郡山ビッグアイ
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ビッグアイ
Big-i
ビッグアイ(2015年8月撮影)
施設情報
所在地 日本福島県郡山市駅前二丁目11-1
状態完成
着工1999年平成11年)3月9日
竣工2001年(平成13年)3月19日
開業2001年(平成13年)4月
用途商業施設
事務所施設
公共公益施設
駐車場施設
地上高
高さ132.6m
最上階24階
各種諸元
階数地上24階
地下1階
塔屋3階
敷地面積5,207
延床面積51,900
構造形式鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
エレベーター数6台
駐車台数437台
関連企業
設計アール・アイ・エー
施工大成建設前田建設
所有者ビッグアイ管理組合
管理運営郡山駅西口再開発株式会社
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ビッグアイ(: Big-i)は、福島県郡山市東日本旅客鉄道(JR東日本)郡山駅前に立つ高層ビル

郡山駅西口の再開発事業として、郡山市の財源によって複合ビルと位置付けられて建設された。地上24階・地下1階、高さ132.6m、福島県で一番高いビルである。
歴史ビッグアイ周辺。右手は郡山駅(2015年4月撮影)

駅西口再開発の目玉として、1983年昭和58年)1月に核店舗として百貨店そごうの出店が決まり[1]1984年(昭和59年)1月に郡山市が建設申請を提出し[2]同年10月に申請が受理され[3]着工する方向で進んでいた。

しかし、1985年(昭和60年)4月に百貨店を核とする再開発計画に慎重だった青木久が市長に当選した[4]ため、郡山市側で計画の見直しが進められてそれに地権者が反発するなど混乱が始まった[5]

こうした混乱を問題視したそごうが1986年(昭和61年)1月に出店計画を白紙撤回して撤退し[6]、計画地の地権者で作っていた地権者協議会も同月に解散する事態となった[7]

同年6月に郡山市側がコンペ方式による一般公募で新構想を募ることを発表し[8]、翌月にはコンペを強行すると共に受理されていた三条申請も撤回し、計画は完全に白紙化されることになった[9]

こうした強引な計画見直しによる混乱に地権者は猛反発し[10]、郡山市を相手取って慰謝料支払いなどを求める訴訟を起こす事態に発展した[11]

1989年平成元年)6月の第一審の福島地方裁判所は、地権者らの訴えを認めて慰謝料1570万円を支払うように命じた[11]ものの、1994年(平成6年)10月の第2審の仙台高等裁判所は一転して郡山市の裁量を認め、違法性がないとの判断で慰謝料の支払い命令を取り消し[12]1998年(平成10年)10月の最高裁判所の判決も二審と同様に市の裁量の範囲内であると認めて、この訴訟は郡山市の勝訴となった[13]

しかし、この間の1989年11月には郡山商工会議所が都市型百貨店を誘致することを決めて郡山市と地権者との間で調整に入り[14]1990年(平成2年)に再開発推進協議会が行った調査で4つの百貨店が出店を検討しているとの結果が出た[15]ことから、1991年(平成3年)4月に郡山市と地権者らの間で都市型百貨店を核店舗とする再開発を行うことで再び合意するに至った[16]

この合意を受けて作業部会で改めて再開発の構想策定が進められ、1991年(平成3年)11月に地下4階・地上8階建てのビルを建設して都市型百貨店を核店舗として出店させる計画が策定された[17]

これを受けて翌1992年(平成4年)4月には6つの百貨店が出店の意向を示すに至った[18]が、1994年2月になっても年度内の核店舗決定を行なえない状況が続き[19]、その間に景気が悪化したことから百貨店の出店構想は雲散霧消し、1995年(平成7年)7月には都市型百貨店にこだわらずに核となる大型店の出店を模索する状況になった[20]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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