選挙特別番組
[Wikipedia|▼Menu]

選挙特別番組(せんきょとくべつばんぐみ)は、報道機関選挙の行われた当日の夜に放送する開票速報を放送局が特別番組で報道する報道特別番組の一種である。総合編成放送局及びニュース専門局の大半が放送する。また、基本的な構成はどの国も同じであるケースが多い。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
日本における概要

選挙を取り仕切る団体(選挙管理委員会など)からの情報や出口調査世論調査などの事前情勢取材を踏まえて放送する。工夫を凝らした3DCGで分析や解説を行ったり、司会には放送局の「報道の顔」や著名人が担当するのが一般的である。

衆議院議員総選挙参議院議員通常選挙においては各局共長時間の番組が編成される。選挙特別番組は投票当日の20時の数分前(以下全てJST)から翌日未明まで数時間に渡って編成され、長時間に渡るため「第1部」・「第2部」と数部構成がとられるケースが多い。また、投票日翌日午前中に選挙特別番組が編成されることもあるが、通常の報道・情報番組の特別編成という形がとられるケースが多い。
番組構成

国政選挙の場合、投票当日の20時数分前から番組が開始され最終的な推定投票率などが報道される、そして、最終の投票締め切り時刻である20時丁度に各局独自の出口調査による「議席予測」を出している。これは1957年日本テレビ系列が開始したもので、数値に上下一定の幅を持たせて報道されることもある。現在では全議席確定までインターネットに議席予測が表示され、比較できる様になっている。地上デジタル放送に移行後はデータ放送連動で開票速報や議席予測が随時更新されるようになる。性格上、各局似たりよったりの構成になることが多い。

NHKでは通常のニュースと同じく、アナウンサーと解説者が状況を説明している。民放各局では、仮に野党が与党になったらどうなるかの再現ドラマや、招いたゲストのコメントを聞いたりなどのコーナーを設けている。

1980年代には日本テレビテレビ朝日久米宏を起用したり(『久米宏のTV選挙スクランブル』『久米宏の選挙ステーション』)、フジテレビ系列がお笑いタレントを起用してバラエティ番組の要素が取り入れられた。1990?2000年代はプロ野球中継などスポーツ番組と組み合わされるケースが多かった。

2010年代には、テレビ東京がNHK出身の池上彰を司会者に迎え、複雑な選挙制度をわかりやすく説明したり、タブー扱いされてきた公明党創価学会の関係性にも踏み込むなど、他局と異なる構成の番組を放送し、テレビ東京が度々民放視聴率1位を獲得していた[1]。以降、各社もこぞってタレント起用をしたり、トークバトルをやらせたりするようになった[2]
系列局の対応

首都圏以外の民放系列局における衆議院議員総選挙や参議院議員通常選挙における開票特番では、原則在京キー局発の内容を放送するが、合間で地元選挙区の情報を伝えるため、地元発の特別番組に差し替えすることがある。主に平日夕方の報道・情報番組のメインキャスターが、特別番組を担当することが多く、中にはその番組のテイストを活かして構成することも多い。

基本的に出口調査発表後しばらくしてから各局で差し替えを開始するが、流動的な選挙特番においては切り替わりが唐突になることが多い。深夜には大勢が判明し、当選者がスタジオにかけつけたり選挙事務所から中継で出演して今後の抱負を語ったりキャスター・記者・コメンテーターとの討論も行なわれる。そのため、キー局番組の途中であってもネットを中断もしくは再開することになる。また、その差し替えの間に全国のネットスポンサークレジットの入れ替えがある場合は自局でクレジットを送出することがあり、そういった意味では企画ネット[注釈 1]が部分的に容認された番組とも言える。

差し替えの度合いは地域によってまちまちだが、選挙区の数が多くなればなるほど頻度が高く大都市圏の系列局が目立つ。顕著なのは在阪準キー局であり、毎日放送関西テレビ読売テレビ朝日放送テレビでは特番のほとんどの枠を自社発に差し替えて、関西地方(徳島県を含む局あり)の情報を伝える。キー局の番組のネット受けは、冒頭の出口調査結果や党首インタビューなどごくわずかにとどめている。大勢が判明する深夜0時頃からは、キー局番組中心の構成となる。概ねこの時間帯でキー局側も内容を切り替えることが多い。

ラジオは系列局ではTBSラジオ発の放送を受けることが多く、その一部を差し替えているか、すべてを自社制作とし地元の情報を伝えながら全国の情勢をフォローするか、自社制作に内包しながら党首インタビューのみを受けるパターンもある。その一方で、日曜日は編成上番組の変更ができないことからやむを得ず、差し替え可能な枠のみを特番とする例もある。

また、ラテ兼営の場合、ラジオ・テレビ同時放送を行う場合もある。
地方選挙

衆議院議員総選挙や参議院議員通常選挙とは異なり、国会議員の補欠選挙や都道府県及び市区町村での首長選挙や議会選挙では、一部の番組を差し替えて放送[注釈 2]したり、5分程度の番組枠(主にスポットニュース枠や天気予報枠・番宣番組枠)や週末最終ニュースのローカル枠(通常関東ローカルのニュースをそのまま放送している系列局で実施)、画面上部にニュース速報として放送したり、L字放送を実施している場合が多い。
インターネット配信

テレビ放送のみならず、各社の公式チャネルのライブ配信で行う場合もある。これは特に地方選で多く見られ、20時前後から配信する。
番組一覧
2000年衆議院議員総選挙「第42回衆議院議員総選挙」も参照

選挙開票速報NHK

NNN ELECTION日本テレビ系列


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:89 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef