通商語
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「リングワ・フランカ」のその他の用法については「リングワ・フランカ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

リングワ・フランカもしくはリンガ・フランカ(: Lingua franca)は、「フランク語」、「フランク王国の言葉」を意味するイタリア語に由来し、それから転じて、共通の母語を持たない集団内において意思疎通に使われている言語のことを指すようになった。現在では、「共通語」や「通商語」の意味で使われることが多い。
目次

1 原義

2 現代的な用法

3 実例

3.1 アラム語

3.2 アラビア語

3.3 ペルシア語

3.4 漢文

3.5 ギリシア語

3.6 ラテン語

3.7 フランス語

3.8 英語

3.9 ロシア語

3.10 スワヒリ語

3.11 日本語

3.12 マレー語・インドネシア語

3.13 サンスクリット・パーリ語


4 脚注

4.1 注釈

4.2 出典


5 関連項目

6 外部リンク

原義

本来のリングワ・フランカは、実際にレヴァント地方で用いられた、ロマンス諸語ギリシャ語アラビア語の混成語である。特に典型的なサビール語(Sabir)は、イタリア語を土台に、アラビア語ペルシャ語ギリシャ語フランス語などの単語や表現が混交したもので、近代前期に地中海地域の交易用に用いられた。フランスの劇作家モリエールの17世紀の戯曲町人貴族』でリングワ・フランカの台詞が登場する。
現代的な用法

現代の言語学用語としてのリングワ・フランカは、広く外交商取引で使われる通商語、あるいは共通語という意味で用いられる。ピジン言語クレオール言語といった複数の言語の混合によって成立することもあるが、ある地方で政治的・経済的に大きな影響を持つ言語がリングワ・フランカとして用いられる場合もある。
実例

リングワ・フランカとして使われる、または過去に使われていた言語の実例を挙げる。
アラム語

アラム語は紀元前500年ごろより中東一帯における共通語であった。最終的にはイスラームの勃興によりアラビア語に地位をとってかわられる。
アラビア語

イスラム帝国の成立により、中東および北アフリカにおける共通語となる。またイスラムの教典であるクルアーン(コーラン)はアラビア語の原文のままで読むべきものとされるため、その他の地域のアラビア語を母語としないイスラーム教徒にも普及している。

現代では口語(アーンミーヤ)の地域ごとの差異が著しいため、現代標準アラビア語(フスハー)が共通語として用いられる。国連公用語に採用されたアラビア語は現代標準アラビア語である。また、使用人口が多くメディアで流布されるカイロ方言などが、出身地の異なるアラブ人同士のコミュニケーションに用いられることもある。


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