通勤ラッシュ
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東京・JR 新宿駅の朝ラッシュ(8時40分ごろ) ニューヨーク市地下鉄の朝ラッシュ(9時40分ごろ)

ラッシュ時(ラッシュじ、英語: Rush hour)とは、通勤通学者などが多くて道路交通機関が混雑する時間帯のこと。「通勤ラッシュ」や「ラッシュアワー」とも呼ばれる。通称「ラッシュ」。
目次

1 概要

2 日本の状況

2.1 朝ラッシュ・夜ラッシュ

2.2 逆ラッシュ


3 ラッシュ時と日中の違い

3.1 鉄道

3.2 バス


4 ラッシュ時の混雑緩和策

4.1 鉄道

4.2 バス

4.3 道路

4.4 その他の対策


5 日本以外での状況

5.1 鉄道

5.1.1 ラッシュの時間帯

5.1.2 ラッシュの度合

5.1.3 ラッシュへの対策


5.2 道路


6 脚注

7 関連項目

概要

多くの鉄道路線バス路線・道路では、通常は朝は企業や学校へ向かう都心方面の列車バス・道路が通勤・通学客によって混雑し、夕方・夜間には企業や学校から帰宅する郊外方面の列車・バス・道路が混雑する。この混雑を迎える時間帯が「ラッシュ時」と呼ばれる時間帯である。

ラッシュ時は利用客が多いので交通事業者側の増収につながると誤解される場合も多いが、定期券利用者が多く、ラッシュ時のために(ラッシュ時以外では過剰となりうる)新たな車両や設備、係員を準備する必要があるなど、事業者側にも多くの支出や投資を伴う。
日本の状況 JR海浜幕張駅のラッシュ
朝ラッシュ・夜ラッシュ JR 東京駅の朝ラッシュ時の様子(8時45分ごろ) 東急田園都市線渋谷駅の夕ラッシュ時の状況(20時ごろ) 小田急線の朝ラッシュ時に乗客を押し込む押し屋

どの都市圏であっても、朝は郊外から都心へ、夕・夜間は都心から郊外へ向かう列車やバスが混雑する。東京圏の鉄道路線では、朝のラッシュ時は上り線が、夜のラッシュ時は下り線が混雑する。

都心方向は出勤・始業時間が集中する平日の7時台 - 9時台に[1]、郊外方向は帰宅時間が集中する18時台 - 20時台に混雑のピークを迎え、それぞれラッシュ時と呼ばれる。朝のラッシュ時と夕・夜間のラッシュ時を区別し、前者を「朝ラッシュ時」、後者を「夜(よる)ラッシュ時」と分けて呼ぶこともある。

朝ラッシュ時は、企業の出社時刻や学校の始業時刻が短い時間帯に集中するため、通勤・通学客が集中して混雑度が激しい。一方で夕ラッシュ時は退社時刻や就業時刻が分散するため、朝ラッシュ時より混雑度は下がるものの、時間帯は朝ラッシュ時よりも長くなる。特に金曜日の深夜は、宴会コンパ等などにより終電間際でも激しく混雑することが多い。

ラッシュ時は乗降人員が格段に多く、必然的に停車時分を平常時より長く設定する必要があり、表定速度は低下する。輸送力を確保するために運転間隔を平常時より短縮していることから、駆け込み乗車や扉挟みによる再開閉の対応等で生じた僅かな遅延が後続列車に波及しやすい。


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