この項目では、通信信号に対するジャミングについて説明しています。
レーダーに対するジャミングについては「ジャミング」をご覧ください。
他のジャミングについては「ジャム (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "通信妨害" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年9月)
通信妨害(つうしんぼうがい、英語: communications jamming, COMJAM)とは、無線通信信号に対する妨害(ECM)のこと[1]。もともと電波を使ったものに関しては、「通信妨害」などと言うよりむしろ電波妨害(英: Radio jamming)と呼ぶほうがもともと一般的で、いずれにせよ略す場合はジャミング(英: jamming)と言う。 目的となっている通信で使われている正規の電波と同一の周波数、またはそれを含む周波数帯の電波を意図的に送出し、意図的に混信もしくは電波障害を引き起こすことで、正規の通信を妨碍する、もしくは自国民に視聴させたくない放送に妨碍をかけることを指す。これに使う電波を妨害電波(ぼうがいでんぱ)という。 意図せずに起きてしまう単なる混信や単なる電波障害とは区別される。 主に政治的理由、思想戦などで行われる。特に第二次世界大戦期の国際放送で、対立する国どうしが相手国の国際放送を自国の人々に聴かせたくないために、相手国の国際放送の周波数で妨害電波を送出しジャミングを行ってきた歴史がある。放送を行っている側も、ジャミングに対抗して、補助的な周波数を複数用意してその周波数を頻繁に変えて妨害側をあざむいたり撹乱し、あるいは電波の送信出力を上げるなどということも行われた。妨害する側も、さらにそれに対抗するために、また新たな周波数も含めて妨害したり出力を上げるなどということが行われ、つまり全体としてはいわゆる「いたちごっこ」が発生し、多くの場合、放送の受信を完全に妨害することまではできなかった。 またたとえば権力側から地下放送(ゲリラ放送)に対する妨碍をかけることが行われることがあり、逆に反政府勢力から国営放送に対する電波ジャックが行われることもある。ラジオ放送が中心だが、テレビジョン放送でもあり得る。 もともと政治的に用いられることの多い技術であるが、2000年代には携帯電話に対する通信機能抑止装置のように民間技術として転用され、試験会場・コンサート会場・会議場などで使われるものも増えている。 歴史的事例を挙げる。
概説
歴史
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツは、イギリスのBBCの国際放送を自国民が聴かないようにするためにジャミングをかけた。イギリス側は対抗策として送信出力を上げ、またBBCの受信が引き続き可能となるよう、ループアンテナの作成法を記載したリーフレットを作成し、ドイツ国内でそれを飛行機から散布した。
第二次世界大戦中(太平洋戦争(大東亜戦争)中)、アメリカが大日本帝国(日本)向けアメリカの声放送(英語: Voice of America, VOA)をアメリカ合衆国本土から短波放送で実施し、サイパン島陥落後は中波放送で実施した。