道士(どうし)
(広義)「道術の士」を意味する漢語。「道術」とは『史記』『漢書』においては治世術としての「聖人の道の術」を意味し、儒家も道家もそれぞれに道術の語を用いたが、後の『後漢書』においては、神仙方術、医術、房中術、天文、巫術などさまざまな術を指す「方術」の語とほぼ同じ意味で用いられている。
(道教)道教の宗教者のこと。詳細は道士を参照。
(古代中国)神仙術や呪的な方術を修める者。方士。古代の神仙道が後の道教に取り込まれたため、上記の意味での道教の道士と明確に区別することができない。仙人を参照。
(仏教)仏道を修める者。早期の漢訳仏典においては沙門やバラモンの訳語。
(近代日本)神道天行居などの神法道術の行者。道教の道士と異なり、神道家に分類される。
(特殊)賢者(東方の三博士)とも魔術師とも訳しうる Magus の日本語訳のひとつ。澁澤龍彦がフランシス・X・キングの『魔術 もう一つのヨーロッパ精神史』の翻訳において、この既存の漢語を magus, mage の訳語に採用した。
参考文献
酒井忠夫・福井文雅 「道教とは何か」 (平河出版社 『道教 第一巻 道教とは何か』 所収)
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