逆転のトライアングル
Triangle of Sadness
監督リューベン・オストルンド
脚本リューベン・オストルンド
製作エリク・ヘンメンドルフ
SFスタジオズ(英語版)
BACフィルムズ
カーゾン(英語版)
アラモード・フィルムGAGA
公開2022年5月21日 (カンヌ国際映画祭)
上映時間149分 (カンヌ国際映画祭上映版)[1]
製作国 スウェーデン
フランス
イギリス
ドイツ
言語英語
製作費?13.000.000
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『逆転のトライアングル』(Triangle of Sadness)は、2022年のスウェーデン・フランス・イギリス・ドイツ合作の風刺コメディ映画。監督はリューベン・オストルンド。出演はハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン、ドリー・デ・レオン(英語版)、ウディ・ハレルソンら。
本作は、オストルンド初の英語作品であり、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最高賞のパルム・ドールを受賞した。なお、監督の前作にあたる2017年の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でも同賞を受賞しており、2作連続での受賞を果たした[2]。なお、チャールビ・ディーンはこれが遺作となった。 モデルのカールとヤヤは、自分たちの関係が倦怠期に入っていることを悟りながらも、ファッションの世界で共に活動していた。ある日2人は、各国の様々な職業のセレブが集う豪華客船のクルージングに参加する。最初は優雅な船旅を楽しんでいたが、突如発生した大嵐により乗客たちは重度の船酔いに見舞われ、クルージングは大惨事に陥る。その後、海賊の襲撃を受けて船は爆発、炎上し、無人島へ漂着する。島では釣りなどのサバイバル能力を持つ従業員と、非力なカールやヤヤたちセレブの乗客の間で状況が変化しだし、やがて船内の人々に存在していたパワーバランスやヒエラルキーが次々とひっくり返されていく[1][3]。 プロジェクトは、オストルンドが『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でパルム・ドールを受賞した一ヶ月後の2017年6月に発表された。オストルンドは映画が『Triangle of Sadness』というタイトルになる予定で、内容については、ファッションと富裕層の世界を背景に、「資本としての容姿」と「通貨としての美」を裏テーマに据えた「荒々しい」風刺劇になると語った[4]。オストルンドによるとタイトルは、ボトックスで容易に直すことが可能な眉間のしわを指す形成外科学界の業界用語が元になっているとしている[5]。 キャスティングは2019年に、ベルリン、パリ、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヨーテボリで監督自らが足を運んだ上で行われた[6]。 主要な撮影は、2020年2月19日からスウェーデンとギリシャで約70日間をかけて行われる予定だったが[7]、3月26日、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、約37%の撮影が完了した段階で、制作の一時停止を余儀なくされた[8]。6月27日、3ヶ月の中断を経てスウェーデンで撮影が再開され、ハレルソンの登場シーンは全て撮り終えることが出来たが、7月3日に再び制作が中断された[9]。9月18日、ギリシャのチリアドウ・ビーチで最後の撮影が始まり、38日間をかけ11月13日に撮影は終了した。オストルンドは、73日間の撮影中に計1061回ものコロナウイルス感染判定のテストが現場で行われたが、全てが陰性だったと語った[10]。 撮影はギリシャの他のビーチや、製作会社のフィルム・アイ・ヴァスト 2019年5月、SFスタジオズ
概略
キャスト
カール - ハリス・ディキンソン
ヤヤ - チャールビ・ディーン
アビゲイル - ドリー・デ・レオン
トーマス・スミス船長 - ウディ・ハレルソン
ディミトリー - ズラッコ・ブリッチ(英語版)
イーリス・ベルベン(英語版)
ヴィラ - サニーイー・ベルズ(英語版)
ヨルマ・ビョルクマン - ヘンリック・ドーシン
リュドミラ - キャロライナ・ギリング(英語版)
ポーラ - ヴィッキ・ベルリン(英語版)
ハンナ・オルデンブルグ
ウィンストン - オリヴァー・フォード・デイヴィーズ(英語版)
クレモンティーヌ - アマンダ・ウォーカー(英語版)
ダリウス - アーヴィン・カナニアン
製作
企画
撮影
公開