重脚目
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重脚目
生息年代: 40.00?23.00 Ma
Pre??OSDCPTJKPgN
アルシノイテリウム(想像図)
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
約4,000万- 約2,300万年前
新生代古第三紀始新世後期前半[バートニアン]- 漸新世末期[チャッティアン])
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
亜綱:獣亜綱 Theria
下綱:真獣下綱 Eutheria
上目:アフリカ獣上目 Afrotheria
階級なし:(未整理[1]近蹄類 Paenungulata
:†重脚目 Embrithopoda

学名
ordo Embrithopoda
Andrews, 1906
和名
重脚目
英名
order Embrithopoda
下位分類群(


アルシノイテリウム科 Arsinoitheriidae

? フィナコロフス科 Phenacolophidae

画像-1

重脚目(じゅうきゃく もく、学名:ordo Embrithopoda)は、かつてアフロ・ユーラシア大陸[2]に生息していた植物食性有蹄哺乳類の一分類群(1)。
概要

現世種で言えばサイのような形態をしたなかまである。約4,000万年前(新生代始新世後期前半[バートニアン])のアフリカ大陸に現れ、やがてユーラシア大陸にも分布を拡げた。彼らは2,000万年以上の間にわたり繁栄したが、約2,300万年前(漸新世末期[チャッティアン])を境に地上から姿を消した。

真獣下綱のうちの、中生代白亜紀のアフリカ大陸で系統発生したアフリカ獣上目に属し、さらにその中の、近蹄類として総括される有蹄哺乳類の一つである。アルシノイテリウム科とフィナコロフス科の 2科で構成される。

比較的よく知られている種として、アルシノイテリウム属を挙げることができる。翻して言えば、それ以外で一般的に知られている種は無い。
発見史

重脚目の化石は、1970年代まではエジプトファイユーム地方以外から発見されることが無かった。そのため、アフリカ大陸に固有の絶滅哺乳類と考えられてきた。

しかし、1980年代に入ると、モンゴルトルコルーマニアからも発見され、ユーラシア大陸にも広く分布していたことが明らかとなった。その後も、北アフリカリビア、同じくサブサハラ・アフリカエチオピアアンゴラアラビア半島オマーン、および、中国が発見地リストに書き加えられている。
生物的特徴
形質

重脚目は、骨の太い頑丈で大きな体躯と、短くはあるが柱のようにがっしりとした四肢を持つ、重量感のある動物であった。

このグループに属する全ての種がそうであったわけではないが、代表種であるアルシノイテリウム属などは、頭部、その部上方に巨大なを具えていて、非常に印象的である。外観は現生のサイにかなり似ていたに違いない。ただし、両者の間に進化系統上の類縁性は無く[3]、全ては収斂進化による結果的相似である。角質(ケラチン)でできているサイのそれとは異なり、彼らの角は骨質であった。すなわち、体毛の角質が伸張し変化して形成されたサイの角とは全く異質な、頭蓋骨自体の伸張による形成が、重脚目の角の特筆すべき形質の一つである。

アルシノイテリウムの頭部にある、並列した2本の巨大な角は[4]、斜め前方に向けてそうとうな威圧感をもって突き出している。ただし、角の内部は空洞となっており、大きさの割には軽量の構造体である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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