迷宮物語
[Wikipedia|▼Menu]

迷宮物語
ラビリンス・ラビリントス
走る男
工事中止命令
Neo Tokyo
監督『ラビリンス・ラビリントス』
りんたろう
『走る男』
川尻善昭
『工事中止命令』
大友克洋
脚本『ラビリンス・ラビリントス』
りんたろう
『走る男』
川尻善昭
『工事中止命令』
大友克洋
原作眉村卓
製作角川春樹(製作)
丸山正雄(プロデューサー)
りんたろう(プロデューサー)
出演者『ラビリンス・ラビリントス』
吉田日出子
『走る男』
津嘉山正種
銀河万丈
『工事中止命令』
水島裕
大竹宏
家弓家正
八奈見乗児
屋良有作
田中和実
音楽ミッキー吉野
撮影石川欽一
編集尾形治敏
制作会社プロジェクトチーム・アルゴス
マッドハウス
製作会社角川書店
配給 東宝
公開 1987年9月25日(東京国際ファンタスティック映画祭)
1989年4月15日(劇場公開)
上映時間50分
製作国 日本
言語日本語
テンプレートを表示

『迷宮物語』(めいきゅうものがたり)または『Manie-Manie 迷宮物語』は、1987年公開のオムニバスアニメ映画1984年から1985年にかけて制作されたが、内容がマニアック過ぎるとの判断から一時お蔵入り状態となり、1987年9月25日東京国際ファンタスティック映画祭にて初めて一般上映、1987年10月10日にビデオ発売、1989年4月15日に一般劇場公開された。

眉村卓原作。眉村による同題の小説『迷宮物語』があるが、これが直接の原作というわけではない。

りんたろう監督「ラビリンス*ラビリントス」、川尻善昭監督「走る男」、大友克洋監督「工事中止命令」の全3話構成。大友克洋は本作がアニメ監督としてのデビュー作となる。

タイトルロゴには、フランス語のManie-Manie[注 1]が前に添えられている。英語題はNeo Tokyoで、これは1988年の大友克洋原作・監督映画『AKIRA』の舞台となる都市の名だが、内容に関係はない。
経緯

りんたろう角川春樹眉村卓の小説の映像化について相談され、丸山正雄と共に『時空の旅人』の同時上映用オムニバス作品として企画。眉村卓の『ショート・ショート』からメイン2人の監督がそれぞれ好きな作品を選び、りんたろうがオープニングとエンディングのアニメを担当する形で構想された。1984年夏、りんたろうは『幻魔大戦』でキャラクターデザインを担当した大友克洋に参加を打診し、大友はその場で快諾。企画段階ではもう一人の監督には押井守が考えられており、作画を川尻善昭、美術を青木勝志マッドハウス主力の布陣、キャラクターを天野嘉孝で話が進められたが、押井が参加を断ったことから川尻善昭が代役の監督として抜擢された。当初は予算も少なく短期間での完成を計画していたが、スタッフ達が想定以上に映像作りに凝ったことで予定のスケジュールと予算を超えてしまい、最終的に1年がかりで映画は完成した。しかし東京現像所で試写を見た角川春樹が「内容がマニアックすぎる」と判断し、公開が見送られしばらくお蔵入りすることとなり、1987年9月の東京国際ファンタスティック映画祭で初めて一般向けに上映され、同年10月にビデオとして発売、1989年に劇場公開された[2][3][4][5][6][7][8]1992年にはアメリカの音楽専門チャンネルMTVの番組『リキッド・テレビジョン』(List of Liquid Television episodes)内にて「走る男」が放送され、視聴者の関心を集めた[9][10][11]
小説

クレジットでは「原作 眉村卓(角川文庫版)」となっている。イベント上映・ビデオ発売前年の1986年8月25日書き下ろしの『迷宮物語』が[12][13]角川文庫から刊行された。

この小説は、いくつかの短い物語を含むが、短編集ではなく長編の形式を取っている。全編を通して主人公伴門淘汰(ばんもん とうた)の放浪を描きつつ、その間にいくつかも物語が、伴門の見た「場面」として挿入されている[注 2]

イラストレーターとして、カバーイラスト: 森本晃司キャラクターデザイン: 大友克洋、口絵・本文イラスト: 福島敦子・森本晃司・なかむらたかし川尻善昭がクレジットされており、いずれもアニメのスタッフである。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:70 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef