重複障害(ちょうふくしょうがい)とは、医学用語から派生したものとしている「障害」を2つ以上併せ有することをいう。ただし、厚生行政と学校教育法では、定義が異なる。 厚生行政における重複障害は、次のうち2つ以上を併せ有する場合をいう。 児童福祉法上、重度の知的障害と重度の肢体不自由を合わせ有する場合、重症心身障害と呼ばれる。 学校教育においては、次のうち2つ以上を併せ有する場合をいう。 場合によっては、上述の5つのいずれかあるいは複数の障害に加え、発達障害(学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、高機能広汎性発達障害(高機能PDD)[注釈 1])を引き起こしている場合も「重複障害」としてみなされる場合もある。このため、特別支援学校教諭教育職員免許状における教職課程では、通常、「重複・発達等」[注釈 2]領域の中に、発達障害に関する科目[注釈 3]が設定されている。
厚生行政における重複障害
視覚
聴覚または平衡機能
音声・言語または咀嚼機能
肢体不自由
内部障害
知的障害
精神障害
学校教育法における重複障害
視覚障害
聴覚障害
知的障害
肢体不自由
病弱(身体虚弱を含む)
注釈[脚注の使い方]^ いわゆる、高機能自閉症とアスペルガー症候群の総称
^ 令和5年度以前は、「重複・LD等」。
^ この中には、他に言語障害や自閉症スペクトラムを含む情緒障害などが包括される
関連項目
身体障害
精神障害
歴
特別支援教育
学校・教育施設
特別支援学校
支援教育を行う普通学校
専修学校高等課程
各種学校
通信教育
学級
特別支援学級
重複障害学級
院内学級
通級
訪問教育・訪問指導・訪問学級
複式学級
健康学園
専攻科
制度
就学猶予と就学免除
就学時健康診断
教員・教育支援者
特別支援学校教員(教諭
講師
実習助手
特別支援教育コーディネーター)
教科、領域、
教科・領域を合わせた指導、
自立活動等
職業 - 福祉 - 自立活動
学校教育上の「重複・LD等」
重複障害