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この項目では、アルコール飲料全般について説明しています。単に「酒」とも表記される日本のアルコール飲料については「日本酒」をご覧ください。

「百薬の長」はこの項目へ転送されています。椎名林檎のアルバムについては「百薬の長 (椎名林檎のアルバム)」をご覧ください。
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この記事には参考文献外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2018年5月)
様々な種類の酒ウイスキースコットランド発祥の酒。

酒(さけ)は、エタノールアルコールの一種)が含まれた飲料の総称。原料をアルコール発酵させて得る醸造酒、それから造られる蒸留酒などに大別され、原料や酵母、製法などの違いによる多様な酒が世界各地にある。

酒を飲むことを飲酒といい[1]、アルコールは抑制作用を有するため、飲酒はヒト酩酊酒酔い)を引き起こす。
概説

日本語では丁寧な呼び方として御酒(おさけ、ごしゅ、おささ、みき)[2]もよく用いられ、酒類(しゅるい、さけるい)[3] やアルコール飲料(アルコールいんりょう)[4]、またソフトドリンクに対して「ハードドリンク」とも呼ばれることがある[注釈 1]西洋ではワインに相当する言葉が総称として用いられることがある。

酒は人類史において最古から存在する向精神薬[要出典]の一つである。しかし、酩酊は往々にして混乱や無秩序をもたらし、社会から忌避される。「百薬の長とはいへど、よろづの病は酒よりこそ起これ」などと言われ、古来より酒は社会にとって両価値的存在だった[5]

酒の歴史は古く、有史以前から作られていたと見られている(→#歴史)。

製造方法・原料・味わいなどは非常に多種多様であり、分類方法も同様である(→#種類)。

原料は多くの場合、ブドウリンゴなどの果実大麦などの穀物イモなどの根菜のいずれかが使われる(→#原料)。

効用としてはストレスの解消、コミュニケーションの円滑化、疲労回復が挙げられる(→#効用)。そしてヒトの脳を萎縮させ[6]、時に違法薬物を上回ると言われる最も有害な薬物であり[7]、世界で毎年250万人の死亡につながり死因の4%を占める[8]。作用量と致命的な量が近く急性アルコール中毒になりやすい薬物であり、アルコール乱用や、禁断症状が致命的な振戦せん妄となりうるアルコール依存症となることもあり、アルコール飲料はIARC発がん性でグループ1(発がん性あり)にも分類される(→#健康への影響)。

アメリカ合衆国では飲酒による死因の14%が運転事故、8%が他殺、7%が自殺、5.6%が転落死を占める[9](→#飲酒と社会)。またその効用も副作用も、(主に遺伝的な)個人差が大きいことで知られる。

このように及ぼす影響が大きいため、2010年に世界保健機関(WHO)の「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」が採択されており、また政府の税収確保のため、酒の製造および流通販売)は、多くの国において法律により規制されている(→#法律)。宗教ごとに酒の扱いは異なっており、儀式に用いられたり、神への捧げ物とされていたり、また身を清め神との一体感を高めるための飲み物とされていたりする。宗教によっては、飲酒を禁じているものもある(→#宗教と酒)。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
歴史
古代

酒の歴史は非常に古く、先史時代文字歴史が記録される以前)から作られた。最古の酒とされている蜂蜜酒(ミード)は農耕が始まる以前から存在し、およそ1万4千年前に狩人がクマなどに荒らされて破損した蜂の巣に溜まっている雨水を飲んだことが始まりとされている。

南米アジアアフリカのごく一部で現在も行われている、各種穀物を口に入れ噛み砕いた後、瓶やに吐き出し集め発酵を待つという原始的な酒造法が低アルコールながら有史以前に広まっており、古代日本でも巫女がその役を務め「醸す」の語源となっていると言う説がある(「口噛み酒」参照)。

2004年12月、中国で紀元前7000年頃の賈湖(かこ)遺跡(en)から出土した陶器片を分析したところ、米・果実・蜂蜜などで作った醸造酒の成分が検出されたという報告があった。いまのところこれが考古学的には最古の酒である。

古代オリエント世界では、紀元前5400年頃のイラン北部ザグロス山脈のハッジ・フィルズ・テペ(英語版)遺跡から出土した壺の中に、ワインの残滓が確認された。また紀元前3000年代には、シュメール粘土板にビールのことが記録されている。シュメールの後を継いだバビロニアで、最古の成文法であるハンムラビ法典の中にビール売りに関する規定が記されている(第108条 - 第110条)。

古代エジプトでは紀元前2700年頃までにはワインが飲まれていた。ツタンカーメン王の副葬品の壺からはワインが検出されている。またビールも広く飲まれていた。エジプトのピラミッド工事の労働者にはビールが支給されていた。オリエント世界ではブドウの育つ場所が限られるので、ワインは高級な飲み物であり、ビールはより庶民的な飲み物だった。

中国大陸においての時代、酒は国家の重要事である祝祭において重要な意味を持っていた。非常に手の込んだ器である殷代青銅器のうち、多くのものは酒器である。

論語』には「郷人で酒を飲む(村の人たちで酒を飲む)」などの記述があり、紀元前5世紀頃には一般的な飲み物になっていた。ノアの泥酔(ミケランジェロ画)

古代ギリシア古代ローマは、ブドウの産地ということもあり、ワインが多く生産された。それらはアンフォラと呼ばれる壺に入れられて、地中海世界で広く交易されていた。酒の神ディオニューソス(ローマではバッカス)が信仰され、酒神を讃える祭りが行われた。


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