遠州
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この項目では、令制国の遠江国について説明しています。地域名としての遠州については「遠江」をご覧ください。

遠江国

■-遠江国
■-東海道
別称遠州(えんしゅう)
所属東海道
相当領域静岡県大井川以西
諸元
国力上国
距離中国
数13郡96郷
国内主要施設
遠江国府静岡県磐田市
遠江国分寺静岡県磐田市(遠江国分寺跡)
遠江国分尼寺(未詳)
一宮小国神社(静岡県周智郡森町
事任八幡宮(静岡県掛川市
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遠江国(とおとうみのくに/とほたふみのくに)は、日本の地方行政区分である令制国の一つ。東海道に属する。現在の静岡県西部。目次

1 「遠江」の名称と由来

2 沿革

2.1 前史

2.2 律令時代

2.3 中世後期から近世

2.4 明治維新以後

2.5 近代以降の沿革


3 国内の施設

3.1 国府

3.2 国分寺・国分尼寺

3.3 神社

3.4 守護所

3.5 安国寺利生塔


4 地域

4.1 郡

4.2 江戸時代の藩


5 人物

5.1 国司

5.1.1 遠江守


5.2 守護

5.2.1 鎌倉幕府

5.2.2 室町幕府


5.3 戦国時代

5.3.1 戦国大名

5.3.2 豊臣政権の大名


5.4 武家官位としての遠江守

5.4.1 江戸時代以前

5.4.2 江戸時代



6 現代の遠州地方

6.1 自治体

6.2 交通

6.2.1 空港

6.2.2 鉄道

6.2.3 道路

6.2.4 港湾



7 脚注

8 参考文献

9 関連項目

「遠江」の名称と由来 六十余州名所図会濱名之湖 堀江舘山寺 引佐之細江」

古くは「遠淡海(とほつあはうみ)」と表記された。「遠淡海」とは都(当時の奈良)から見て遠くにある淡水湖という意味であり、近江国の「近淡海(ちかつあはうみ)」の琵琶湖と対比される。この「遠淡海」に関しては、一般的に浜名湖を指すとされるが、国府のあった磐田郡の磐田湖(大之浦)を指すとする説も有力視される[1]

大池(大之浦の名残)

沿革
前史

神武東征によって故郷を追われた伊勢津彦は、一族の神々と共に東方へ逃亡したが、一族の美志印命が神武天皇朝に素賀国造に任命されたと『先代旧事本紀』「国造本紀」に見える。古墳時代には景行天皇倭建命)の東国巡行に伴って物部氏一族の者が次々に国造に任命され、次代の成務天皇朝に印岐美命が遠淡海国造に、仲哀天皇朝に印幡足尼が久努国造に任務された。

それぞれの治所は遠淡海国が磐田郡、久努国が山名郡袋井市)、素賀国が佐野郡掛川市)とされるが、『先代旧事本紀』には久努直(久努国造家)と佐夜直は同祖としており、素賀国造とは別族であることに留意される。また菊川流域の城飼郡には素賀国造の祖神とされる天之菩卑能命建比良鳥命を祀る式内社や、古墳時代前期から中期の前方後円墳が存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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