配管系の識別表示(はいかんけいのしきべつひょうじ)とは、日本産業規格(JIS)が定める配管の色である[1]。
ここでは一般施設で用いられる配管系の識別表示について述べる。医療用ガスの配管に関しては医療ガス配管設備
(JIS T 7101:2014)を参照。配管系のバルブの誤動作の防止と、取り扱いの適正化を目的として定められている。
「物質の識別表示」とは、配管の中の物質を識別表示するために管に施す色で、7種類ある。「状態表示」とは、流れ方向を表示する矢印や文字などに使用される色で、「黒」と「白」の2種類ある。安全表示とは、安全を促すために管に施す色で、「赤(消火表示)」「黄赤(危険表示)」「赤紫(放射能表示)」の3種類の色と、それぞれの色に縁取りするための3種類の色がある。
2020年現在、配管系の識別表示は「JIS Z 9102:1987」において規定されている。対応する国際規格は「ASME A13.1-2015(en:Pipe marking
色名マンセル値日塗工色表番号色物質の種類 色名マンセル値日塗工色表番号色用途 色名マンセル値日塗工色表番号色意味表示方法
暗い赤7.5R3/607-30L蒸気
薄い黄赤2.5YR7/612-70L電気
茶色7.5YR5/617-50L油
薄い黄2.5Y8/622-80Lガス
青2.5PB5/872-50P水
灰紫2.5P5/482-50H酸又はアルカリ
白N9.5N-95空気
状態表示の色
白N9.5N-95矢印・文字
黒N1N-10矢印・文字
安全表示の色
赤7.5R4/1407-30L消火赤の両側を白で縁取りする
黄赤2.5YR6/1412-70L危険黄赤の両側を黒で縁取りする
赤紫2.5RP4/1217-50L放射能赤紫の両側を黄で縁取りする
安全表示の色の縁取りの色 日本標識工業会
関連項目
安全標識(JIS Z 9101)
JIS安全色(JIS Z 9103)