湖の水を取り入れ、最大2,340キロワット電力を発生したのち、関川に放流する。野尻湖に流入する水が少なくなる冬の間は、発電所の運転により野尻湖の水位が低下してしまう。野尻湖は関川下流域の農地を潤す水がめであるから、春先に関川を流れる豊富な雪解け水を発電所に設置されたポンプで野尻湖にくみ上げ、農業用水が必要となり始める時期を前に水位を回復させる。


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