この項目では、楽曲について説明しています。アルバムについては「遙かなる影 (アルバム)」をご覧ください。
「遙かなる影」
カーペンターズ の シングル
初出アルバム『遙かなる影』
B面愛しつづけて
リリース1970年5月20日[1]
録音1970年
ジャンルポップス
時間3分40秒(シングル)
4分33秒(アルバム)
レーベルA&Mレコード
作詞・作曲バート・バカラック
ハル・デイヴィッド
プロデュースジャック・ドーアティ
ゴールドディスク
ゴールドディスク
チャート最高順位
第1位(Billboard Hot 100)
第1位(Billboard Easy Listening
涙の乗車券
(1969年)遙かなる影
(1970年)愛のプレリュード
(1970年)
ミュージックビデオ
「(They Long to Be) Close to You」 - YouTube
テンプレートを表示
「遙かなる影」(はるかなるかげ、原題:(They Long to Be) Close to You)は、バート・バカラックとハル・デイヴィッドが作った楽曲。英語圏では、本作品を収録したカーペンターズのアルバムのタイトルから「Close to You」と略記することも多い。 1963年にリチャード・チェンバレンによって初めてレコーディングされた。1964年にディオンヌ・ワーウィックが『Make Way for Dionne Warwick
概要
1970年5月20日、シングルA面曲としてカーペンターズのバージョンが発表される[1]。B面はリチャード・カーペンターがリード・ボーカルをとる「愛しつづけて(I Kept on Lovin' You)」。同年7月25日から8月15日にかけてビルボード・Hot 100で4週連続1位を記録した[2]。彼らにとって初のナンバーワン・ソングである。ビルボードのイージーリスニング・チャートでも1位を記録し、ゴールドディスクに輝いた。また、1970年の年間チャート2位を記録した。
シングル盤には、フェイドアウトするもの、ピアノ間奏部で終わるもの、ミックス違いなど様々なヴァージョンが存在する。
途中フリューゲルホルンのソロパートが存在するが、リチャードはこのパートをカーペンターズが在籍するA&Mレコードの創設者の1人であるハーブ・アルパートに依頼する予定で書いたという。しかし、アルパートが不在だったため、B.B.キングやディオンヌ・ワーウィックなどの作品に参加するスタジオ・ミュージシャンとして活躍していたチャック・フィンドレーに打診。フィンドレーはアルパートそっくりの演奏を披露したため、作者であるバート・バカラックを始め、殆どの関係者はフィンドレーが演奏している事に気がづかなかったとリチャードは語っている[3]。
「愛のプレリュード」と共にグラミーの殿堂入りを果たした[4]。
1993年には、カーペンターズ版の同曲が、フジテレビ系ドラマ『パパと呼べないの!』の主題歌に起用された。また、1998年の映画『メリーに首ったけ』にも挿入歌として使用されたほか、マイケル・ボルトンの歌うヴァージョンが2015年の映画『パパが遺した物語』の挿入歌に採用されている。
その他のカバー・バージョン
シラ・ブラック - 『Sweet Inspiration』(1970年)
ダイアナ・ロス - 『Everything Is Everything』(1970年)
B・J・トーマス - 『Most of All』(1970年)
ブーツ・ランドルフ - 『Boots with Brass』(1970年)
ジョニー・マティス - 『Close to you』(1970年)
アンディ・ウィリアムス - 『Andy Williams Show』(1970年)
ベッツィ&クリス - 『ベッツィ&クリス・オン・ステージ』(1970年)[5]
フランク・シナトラ - 『Sinatra & Company』(1971年)
ペリー・コモ - 『It's impossible』(1971年)
アイザック・ヘイズ - 『Black Moses』(1971年)
クロディーヌ・ロンジェ - 『We've Only Just Begun』(1971年)
スティーヴィー・ワンダー (1972年)
カーメン・マクレエ - 『The Great American Songbook』(1972年)
エンゲルベルト・フンパーディンク - 『In Time』(1972年)
BTエクスプレス - 1976年のシングル
リン・アンダーソン - 『The Best of Lynn Anderson - Memories and Desires』(1982年)
今井美樹 - 『fiesta』(1988年)
EPO - 『バラード』(1989年)
阿川泰子 - 『CLOSE TO YOU』(1996年)
paris match - 『volume one』(2000年)。カバーアルバム『Our Favourite Pop』(2007年)にも収録。また、別バージョンが『5th Anniversary』(2005年)に収録。
SING LIKE TALKING - TBS系情報番組ブロードキャスターのエンディング曲(2001年)。ベスト・アルバム『ROUND ABOU』にも収録。
ポール・ウェラー - 『スタジオ150』(2004年)
リック・アストリー - 『ポートレイト』(2005年)
オリビア・オン - 『Fall in Love With Olivia』(2007年)
バリー・マニロウ - 『The Greatest Songs of the Seventies』(2007年)
つじあやの - コンピレーション・アルバム『イエスタデイ・ワンス・モア?TRIBUTE TO THE CARPENTERS?』(2009年)
NICOTINE - カーペンターズ楽曲のカバーアルバム『GOD SAVE THE CARPENTERS』(2009年)
千葉はな - コンピレーション・アルバム『雪と花の子守唄 -バカラック・ララバイ集-』(2009年)[6]