運び屋_(映画)
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運び屋
The Mule
監督
クリント・イーストウッド[1]
脚本ニック・シェンク[1]
原案サム・ドルニック
『The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule』[1]
製作クリント・イーストウッド
ティム・ムーア
クリスティーナ・リベラ
ジェシカ・マイヤー
ダン・フリードキン
ブラッドリー・トーマス[1]
製作総指揮アーロン・L・ギルバート[1]
出演者クリント・イーストウッド
ブラッドリー・クーパー
ローレンス・フィッシュバーン
マイケル・ペーニャ
ダイアン・ウィースト
アンディ・ガルシア[1]
音楽アルトゥロ・サンドバル[1]
撮影イブ・ベランジェ[1]
編集ジョエル・コックス[1]
製作会社インペラティブ・エンターテイメント
BRONクリエイティブ
マルパソ[1]
配給ワーナー・ブラザース[1]
公開 2018年12月14日[2]
2019年3月8日[1]
上映時間116分[3]
製作国 アメリカ合衆国[3]
言語英語
スペイン語[4]
製作費$50,000,000[5]
興行収入$164,004,407[5]
8億3000万円[6]
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『運び屋』(はこびや、原題: The Mule)は、2018年アメリカ合衆国犯罪映画。監督と主演はクリント・イーストウッドが務めている[7]
概要

原案は『ニューヨーク・タイムズ』のサム・ドルニックの記事「The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule」であり[8]、脚本はニック・シェンクが執筆した[9]。80歳代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づいている[10]

イーストウッドの映画出演は2012年の『人生の特等席』以来のことであり[11]、自身の監督作品での出演は2008年の『グラン・トリノ』以来となる[12]ブラッドリー・クーパーローレンス・フィッシュバーンマイケル・ペーニャダイアン・ウィーストアンディ・ガルシアが共演した[13]

アメリカ合衆国では2018年12月14日に公開された[2]。全世界での興行収入は1億ドルを超えている[5]
あらすじ

2017年。かつては名を馳せた園芸家だったアール・ストーンは、現在では仕事が上手くいかないばかりか、妻と娘との関係も最悪の状態だった。そんな中、「車を走らせるだけで稼げる仕事」を持ち掛けられ、そうとは知らずに麻薬の運び屋を引き受けてしまう。報酬の高額さに驚嘆したアールは、差し押さえられた家を取り戻すためにもう1回、火事にあった友人を救うためにもう1回と仕事を引き受け、ついに荷物が麻薬であると気付くことになる。その頃、麻薬取締局のコリン・ベイツ捜査官は手柄を挙げるため、麻薬カルテルの男を脅して捜査に協力させ始めていた。

アールが5回目の仕事を無事に終えると、麻薬カルテルのボスであるラトンは彼に大口の仕事を任せるように指示し、次回からは運ぶ麻薬の量が格段に増えていく。それに伴って監視として幹部のフリオが付くようになるが、アールは普段と変わらず気ままに仕事をこなし、ラトンもそれを認めていた。保安官を難なくやり過ごして9回目の仕事も完遂したアールをラトンが屋敷に招いた頃、コリン捜査官は成果を求める上層部に急かされ、麻薬カルテルの隠れ家を急襲することになる。

隠れ家を1つ潰されたことで危機感を覚えた麻薬カルテルの幹部グスタボは、ラトンを殺して新たなボスの座に着くや否や厳格なスケジュール管理を指示し、「従わない者は殺す」とアールに脅しを掛けてきた。アールは渋々従うことにし、やがて12回目の仕事を始めると、道中で一泊するモーテルには「運び屋が泊まる」という情報を得たコリン捜査官が張り込んでいたが、その場は特に疑われず事なきを得る。迎えた翌朝にモーテルから出発すると、道中で孫のジニーから電話が掛かってきて、妻のメアリーが重病で明日をも知れない命だと知らされる。アールは「外せない予定がある」と答えるが、家庭を顧みなかった過去を後悔し家族との関係修復を望んでいたアールは、メアリーのもとへ駆けつけて彼女の最後を看取り、家族との確執を解消する。

一方で、麻薬を持って姿を消したアールをグスタボの部下は血眼になって探していた。メアリーの葬式を終えたアールは彼らに捕まるが、事情を話すと痛めつけられるだけで済まされ、仕事へと復帰させられる。しかし、道路の先には情報提供と盗聴によって事態を把握したコリン捜査官たちの部隊が待ち構えていた。

逮捕されたアールは弁護士が裁判の最中に自分に有利な証言をしても、それを遮り有罪となることを受け入れ、刑務所へと収監される。刑務所の花壇にはアールが育てた美しい花が咲いていた。
登場人物・キャスト
アール・ストーン
[14]
演 - クリント・イーストウッド園芸家の老人。2005年には品評会で賞を取るなど名声を得ていたが、現在(2017年)は凋落し見る影もない。仕事最優先で家庭を顧みず、一人娘の結婚式にすら現れなかったため、妻と娘からは忌み嫌われている。アールもこのことを気にしており、家族がいる人間に二の舞を踏ませないようにアドバイスをしている。ジョークを好むこともあって言葉遣いこそ悪いものの、すすんで人助けを行う善人であり、友人たちとの関係は良好。90歳でありながらも老いてなお精力旺盛らしく、若い女性とも広く交友関係を持っている。ドライバーとしては長年運転を行いながら無事故無違反を守っており、麻薬の運び屋だと疑われにくい。運び屋としての愛称は“タタ”。
コリン・ベイツ捜査官[14]
演 - ブラッドリー・クーパー麻薬取引を追う捜査官。麻薬カルテルの男を利用して取引の情報を得る内に、大量の麻薬を運ぶカルテル一番の運び屋タタ(アール)を追うようになる。
主任特別捜査官[14]
演 - ローレンス・フィッシュバーンコリンの上司。
トレビノ捜査官[14]
演 - マイケル・ペーニャコリンの相棒。
メアリー[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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