都立大学駅
駅入口(2009年2月)
とりつだいがく
Toritsu-daigaku
(トキワ松学園前[1])
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都立大学駅
配線図
凡例
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都立大学駅(とりつだいがくえき)は、東京都目黒区中根一丁目にある、東急電鉄東横線の駅である。駅番号はTY06。
駅名はかつて近隣に存在した東京都立大学に由来するが、隣駅の学芸大学駅と同様、現在の同名の大学の最寄り駅にはなっていない(駅名の由来節も参照)[3]。 開業時は荏原郡碑衾町大字衾の字柿ノ木坂に立地していたことから、そのまま地名を採用し柿ノ木坂駅となった[2]。 1930年、東京横浜電鉄の事実上の創業者である五島慶太の沿線開発策の一環として、碑衾町大字衾の地(現在の目黒区八雲一丁目)を買収して、東京都立大学(都立大学)・都立大学附属高校の前身である旧制府立高等学校を麹町区(現在の千代田区)永田町から誘致することが決まり、翌年駅名もこれに合わせて府立高等前駅になった。実際の移転はさらにその翌年4月だった[8]。以降、同校の名称変更に伴い駅名も変更された。 1991年に都立大学は敷地が手狭であったことなどから広大な用地が確保できる多摩ニュータウンの南大沢(八王子市)へ移転したが、駅名は変更されなかった。なお、このとき都立大学附属高校は目黒区八雲の都立大学跡地に隣接して残っていた。このため学芸大学駅と同様に、入学試験当日に都立大学の受験生が間違えて当駅に下車することがあった。 目黒線・東急多摩川線などの路線名変更に際して駅名を変更するかどうか検討された[9]。実際に1999年5月、東京急行電鉄は駅名を「都立大学駅」から変更することについて「3分の2以上の賛成で新駅名を検討する」として地域住民にアンケートをとった[9][10]。結果、投票数1066票、改称賛成630票・反対436票で賛成が反対を上回っていたものの、「改称賛成が3分の2に達しない」という理由で改称が見送られた[11]。 なお、旧東京都立大学が2005年に「首都大学東京」に再編され2011年3月に閉学し、同時に附属高校も桜修館中等教育学校へ吸収されたため、都立大学駅は西武新宿線の都立家政駅と同様に存在しない学校名を掲げた駅名となっていたが、首都大学東京は2020年4月から再度「東京都立大学」に名称変更されたため、駅名と実際の大学のメインキャンパスの最寄り駅(京王相模原線南大沢駅)が一致しないケースとなっている。 相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。ホームと改札との間にはエレベーターが設置されている。トイレはホーム行きエレベーターの手前にある。下り(横浜方面)ホーム行きエレベーターの手前に女性用が、上り(渋谷方面)ホーム行きエレベーターの手前に男性用がある。多機能トイレは男女各トイレに1室ずつ用意されている。 ホームから改札口へ向かう階段は上下線ともに横浜方の端にある。そのため、当駅へ向かう場合は8号車を利用すると階段に近い位置で降車できる。
歴史
1927年(昭和2年)8月28日 - 柿の木坂駅として開業[2]。開業当初は相対式ホームだった[2]。
1931年(昭和6年)
7月25日 - 駅名を府立高等前駅に改称[2]。
8月 - 島式ホームとなる[2]。
1932年(昭和8年)3月31日 - 駅名を府立高等駅に改称[2]。
1943年(昭和18年)12月1日 - 駅名を都立高校駅に改称[2]。
1952年(昭和27年)7月1日 - 駅名を都立大学駅に改称[2]。
1959年(昭和34年)11月26日 - 駅付近立体交差工事着手[4]。
1961年(昭和36年)9月14日 - 高架化[2]、および駅改良工事竣工[5]。
1972年(昭和47年)6月17日 - 駅業務システムの自動化モデル3駅(祐天寺駅、学芸大学駅、桜木町駅)に続き、自動改札機(5台)を設置。同時に、自動券売機を磁気券化、エンコード可能な定期券発行機を新設する[6]。
2007年(平成19年)3月18日 - ICカード「PASMO」の利用が可能となる[7]。
駅名の由来
駅構造