近鉄23000系電車
登場時の姿(名張駅)
基本情報
運用者近畿日本鉄道
製造所近畿車輛
製造年1993年 - 1995年
製造数6編成36両
運用開始1994年3月15日
主要諸元
編成6両編成(4M2T)
軌間1,435 mm
電気方式直流1,500V
(架空電車線方式)
最高運転速度130 km/h
起動加速度2.5 km/h/s
減速度(常用)4.0 km/h/s
編成定員281人
編成重量244 t
編成長124,400 mm
車体長Tc車: 20,820 mm
M車: 20,520 mm
全幅2,800 mm
全高パンタグラフ付 4,150 mm
パンタグラフ無 4,135 mm
車体高4,135 mm
車体普通鋼
台車積層ゴムブッシュ片側支持式ボルスタレス台車
KD-307・KD-307A
主電動機三菱電機 MB-5056A
主電動機出力200 kW
駆動方式WNドライブ
歯車比4.32
編成出力3,200 kW
制御方式VVVFインバータ制御
制動装置発電・回生ブレーキ併用電気指令電気演算式空気ブレーキ(抑速ブレーキ付)
保安装置近鉄型ATS(多変周式)
備考電算記号:iL
テンプレートを表示
近鉄23000系電車(きんてつ23000けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道の特急形車両・1994年3月15日のダイヤ変更時から営業運転を開始した[1]。
「伊勢志摩ライナー」(略称:ISLまたはIL)の車両愛称をもつ[2]。
電算記号(編成記号)は「Ise-shima Liner」から取られたiLである[3]。
解説の便宜上、本項では大阪難波側の先頭車の車両番号+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:ク23101以下6両編成=23101F)。 近鉄が三重県志摩郡磯部町(現・志摩市磯部町)に開発した複合リゾート施設である志摩スペイン村が1994年4月22日に開業するのに合わせて製造された特急形車両で[2]、1993年から1995年にかけて6両編成6本(36両)が近畿車輛で製造された。 運行区間は、近鉄名古屋、大阪難波(一部大阪上本町)、京都から賢島あるいは鳥羽までの区間のほか、京都 - 近鉄奈良間、大阪難波 - 近鉄奈良間である。 本系列で運用される特急の場合、時刻表では交通新聞社が発行する『JR時刻表』・近鉄が発行する『近鉄時刻表』および近鉄各特急停車駅の時刻案内板では太陽をイメージしたシンボルマークが使われ、JTBパブリッシングが発行する『JTB時刻表』では「IL」の表記がなされている。また『近鉄時刻表』では車椅子マークも併用されている。 1994年に社団法人日本鉄道建設業協会ブルネル賞(奨励賞)を受賞した[4]。 志摩スペイン村に代表されるリゾート地としての伊勢志摩のシンボルとなる特急を目指し、下記の開発コンセプトを設定した[5]。 車両デザインは、近鉄、近畿車輛デザイン室、手銭正道、山内陸平のデザインチームによる[6]。また、スペイン国鉄AVE(レンフェ100系)をデザインの参考とした[7]。
概要
ブルネル賞受賞プレート(左)。車両は伊勢志摩の雰囲気にあわせてデザインされた(右)。
開発の経緯
ビスタカーやさくらライナーのように観光地への旅を演出する車両
リゾート地へのグループ旅客に適した車両
アーバンライナーや22000系の近代性と高品質デザインを備えた車両
近鉄らしさを残して新たな魅力をもった車両
スピードアップに対応し、最高130km/hでの営業運転ができる車両
構造オリジナルスタイルの23000系