遥か群衆を離れて
Far from the Madding Crowd
監督ジョン・シュレシンジャー
脚本フレデリック・ラファエル
『遥か群衆を離れて』(はるかぐんしゅうをはなれて、Far from the Madding Crowd)[注 1]は、1967年のイギリス・アメリカ合衆国のドラマ映画。監督はジョン・シュレシンジャー、出演はジュリー・クリスティとテレンス・スタンプなど。原作はトマス・ハーディーの同名小説。アカデミー作曲賞にノミネートされている。
日本語タイトルとしては『遙か群衆を離れて』と表記されることもある[4][5]。 19世紀、ヴィクトリア朝時代のイングランド西部の田舎に住む農家の娘バスシバ・エバディーン(ジュリー・クリスティ)は容姿に優れ、頭の良い、独立心に富んだ女性である。彼女は近所の羊飼いガブリエル・オーク(アラン・ベイツ)から求婚されるが、物足りないと断ってしまう。叔父から大きな農場を相続したバスシバは慣習に反して自ら農場を経営しようと試みる。 牧羊犬の事故によって全財産である羊をすべて失ったガブリエルは偶然バスシバの農場に雇われることになる。ガブリエルの助けで経営が軌道にのったバスシバは、暇つぶしの悪戯に近隣の裕福な地主ウィリアム・ボールドウッド(ピーター・フィンチ)に恋を仄めかすヴァレンタインカードを送る。これを本気に受け取ったボールドウッドはバスシバに夢中になり、結婚を申し込むが、困惑するバスシバは返事をはぐらかす。そのころ町に駐屯していた騎兵部隊の士官フランク・トロイ(テレンス・スタンプ)は遊び好きで派手な男だったが、妊娠させたファニーとの結婚を決める。しかし、彼女が教会を間違えて結婚式に間に合わなかったため、トロイは侮辱されたと感じて彼女を打ち捨てる。バスシバはトロイに夢中になり、結婚する。トロイは農場の金を闘鶏に使い込んで夫婦の仲はうまくいかなくなる。自分が捨てたファニーが極貧の中で出産時に死亡したと知ったトロイは後悔に苛まれてバスシバの元を去り、海に身を投じる。 バスシバへの愛を捨て切れないボールドウッドは結婚を申し込み、バスシバは逡巡の末にトロイが法的に死んだと宣告される6年後まで待って欲しいと返事をする。2人の婚約を発表する場としてボールドウッドが開いたパーティーに、トロイが突然現れる。激怒したボールドウッドはトロイを射殺し、牢獄に送られる。
ストーリー