逆転イッパツマン
[Wikipedia|▼Menu]

.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}タイムボカンシリーズ > 逆転イッパツマン

タイムボカンシリーズ
通番題名放映期間
第5作ヤットデタマン1981年2月
- 1982年2月
第6作逆転イッパツマン1982年2月
- 1983年3月
第7作イタダキマン1983年4月
- 1983年9月

アニメ:タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン
原作タツノコプロ企画室
監督笹川ひろし(総監督)
シリーズ構成小山高男
脚本小山高男ほか
キャラクターデザイン天野嘉孝
メカニックデザイン大河原邦男
音楽神保正明山本正之
アニメーション制作タツノコプロ
製作フジテレビ、タツノコプロ
放送局フジテレビ系列
放送期間1982年2月13日 - 1983年3月26日
話数全58話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン』(ぎゃくてんイッパツマン、英語表記:Ippatsuman)は、1982年2月13日から1983年3月26日までフジテレビ系列で、毎週土曜18:30 - 19:00(JST)に全58話が放送された、タツノコプロ制作のテレビアニメである。
概要

タイムボカンシリーズ』の第6作目。前作『ヤットデタマン』に引き続き巨大ロボットが登場、また主人公もこれまでの少年少女から青年となり、シリアス味が増した作風となった。視聴者の興味を惹くため、主人公のイッパツマンの正体など多くの謎が作中に散りばめられており、さらにシリーズ初となる悪玉トリオの勝利[1]や、黒幕への反抗、悪業の放棄などといった展開も含め、シリーズのマンネリを打破しようと様々な工夫が凝らされた。回によっては20%を越える視聴率を記録し、放送回数も好評につき本筋とは関係のない番外編的なストーリー3話分も含めた[2]計6話分延長されるなど、マンネリの声も上がりはじめていたタイムボカンシリーズの人気が息を吹き返す契機となった。また同時に、それまでの土曜18時台後半での放送が最後になるなど、本作品は様々な面で同シリーズの転機ともなった。

主人公の声優はシリーズのナレーションを長年に渡って担当した富山敬が務めた。代わってナレーションに起用されたのが鈴置洋孝であり、独特の絶妙な語り口が物語を盛り上げている。本作品より、CM後にアイキャッチが挿入されるようになった。本作品ではスキャニメイト演出は使用されておらずトッキュウザウルスや弾丸ヘッド号、シャレコーベバギーなどの各メカニックの時間移動中のシーンは透過光による効果などが使用されるのみである。

本作品では登場人物や組織等固有名詞に野球用語が多用されているほか、第19話のベーブルースの野球中継回のようにベーブルースと少年の感動秘話が元ネタに使われたエピソードも存在する[3]。後述の通り主題歌がプロ野球選手の応援歌として用いられたのも含め、何かと野球業界とも縁の深いキャラクターでもある。
ストーリー

西暦1990年。国際企業番付で、常に業界トップの業績を誇る「タイムリース社」は依頼があれば時空を越えて、過去、未来、現代の世界各地に荷物を届ける「タイム運搬」事業を開始した。一方、業界第2位のライバル企業「シャレコーベリース社」のオストアンデル北部支社は業績絶不調。会長のコン・コルドーは支社の重役3人に、タイム運搬の妨害を命じる。重役3人が変身した「クリーン悪トリオ」に襲われたハル坊がピンチ通信を出すと、イッパツマンが必ず助けにやって来る。
登場キャラクター
タイムリース社

オストアンデル市(OST.ANDEL)にある、常に業界トップの業績を誇るリース会社。所在する市名の由来は、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}平賀源内まんじゅう外来語風に称した「押すと餡出る」[要出典]から[4]。社員は福利厚生施設のビーナスタウンに居住している。

運営には、国際平和機構が深く関わっている。この団体は来るべき宇宙開発時代に備え、念動力で遠隔操作できる「サイキックロボット」の開発を進めていたが、シャレコーベリース社のコン・コルドー会長がその技術を執拗に狙っていた。そのため、シャレコーベリース社はタイムリース社に妨害を仕掛け、その妨害に対抗するためのイッパツマン、という構図が出来上がった。バレルトコマール山脈のチチハハ湖の湖底に基地があるが、第53話のレイケツナイトの攻撃で、大損害を出した。

豪 速九(ごう そっきゅう)
- 富山敬 / 松本保典バンプレスト・タイムボカンゲームシリーズ) / 加藤将之タツノコ VS. CAPCOM)本作品の主人公。タイムリース社で、メカの整備を担当している青年。20歳。礼儀正しく真面目なスポーツマンタイプの長身の青年。女性社員からは憧れの的で、「豪さん」と呼ばれている。生まれて間もなく両親に捨てられたところを、ビクトリアナンダースホームの園長に拾われ、幼少時代はそこで生活していたが、その頃から超能力の素質を持っていた。第54話でハルカと結婚するが、これは敵の目を欺くための芝居で、新婚旅行と偽ってサイキックウェーブの波長変更訓練を極秘で行う目的があった。名前の由来は「豪速球」で、総監督の笹川ひろし曰く「野球そのもののネーミング」[5]
イッパツマン
タイムリース社の妨害をするクリーン悪トリオの襲撃でピンチになった時、「ピンチ通信機」での緊急コールを受けた豪が連絡を入れると出動する謎のヒーロー。武器は投げた後で、サイキックパワーで誘導することも可能な野球ボール型の「レインボール」と、敵の飛び道具を打ち返したり、攻撃を受け止めるのに用いる「逆転バット」。マシンガンの弾をも跳ね返す、硬質フォームラバースーツに身を包み、背中のマントを広げて滑空する。イッパツマンの正体は豪であるとランは睨んでおり、第26話ではデフォルメ化したイッパツマンが取り損ねたレインボールを回収、イッパツマンの指紋を採取し豪の指紋と照合したが違っていた。実は容姿こそ酷似していたものの、豪がサイキックウェーブで操るサイキックロボットであった。しかし第30話にて隠球四郎の放ったダイヤモンド弾丸を受け衝撃で爆散してしまった。第31話より、豪がイッパツマンに変身して、自ら戦う。新イッパツマンはダイヤモンド弾丸にも耐える超硬質フォームラバースーツに強化されているが、このスーツには外部からのサイキックウェーブを阻害してしまう弱点がある。そこで豪自らサイキックウェーブを発し、ハルカの発するサイキックウェーブと同調することで吸収し能力がパワーアップする。しかしこの秘密を球四郎に嗅ぎつけられたことで外部からのサイキックウェーブで操られるという危機に直面した。これは豪とハルカがサイキックウェーブの波長変更を行ったことで回避できるようになる。

新イッパツマンの超能力
超能力を持つ豪が、イッパツマンになったことで新イッパツマンは時に応じ様々な超能力を発揮している。

透視能力(第37話)

放夢 ラン(ほうむ ラン)
声 - 原えりこ本作品のメインヒロイン。タイムリース社で、「トッキュウザウルス」「トッキュウマンモス」の操縦を担当する少女。18歳。気が強い性格で豪に想いを寄せている。料理はかなり下手で、第28話で豪のためにカレーライスを作るも、砂糖醤油ラー油を間違えた(子々竹破多子の解説)カレーを作ってしまった。豪からは「ランちゃん」、ヒゲノ部長からは「ラン君」、ハル坊からは「ラン姉ちゃん」と呼ばれている。新たに配属された、星ハルカと豪の結び付きを見るたびに嫉妬心と対抗心が入り混じるようになり、「イッパツマンの力のためには、ハルカが必要」という豪の言葉を「自分は豪に愛されていない」と曲解し、タイムリース社を飛び出してしまった。豪に「今のままで辞めるのは君らしくない」と諭されて、元の鞘に収まったが、豪とハルカの結婚を聞かされ、ショックを受けた。名前の由来は「ホームラン[5]
ハル坊(ハルぼう)
声 - つかせのりこランのいとこで、タイムリース社に勤務する少年。6歳。両親はタイムリース社の社員で、19世紀のオーストラリアに駐在しているため、ビーナスタウンで、ランと一緒に住んでいる。第27話ではハル坊にボーナスが支給されている描写がある。ランと豪の恋を応援している。一人称は主に「オイラ」で、稀に「俺」。ハルカに対しては、一人称が「ボク」になることがある。緊急時に、イッパツマンを呼ぶためのピンチ通信機を持っている。第24話では風邪をひいて高熱を出したため医務室に収容される際に2-3にピンチ通信機を貸与している。また、この回でホームベーサーへのエレベーターを発見したことで一時的に豪とイッパツマンの秘密を垣間見ている。名前の由来は「ファウルボール[5]
2-3(ツー・スリー)
声 - 山本正之タイムリース社に勤務するロボット。「トッキュウザウルス」「トッキュウマンモス」の副操縦士。三河弁を喋り、歌が得意である。気の利く性格だが、お調子者で、口が軽いところもある。一人称は主に「ワタイ」で、たまに「僕」や「俺(おり)」の場合もある。胸にテープデッキが内蔵されており、データを読み取ったり音楽を再生することができる。ムンムンから「ヤカンのできそこない」、コスイネンから「ヤカン人形」と罵られている。名前の由来は「ボールカウント2-3[5]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:146 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef