近鉄特急
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

同名の楽曲については「近鉄特急 (曲)」をご覧ください。
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}近畿日本鉄道 > 近鉄特急名阪甲特急向けの車両80000系「ひのとり」

近鉄特急(きんてつとっきゅう)とは、近畿日本鉄道(近鉄)が運行している、特急列車の総称・ブランド[1]である。運賃に加えて、座席指定制の特急料金が必要である[1]大阪市京都市名古屋市奈良県三重県北中部を結ぶ近鉄の鉄道路線網で広く運行されている。

近鉄特急の歴史については「近鉄特急史」を、近鉄特急のダイヤ変更の詳細については「1987年までの近畿日本鉄道ダイヤ変更」「1988年からの近畿日本鉄道ダイヤ変更」をそれぞれ参照のこと。
概要近鉄特急は高頻度運転のため特急同士のすれ違いも多い(小俣駅 - 宮町駅間)異なる編成同士を繋いで需要の多寡に対応する弾力性の高さも近鉄特急の特徴山田線漕代駅-櫛田駅間における2両編成ワンマンローカル列車(手前)と8両編成特急の離合輸送密度が低い同線や鳥羽線志摩線[2]など閑散線区の採算確保のため特急運行は必要不可欠である。

近鉄の鉄道路線網は大阪市、京都市、名古屋市という政令指定都市のほか、三重県の津市四日市市など地方都市、奈良県の奈良市や橿原市飛鳥地方、吉野地方、三重県の伊勢志摩といった観光地を結んでいる[1]。近鉄は、路線の大半で特急を運行し、都市間輸送や通勤、レジャー・観光など様々な輸送ニーズに対応した特急運用を行なっている。

運行頻度・本数は私鉄最大[3]で、複数系統が全路線の約8割をくまなく走行し、広大な特急ネットワークを形成している。また、系統の異なる特急が各接続駅で相互に連絡のうえ、系統間を跨いだ移動の自由度、およびフリークエントサービスを提供している[4]

近鉄は特急専用車両を定期列車としての特急で用いる(団体専用列車に充てることもある[5])。JRグループ各社のように特急車両を特急運用以外の用途(ホームライナー快速列車普通列車)に用いる事例や、南海特急の「サザン」のように一般通勤車と併結をしたり、京阪「プレミアムカー」のように一般車両(自由席)と混成したりする運用も存在しておらず、一般通勤車両および運用とは厳格に区別されている。座席は回転式リクライニングが基本で、伊勢志摩観光向けとしてソファタイプのグループ席も用意されている。
特急ネットワーク

現在1日約400本を運行する近鉄特急も、1947年の創始時、大阪市と名古屋市の本数は1日4本(2往復)であった[注釈 1][6]。その後、同区間で国鉄優等列車と競合しながら着実に需要を伸ばし、1963年までに路線改良や特急車両の増備を経て、名阪特急など都市間連絡を主体とした特急が3系統、78本(1963年9月21日ダイヤ変更時点[7])まで増発された。

しかし、1964年10月の東海道新幹線開業を転機として運行体系を抜本的に見直す必要に迫られた。大阪市と名古屋市の都市間輸送におけるスピードと頻度において、近鉄の名阪特急は新幹線に太刀打ちすることは不可能で、また料金面で大差がないことから大きくシェアを落とすことが予想された[6]。近鉄特急は創始以来、大阪 - 名古屋間特急を主体として営業展開を行ってきていたため[8]、新幹線の出現によって瓦解の危機に直面する。この状況に対して、時の近鉄社長の佐伯勇は「名阪間で新幹線に勝てないのは自明の理」と認識したうえで[9]、新幹線の高速輸送によって東京圏から近畿中部地区の観光地まで概ね3時間の範囲に収まることを逆手に取り、新幹線から来た客を近鉄名古屋駅京都駅で乗換えてもらい自社線内の観光地に誘致し、新たな需要を喚起する方針に転じた[10]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:523 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef