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Federally Administered Tribal Areas
連邦直轄部族地域
パキスタンの自治地域
1947年 ? 2018年
旗紋章
FATAの位置
政庁所在地ペシャーワル
歴史
- 設置1947年3月7日
- 廃止2018年5月31日
面積
- 1951年[1]27,220km2
人口
- 1951年[1]1,126,417
人口密度41.4/km2
- 1972年2,485,867
人口密度91.3/km2
- 1981年2,198,547
人口密度80.8/km2
- 1998年3,176,331
人口密度116.7/km2
- 2017年5,001,676
人口密度183.8/km2
北ワジリスタン管区(英語版)のラズマク(英語版)(2012年)
連邦直轄部族地域(ウルドゥー語: ????? ????? ??? ??????? ????? ???、パシュトー語: ???? ?????? ????? ????? ????????、英語: Federally Administered Tribal Areas)は、パキスタン北西部にかつて存在した自治地域である。英語名の頭文字をとったFATAや単にトライバルエリアと呼ばれることがある。イギリス領時代の1901年に成立した辺境犯罪規則(英語版)が適用され、パキスタン政府の直轄にあった。行政の中心は隣接するカイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャーワルに置かれていた。ISO 3166-2:PKはPA-TAが割り当てられていた。
パキスタンで最も辺境の地域と言われ、また憲法によって事実上現地の部族による自治が認められていた。そのためパキスタンの法律制度が行き渡っておらず、犯罪行為が横行しテロ組織や反政府武装勢力の温床となっていた[2]。特に地域南部のワズィーリスターン(ワジリスタン)は隣国アフガニスタンから逃れてきたアルカーイダやターリバーン、反政府勢力のパキスタン・ターリバーン運動などが潜伏しているとされ、パキスタンおよび同盟国のアメリカ合衆国らによる掃討作戦が実施されている(ワジリスタン紛争)。
FATAの総人口は2017年で約500万人[3]。また域内住民の内都市部に居住するのは3.1%に過ぎない。ウルドゥー語と英語が公用語とされているが、多数派のパシュトー語や一部でペルシア語が話されている。
2017年3月2日にパキスタン政府はFATAを廃止し、カイバル・パクトゥンクワ州へ編入することを検討した。これについて一部政党は反発しており、FATAを州へ昇格するよう政府へ要求した[4][5]が、2018年5月31日の憲法改正によってカイバル・パクトゥンクワ州に統合された[6]。 FATAは西にアフガニスタンとデュアランド・ラインで国境を接し、東にカイバル・パクトゥンクワ州(旧「北西辺境州」)とパンジャーブ州、南にバローチスターン州と州境を接する。
地理
パシュトゥーニスタン
ヌーリスターン州
クナル州
ラグマーン州
ナンガルハール州
ロヤ・パクティーカー
ワズィーリスターン
歴史詳細は「ワズィーリスターン#歴史」を参照
黄金の三日月地帯詳細は「黄金の三日月地帯」を参照
1947年、ワズィーリスターンがパキスタンに編入されると、1950年代からこの地域はアヘンの生産と取引の中心地となり、1980年代には世界の主要な供給源になった。
ワジリスタン紛争詳細は「ワジリスタン紛争」を参照
2003年からターリバーンはこの地域を中心に活動しており、ターリバーン支持部族や武装勢力が、パキスタン軍と政府支持部族およびアメリカ軍と断続的に交戦を行っている。ターリバーンの支配を嫌う人々は地域から逃げ出し、難民となっている[7]。この地域の紛争は、パキスタンとアフガニスタンの関係にも影を落としている原因となっている[8]。 人口の推移 部族地域にはパキスタン中央政府の支配はわずかしか及んでいない。パキスタンの憲法では、連邦直轄部族地域について、パキスタン連邦議会および州議会の立法権限が及ばない地域であると明記しており、現地の部族勢力にかなりの裁量が許される状態にある。法的には一種の独立状態が認められているこの状態が、テロの温床となっていると指摘されている[9]。 行政は、パキスタン政府ではなく、ジルガ
行政
調査人口都市部
19511,332,005-
19611,847,1951.33%
19722,491,2300.53%
19812,198,547-
19983,176,3312.69%
地域内に住むパシュトゥーン人を中心とした部族は政府に敵意すらもって独立しているが、アフガニスタンのターリバーン崩壊に伴う摩擦が起きるまではパキスタンの中央政府との関係は概して友好的であった。これらの部族はイギリス統治下で制定された辺境犯罪規則 (Frontier Crimes Law) が適用される。
また、部族はパキスタンの上院・下院に議席を持っている。以前は政党法 (Political Parties Act) が部族地域に及ばなかったため、部族地域の候補は政党に所属せず独立候補として立候補していた。しかし、政党法が及ばないにもかかわらず、1997年の総選挙では部族地域の住民にも投票権が与えられた。 FATAは7管区の部族地域と6辺境地区から構成される(順は北から南)。
行政区分
7管区の部族地域
バージャウル管区
ムフマンド管区(英語版)
ハイバル管区(英語版)・・・カイバル峠
オーラクザイ管区(英語版)