郵便物(ゆうびんぶつ、英: post item)とは、郵便によって送られる手紙や物品のことである。 国際連合の専門機関である「万国郵便連合」(仏: Union postale universelle, UPU、英: Universal Postal Union)の「万国郵便連合憲章」に基づいた「多国間条約」である「万国郵便条約」の「第1条の2」の「第1項」の「1.1」には、「郵便物とは、通常郵便物、小包郵便物、郵便為替証書等郵便により差し出される個々の物を意味する包括的な用語をいう。」という定義がみられる。 万国郵便条約では、次に掲げる通り郵便物を分類しており、万国郵便連合(UPU)の加盟国内における国内郵便の分類にも適用される。 日本においては、日本国内でやり取りする郵便物を内国郵便物(ないこくゆうびんぶつ)と呼称し、日本国外とのやり取りがある郵便物を国際郵便物(こくさいゆうびんぶつ)と呼称している。 通常郵便物(つうじょうゆうびんぶつ)とは、小包郵便物などに該当しない郵便物のことである。平成19年(2007)の郵政民営化後、内国郵便物について、小包郵便物が「荷物」、通常郵便物は単に「郵便物」と呼ばれるようになった。特殊取扱としない郵便物(手紙・はがき)は、料金相当分の切手を貼付するなどし、郵便ポスト(法令名:郵便差出箱)に差し出すことで、郵便事業者により、あて先の郵便受け、あるいは私書箱などへ送られる。 なお、2021年10月から郵便物の配達日数が一部変更され、通常郵便物(下記のうちの第1種郵便物・第2種郵便物に当たるもの。但しレターパックは除く)については従来の「差出日の翌日か翌々日」としていたものを「差出日の翌々日か3日後」に変更、土曜日・日曜日・祝祭日の配達を原則行わないことになった。但しレターパックなどは従来通りの「差出日の翌日か翌々日」、かつ土曜日・日曜日・祝日も配達するルールで変更はない[1]。
概要
郵便物の分類
通常郵便物
通常郵便物(仏: Envoi de la poste aux lettres、英: Letter post item)は、「小包郵便物」などに該当しない、主に通信を目的とする郵便物のことである。信書が含まれる。
小包郵便物
小包郵便物とは、主に物品を送付する郵便物のことである。通例、信書は、含まれない。
郵便為替証書
郵便為替証書とは、郵便または郵政の制度を利用した、送金のための証書のことである。
日本における郵便物
内国郵便物「郵便」も参照
第一種郵便物(封書)
定形郵便物
定形外郵便物
郵便書簡(ミニレター)
特定封筒郵便物(レターパック、スマートレター)
第二種郵便物(はがき)
通常はがき
往復はがき
第三種郵便物(定期刊行物)
第四種郵便物
通信教育用郵便物
点字郵便物、特定録音物等郵便物
植物種子等郵便物
学術刊行物郵便物
内国郵便物のその他の分類
電子郵便
ファクシミリ送信型電子郵便(レタックス) - ファクシミリを利用した手書き文面を送る。電報と同様に慶弔に使われることが多い。
フラワーレタックス - 生花をセットして送る(2007年3月31日で廃止)。
マネーレタックス - 電信為替をセットして送る(2007年9月で廃止(最終締切は2007年9月28日18時))。
コンピュータ送信型電子郵便
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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