近鉄50000系電車
山田線 漕代駅 - 斎宮駅間
基本情報
運用者近畿日本鉄道
製造所近畿車輛
製造年2012年 - 2014年
製造数3編成18両
運用開始2013年3月21日
主要諸元
編成6両編成
軌間1,435 mm(標準軌)
電気方式直流1,500V
(架空電車線方式)
最高運転速度130 km/h
設計最高速度130 km/h
起動加速度2.5 km/h/s
減速度(常用)4.0 km/h/s
編成定員138名(カフェ車両を除く)
編成重量272 t
全長
中間車:20,500 mm
先頭車:21,600 mm
全幅2,800 mm
全高4,150 mm
車体普通鋼
台車KD-320・KD-320A ボルスタレス台車(ヨーダンパ付き)
主電動機三菱電機 MB-5097B2形 かご形三相誘導電動機
主電動機出力230 kW × 4
駆動方式WNドライブ
歯車比17:84 (4.94)
編成出力2,760 kW
制御方式2レベルPWM制御IGBT型VVVFインバータ方式(ベクトル制御)
制御装置三菱電機 MAP-234-15VD102B形
制動装置
回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ (KEBS-21A)
抑速ブレーキ
保安装置近鉄型ATS
備考電算記号:SV
第57回(2014年)ブルーリボン賞受賞車両
テンプレートを表示
近鉄50000系電車(きんてつ50000けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道の特急形車両。6両編成3本が在籍する。建造費は最初の2編成で37億円(1編成18億5000万円)[1]。追加の3編成目の建造費は14.5億円[2]。
「しまかぜ」の車両愛称を持つ。名称の由来は、志摩に吹く風の爽やかさと、車内で過ごす時間の心地よさから名づけられた[3] 。
2階建ての近鉄特急のカテゴリーである「ビスタカー」にあたるため、電算記号(編成記号)はしまかぜをローマ字で書いた「Shimakaze」の頭の「S」と「Vista car」の頭の「V」をそれぞれを用いたSV を使用する。ただし、車体には「Vista car」のロゴはつけられていない。
解説の便宜上、本項では大阪難波側の先頭車の車両番号+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:ク50101以下6両編成=50101F)。また、賢島方面に向かって右側を「海側」・左側を「山側」と記述する[注釈 1]。 1990年代半ば以降、伊勢志摩を訪れる観光客、そして特急利用客が減少傾向にある中でその活性化と今後の特急車両の有り方を示すことを狙いとして設計・開発が行われた[6][注釈 2]。 2013年3月、その年に伊勢神宮の第62回神宮式年遷宮が挙行されるタイミングに合わせて大阪難波、近鉄名古屋の両駅から三重県伊勢志摩地方に位置する賢島駅間で営業運転を開始し[6]、2014年10月からは京都発着便も設定された[5]。
概要
2014年ブルーリボン賞を受賞し記念ラッピングが施された[5]