逃走迷路
Saboteur
ロビーカード(1942)
監督アルフレッド・ヒッチコック
脚本ピーター・ヴィアテル
ジョーン・ハリソン
ドロシー・パーカー
製作フランク・ロイド
出演者ロバート・カミングス
プリシラ・レイン
音楽フランク・スキナー
撮影ジョセフ・A・ヴァレンタイン
編集オットー・ルドウィグ
『逃走迷路』(とうそうめいろ、原題: Saboteur)は、 アルフレッド・ヒッチコック監督による1942年のアメリカ合衆国のスパイ・サスペンス映画。出演はロバート・カミングスとプリシラ・レインなど。自由の女神像での場面がクライマックス[注 1]。 カリフォルニア州グレンデールの航空機製造会社で働くバリー・ケインは、軍需工場への破壊工作(仏: sabotage サボタージュ)の濡れ衣を着せられる。同僚で親友のメイソンに渡した消火器にガソリンが詰めてあり、被害が拡大したとして事件の容疑者に仕立てられる。手がかりはバリーに消火器を渡した男フライだったが、フライは従業員ではなかった。 バリーは事件の前にフライが落とした封筒にあった住所「ディープ・スプリングス牧場」に向かう。だが、大牧場主のトビンはフライという男など知らない、と言い放つ。トビンの幼い孫がテーブルにあった手紙を無邪気にバリーに渡す。それはフライからの電報で、「ソーダシティに向かう」と書いてあった。しかし、トビンの電話で駆けつけた警察にバリーは逮捕される。護送中、隙をついてバリーは橋から飛び降りて逃げる。人目のつかない小屋に避難し、盲目の紳士ミラー(マーティン)に助けられる。広告の看板娘にもなっている姪のパットは「市民の義務」だからと当局に引き渡そうとするが、無実を主張するバリーに心動かされ、犯人捜しを手伝うことに。サーカスの一団に匿われたり、捜査網をくぐり抜けたりするうちに、2人は愛し合うようになる。 ソーダシティで2人は廃墟の中にナチの破壊工作員たちの連絡場所を見つける。工作員に接触し、自分もメンバーのふりをしてニューヨークに発つ。 ニューヨークで、バリーはパーティーが開催中の豪邸に連れて行かれる。そこには逃れたはずのパットが警察に事実を話そうとしたとして捕えられていた。バリーはパーティーの客たちに主催者がナチの工作員であることを告げようとするが失敗。地下に監禁される。スプリンクラーを作動させ、消防隊を呼び、騒ぎに乗じて豪邸を逃げ出す。新聞でブルックリンのキアニーヤードで戦艦の進水式があることを知ったバリーは工作員の1人が何度も「キアニー」という言葉を口にしていたことを思い出す。彼らの目的は、新造戦艦アラスカの爆破だったのだ。造船所に急行したバリーはついにフライともみ合う。ロックフェラー・センターから自由の女神像へと逃げ、パットが追いかける。そこへバリーや警官たちが船で追いかけてくる。フライは窓から外に逃げ、バリーが追いかけるが、足を滑らせたフライを助けようとする。しかし、袖が徐々に破れてきてフライは落下して死ぬ。 ドラッグストアのショーウインドーの前で女性と話をしている[1]。「アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧」も参照 役名俳優日本語吹き替え
ストーリー
ヒッチコック登場シーン
キャスト
日本テレビ版ソフト版
バリー・ケインロバート・カミングス田中秀幸高橋広樹
パットプリシラ・レイン潘恵子小林沙苗
トビンオットー・クルーガー中村正金尾哲夫
ミラー(パットの叔父)ボウハン・グレイザー
フライノーマン・ロイド納谷六朗檀臣幸
ニールセンクレム・べヴァンス北村弘一
フリーマンアラン・バクスター石井敏郎家中宏