連続殺人
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「連続射殺魔」はこの項目へ転送されています。かつて存在した日本のロックバンド「連続射殺魔」については「琴桃川凛#来歴」をご覧ください。
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この記事には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。免責事項もお読みください。
イギリスの連続殺人犯ウイリアム・バークがマーガレット・ドチャーティ(別名マーガレット・キャンベル)を殺害する様子を描いたイラスト切り裂きジャックの正体に関する憶測: パック誌の1889年9月21日号の表紙。イラスト/ウィリアム・メチャム

シリアルキラー(: serial killer)とは、一般的に異常な心理的欲求のもと、1か月以上にわたって一定の冷却期間をおきながら複数の殺人を繰り返す連続殺人犯に対して使われる言葉である[1][2]

ほとんどの連続殺人は心理的な欲求を満たすためのもので、被害者との性的な接触も行われるが、動機は必ずしもそれに限らない[1]猟奇殺人快楽殺人を繰り返す犯人を指す場合もある。自らの犯行であることを示す手口やなんらかの固有のサインを残すこともあり、その被害者たちの外見や職業、性別などに何らかの共通点が見られる場合もある[3]
概要・定義テッド・バンディ。シリアルキラーという言葉は彼を表現するために考え出された。

「シリアルキラー」という英単語は、元FBI捜査官ロバート・K・レスラーが、テッド・バンディ(Theodore Robert Bundy、米国で36人以上の女性を殺害した連続殺人犯、1989年死刑執行)を表すために1984年9月に提唱したとされている。同様の意味を持つシリアルマーダラー (serial murderer)、シリアルホミサイド (serial homicide) などは以前から使用されてきた。

シリアルキラーの定義は複数あるが、FBIのレポートによると[1]、下記の共通項にまとめられる。

1人、稀に複数人による犯行

2人以上の殺人の被害者がいること

殺人事件が、それぞれ別個のものであり、別の時に起きていること

犯行が一定の間隔を置いて行われることが大量殺人 (mass murder) と連続殺人 (serial murder) を区別する

シリアルキラーは、複数の殺人を一定の期間(冷却期間)を置いて淡々と(シリアルに)繰り返すのが特徴である。一度に多数の人間を殺害する場合(FBIの定義では1日以内に4人以上)は大量殺人に分類され、その犯人を大量殺人犯、大量殺人者 (Mass murderer) という。さらに、短時間内に2か所以上の場所で殺人を犯した者はスプリー・キラーと呼ばれ、これも区別される。

被害者の人数については、少なくとも3人以上の殺人の被害者がいることをもってシリアルキラーとしての定義を満たすと、専門家によって広く考えられている[4]。法的にも、1998年に米国議会で制定された、H.R.3494 - Protection of Children From Sexual Predators Act of 1998[5]の中で、「ここでいう連続殺人 (serial killings) とは、連続した3件以上の殺人で、そのすべてが米国内で行われ、犯行が同一の犯人または犯人たちによって行われたと合理的に推察されるもの」としている。

2005年、FBIはテキサス州サンアントニオで学際的シンポジウムを開催した[要出典]。これは、連続殺人に関する知識の共通点を特定する目的で、さまざまな分野から135人の連続殺人専門家を集めたものである。同グループはまた、FBI捜査官がその標準として広く受け入れている連続殺人の定義についても「別々の事件における同じ犯罪者による2人以上の犠牲者の不法殺害」とまとめた[要出典]。しかし、この定義は殺害の動機を考慮に入れておらず、冷却期間を定義していない。
動機

FBIのリポートによれば、シリアルキラーの殺害の動機は多くの場合、異常心理に基づく欲望を満たす為の一種の快楽殺人である。ただ、その直接の動機は性的なものだけに限らず、怒り、営利、スリルや注目を浴びるため、といったものも含まれるという[1]。FBI行動科学部のロバート・R・ヘイゼルウッドは、シリアルキラーの動機を「自尊欲求の充足」としている。つまり他者に対する「権力欲求や憤慨欲求、コントロールへの欲求」に基づき自らの力を被害者に投射し、誇示することによって自らの欲望を満たすもので、その犯罪行為(「自尊犯罪」)の一環として強姦や遺体損壊などが伴う場合があるということである[6]。そのため多くの場合、被害者が身に着けていた装飾品や遺体の一部を「トロフィー(記念品・戦利品)」として保管していることがある。

シリアルキラーの動機は一般的に言って以下の4つのカテゴリーに分けられるという[7]。個々のシリアルキラーの動機はそれぞれオーバラップすることがある。
ビジョナリー(幻想)

ビジョナリーのタイプは、しばしば精神病的な症状を示し、現実から外れており、別の人格を主張したり、別の何か神だったり悪魔だったり[8]に唆された、許可された、と主張したりする[9]。テレパシーで通信したハーバート・マリンがそのタイプで社会に溶け込めていない人格の持ち主。溶け込める様、促す社会が成り立ってない国に現れやすい。[10]
ミッション系(使命感)

ミッションのタイプは、一般的に「望ましくない」と規定する一定のタイプの人々を排除するためといって自己の行為を正当化する。その被害者は、ホームレスや前科者、同性愛者、薬物中毒者、売春婦、または特定の人種または宗教に属する人々などである。このタイプは特に精神病的な気質を示さない[11]。一部のものは自分が社会を変える、社会の病を治すのだと思っている[12]
快楽主義者

このタイプのシリアルキラーは、殺人によってスリルや快感を得、人を単なるその手段・対象としか見ない。法心理学者は、性欲、スリル、快適な生活のため(営利)の三つの子タイプに分けている[13]
性欲

このタイプはセックスが主要な動機で、被害者が死んでいようがこだわらない。自らのファンタジーが重要な役割を果たす。性的シリアルキラーは被害者に対する絶対的なコントロール、支配、権力を持つ心理的欲求があり、拷問など痛みを与えつつ死に至らしめる欲求がある[14]。通常、被害者との密の接触を要するナイフや手を使って犯行に及ぶ。犯行が続くにつれて、通常、殺人の間隔が短くなるか、さらなる刺激を必要とするようになる、またはその両方の場合がある[15]
スリル

このタイプのスリル殺人は、被害者たちに痛みや恐怖を与える事で刺激や興奮を得る。スリル殺人では通常、性的コンタクトは発生せず、被害者はランダムに選ばれる。このタイプのシリアルキラーは長期間、殺人を控えることも出来る。犯行を重ねるごとに手口が向上し、完全犯罪を目指し自分は捕まらないと考える[16]ロバート・ハンセンがそのタイプである[17]ゾディアック事件でも、「殺人はセックスよりもよい。もっともスリルを与えてくれる」と書いた手紙を新聞社に送っている[18]カール・ユージン・ワッツはその被害者から「楽しんで興奮していた」と証言されている[19][20]


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