重要航空遺産
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重要航空遺産(じゅうようこうくういさん)は、一般財団法人日本航空協会が、航空機を始めとする日本国内の航空に関連している歴史的遺産の中で、技術的・文化的に高い価値を持つと認定したものの総称。
概要

重要航空遺産を認定する「重要航空遺産認定制度」は、文化財としての認識や理解が十分とは言えない航空遺産の文化財的価値や遺産そのものの喪失を防ぎ、価値の高い航空遺産を後世に残すことを目的として、2007年平成19年)に制定された。重要航空遺産として認定されるものは、航空史・航空技術史上での意義および希少性や良好に保持された歴史的情報を持つ、航空宇宙に関連する遺産全般であり、航空機だけでなく施設や図面・写真なども認定対象となる。また、遺産の状態の変化によっては認定が取り消されることもあり得るとされている[1]
認定品一覧

遺産名所有者・管理者認定年月日備考
YS-11輸送機量産初号機(JA8610)および関連資料国立科学博物館2008年3月28日ザ・ヒロサワ・シティにて展示
九一式戦闘機埼玉県2008年3月28日所沢航空発祥記念館にて展示
戦後航空再開時の国産航空機群東京都立産業技術高等専門学校2009年5月18日内訳は以下の通り
瓦斯電「神風」エンジン
東洋航空TT-10練習機(JA3026)
東洋航空フレッチャーFD-25A軽攻撃/練習機
東洋航空フレッチャーFD-25B軽攻撃機(JA3092)
読売Y-1ヘリコプター(JA7009)
自由航空研究所JHX-3ヘリコプター
日本初の動力飛行をした飛行機のプロペラ国立科学博物館2010年12月19日ハンス・グラーデ1910年型および
アンリ・ファルマン1910年型のもの
零式水上偵察機南さつま市2011年12月1日万世特攻平和祈念館にて展示
日本初の飛行機による動力飛行が行われた代々木練兵場跡地-2011年12月1日所在地は東京都渋谷区
UF-XS実験飛行艇海上自衛隊2014年3月27日岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にて展示
X1G1B高揚力研究機防衛装備庁2014年3月27日岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にて展示
一式双発高等練習機立飛ホールディングス2016年7月2日過去に青森県立三沢航空科学館にて展示されたが現在は立飛ホールディングスにて保管
東京大学駒場IIキャンパス1号館(旧東京帝国大学航空研究所風洞部建物)三米風洞東京大学先端科学技術研究センター2019年1月25日
四式戦闘機「疾風」[2]南九州市2023年2月14日知覧特攻平和会館にて展示
三式戦闘機二型「飛燕」[3]日本航空協会2023年3月25日岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にて展示

脚注^ 「一般財団法人日本航空協会 航空遺産継承基金規約〔細則〕 「重要航空遺産」認定規定」より。
^ 日本放送協会 (2023年2月14日). “旧日本軍の戦闘機 南九州市所有の「疾風」が重要航空遺産認定|NHK 鹿児島県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年2月19日閲覧。
^ “ ⇒三式戦闘機二型「飛燕」が重要航空遺産に認定されました”. 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 (2023年3月20日). 2023年6月25日閲覧。

外部リンク

財団法人日本航空協会 航空遺産継承基金 重要航空遺産

一般財団法人日本航空協会 航空遺産継承基金規約〔細則〕 「重要航空遺産」認定規定


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