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連立政権(れんりつせいけん)とは、複数の政党で政権を担当すること。また、内閣が複数の政党から成り立つ事を連立内閣と呼ぶ。ただし、第2次橋本内閣のように組閣は自民党単独であるが、閣外協力の形で、社民党、新党さきがけのような政党が、連立政権に参加するといったパターンも考えられる。そのため組閣は単独だが、閣外協力をする与党が存在する場合を新聞などでは「連合政権」といって区別することもある。多くの場合議院内閣制をとる国で、どの政党も議会内において単独で過半数を制し得ないときに成立する。また政党システムが二大政党制となっている場合には一政党が単独で過半数を制することが多いので成立しにくいが、多党制となっている場合には単独政党では過半数に及ばないことが多いので成立しやすい。 イギリスでは20世紀前半の両世界大戦と世界恐慌という非常時における挙国一致内閣としての連立政権が現れる。2010年の総選挙の結果としていずれの党も半数議席を割ると、第1党の保守党と第3党の自由民主党が連立した[1][2]が、2015年の総選挙で保守党が単独過半数を得ると連立は解消されている。 1978年の民主化以降は、長らく単独の政党によって組閣が行われてきたが、2020年1月にサンチェス首相が率いるスペイン社会労働党(PSOE)とウニダス・ポデモスとの連立政権(第2次サンチェス内閣)が発足した[3]。 比例代表制を採用している国では、大政党といえど過半数が取れないことが多く、例えばドイツ連邦共和国は戦後の内閣はすべて連立政権である。 キージンガー政権や第1次メルケル政権のように、普段は競合関係にある二大政党が何らかの理由で連立政権を組むような場合は「大連立」と呼ぶ。 ドイツの連立政権は、各政党のシンボルカラーを並列した名称で呼ばれる。5大政党のシンボルカラーは、ドイツキリスト教民主同盟 / キリスト教社会同盟 が黒、自由民主党が黄、ドイツ社会民主党が赤、同盟90/緑の党が緑、左翼党が赤(赤紫)。
各国の連立政権
イギリス
スペイン
ドイツ