近江連合
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近江連合(おうみれんごう)とは、セガゲームス(2015年3月まではセガ)のアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズに登場する架空の広域指定暴力団である。
概要

関西一円のヤクザを束ねる一大組織。五代目の郷田仁の時代には寺田、龍司、高島、千石からなる「近江四天王」と呼ばれる強力な大幹部達を中心とした堅い結束と直参120団体、構成員3万5000人という日本最大の規模を誇っていた。名前の由来は滋賀県を現す近江国から。

歴代の会長
初代?
四代目不明
五代目郷田仁
六代目不明[注 1]
七代目黒澤翼
八代目不明

『0』では神室町を手中に収めるために東城会の嶋野と組んで嶋野の兄弟分である佐川を使い、東城会の「カラの一坪」を巡る騒動に加わるが、同時に東城会の渋澤に雇われて行動していた西谷(初代)までもが騒動に関わってしまう。その後、カラの一坪は手に入らず、この騒動で佐川や西谷(初代)、本部長が死亡するという結果に終わった。

『1』では寺田が東城会の100億を巡る騒動で風間に協力する形で暗躍し、錦山に100億の情報を教えたり、嶋野と接触するなどの行動を起こす。また、その裏で龍司が五代目会長の名目を使って100億を手に入れるために神宮のバックに付くが、失敗に終わる。騒動後は寺田が近江を離れてしまい、東城会五代目会長となる。

『2』では裏切り者として寺田を撃った影響で両組織の均衡が破られ、東城会の代理となった桐生が抗争を阻止するために盃交渉に訪れるが、この盃に不服を感じた龍司がクーデターを起こし、また高島や千石も跡目を狙ってそれぞれ行動を起こす。その後、五代目の郷田会長や寺田、高島、千石は死亡、龍司も行方不明(公的には死亡扱い)となったことで「近江四天王」は事実上の壊滅となり、『3』『4』で起こった東城会の騒動に対しても静観を余儀なくされた。

『5』では七代目会長となる黒澤の代になっており、東城会との五分盃に加えて渡瀬や勝矢、高知からなる「近江三幹部」を中心に盤石の体制を築いていたが、黒澤の危篤により東城会との均衡が破れると同時に跡目争いに火が付く。その後、この騒動で高知が死亡し、後に黒澤も病死したことで会長不在となる。

『6』では八代目に「桐生と親交のあった人物」が就任したことが来栖の口から語られたものの、具体的な名前は明かされなかった。

『ONLINE』『7』でも八代目を掲げており、東城会所属だった荒川組を事実上の組織のナンバー2の地位に置いて、神室町を支配している。

『7』では八代目が病床にあり、復帰の目処が立たず事実上のトップは若頭である渡瀬となる。青木遼の主導の下、ブリーチジャパンの後ろ盾となり警視庁と共謀して起こした「神室町3K作戦」によって東城会を神室町から一掃し、勢力の大多数を神室町に送り込んで支配下に置くが、その裏で渡瀬は3K作戦を逆手にとる形で東城会の堂島大吾や荒川と共に東城会、近江連合の双方の解散を画策しており、渡瀬の出所を見計らい、正式に警察に解散届を提出したことで解散した。その後、神室町に進出していた組員は渡瀬の決定に反発。青木の後ろ盾の下、元若頭補佐の沢城、天童、石尾田を中心に「東京近江連合」として独立し、青木の私兵となったが、青木の策がことごとく春日達に破られ沢城は逮捕、天童は生死不明、青木と石尾田は死亡する。その後の動向は不明である。

『7外伝』では解散方針に反対した獅子堂と三代目西谷が大道寺一派に連行された。
歴代会長
郷田 仁(ごうだ じん)
声 -
天田益男『2』に登場した五代目近江連合会長。65歳。温厚かつ冷静な性格であり誰に対しても柔らかい物腰で話し、また血が繋がっていない一人息子である龍司の事を誰よりも大切に思っている。一方で真島と寺田には幹部を殺した落とし前をつけさせるなど会長としての威厳も持っている。東城会と近江連合の五分の盃を受け入れようとした矢先に息子の龍司が起こしたクーデターに参加した構成員に拉致されそうになるが、その場は桐生に助けられる。しかし、大吾が神室町へ連れて行く際に真拳派に大吾共々再び拉致される。物語終盤では桐生と龍司の死闘を見届けることになり、そこで龍司の苦しみを知ったことで一緒に自首することを狭山薫に話すが最後は真の黒幕である高島遼に撃たれて死亡した。『0』では登場はしないが、佐川が「五代目近江連合直参」の看板を背負っている事からこの頃には会長の座に就いており20年近くに渡る長期政権を築いている事が分かる[注 2]。またサブストーリーに登場した龍司が真島を「うちのオトンと同じくらい強い。」と評しており、喧嘩の実力も相当なものだったことをうかがわせるエピソードが語られた。『極2』では真島組組員だった川村が近江連合幹部の一組長を殺害した事でそのケジメをつけるよう寺田に命令するが、同行していた真島が当時東城会最大勢力であった真島組を解散し、カタギになるという条件を提示したことでそれを承認して和解した。『ONLINE』では第二部のメインストーリーに登場し、郷龍会の初代会長であった事が判明する。五代目会長就任の機に鷹山を次期若頭に任命した際に不服に思った龍司に襲われるも返り討ちにし破門を突き付ける。その後、ジングォン派と組んだ鷹山がクーデターを起こしその渦中に巻き込まれるもハンに助けられて事なきを得た。一連の騒動終結後は近江連合への復帰を望む龍司に再び立ちはだかる[注 3]も敗北し彼の覚悟を見届けて、龍司の破門を解除して近江連合に復帰させた。キャラストーリーでは過去のエピソードで登場し、幹部昇格を目論む千石と彼を疎ましく思う眉村に頭を悩ませていた。ある日、知り合いのたこ焼き屋である多胡屋喜一を訪ねた所に息子の喜太郎から喜一が亡くなっていた事や喜太郎が跡を継いだものの苦戦している事を聞く。しかし、自身の息子を思う発言が喜太郎の悩みを解消させるきっかけとなり、最終的には眉村を幹部に残した上で千石を昇格させるという案に落ち着き、龍司をも納得させる事に成功した。
黒澤 翼(くろさわ つばさ)
演 - 奥田瑛二『5』に登場した七代目近江連合会長。大吾と五分の盃を交わし、東西の均衡を保っていたが物語開始当初は余命1ヶ月程度の危篤状態とされており、それによって事態は「東西全面戦争」へと向かい始めていた。しかし実は自身こそが手駒である「黒澤一派」を率いて作中の事件を引き起こした首謀者である。最初に所属した組は弱小の四次団体であり、文字通り茨の道を歩むしかなく己の出世のために汚泥を啜りながら兄貴分や組長を殺害して今の地位に上り詰めた。しかし結果として手に入れたのは「権力」という力だけであったことに空しさも感じており、桐生や渡瀬のように人を惹き付ける強いカリスマ性を持った男たちに対しては羨望と憎悪が入り混じった感情を持っている。余命僅かの重病は事実であり、事件を引き起こしたのも半年前に末期の肺癌を宣告されたことで焦りを感じるようになったからである。そのため「芹沢和彦」[注 4]という偽名を使って大阪府警組織犯罪対策本部の刑事を装い各地を奔走しつつ常に事件の中心に近づくなどし、東城会と近江連合を象徴する4人のカリスマ(桐生・冴島、渡瀬・勝矢)を一同に集めて殺害し、その二つの組を手中に収めて息子の相沢に全てを継がせるという計画を立てる。自身を含む一派の人間には味方を装って桐生らに近付かせたり裏切りや死亡を装わせて情報撹乱を狙ったりなど、徹底した演技と二重にも三重にも張り巡らせた策で桐生らを翻弄していた。だが冴島、秋山や品田らの手により計画は失敗。自身の希望である相沢も桐生に敗れたことで「夢」は潰えた。事件後に病死しており、『7』で名前の言及はないが、荒川が墓参りをしている。
八代目近江連合会長
『6』『7』で存在のみ語られた人物で名前及び詳細不明。桐生と親交のあった人物らしいが病床に伏しており、復帰の目処がたたないため若頭の渡瀬及び若頭代行の荒川に組織運営を任せていた。大吾と渡瀬、荒川と結託して解散証明書に署名し、東城会と共に近江連合を解散した。
寺田組

『1』に登場した組。寺田の意向により、東城会風間組へ協力する。
寺田 行雄(てらだ ゆきお) / 金 大津(キム・デジン)
声 -
乃村健次(『1』『極』『極2』)、四宮豪(『2』)五代目近江連合本部長、直参寺田組組長。41歳。初めは錦山と繋がり、100億が消えたと唆す。その後は風間の身の安全を確保するための時間稼ぎとして真島に拉致された遥を救ったり、嶋野にも情報を流すなどの行動を起こし更には風間を補佐した上で嶋野が桐生に敗れた際は手榴弾を投げた直後に射殺する。その後ミレニアムタワーでは桐生に協力して神宮と対峙するが、引き連れていた部下は既に神宮の軍門に下っており逆に拘束されてしまう。事件後は桐生に人格を認められ、東城会五代目会長に就任した。『2』では42歳。東城会の五代目となったものの自身のイエスマンしか幹部に登用しなかったことから真島ら古参からはよく思われていなかった。元々は近江連合に所属していたために裏切り者とされて桐生の目の前で近江連合の凶弾に倒れるが、後に全ては偽装工作であることや正体は26年前に東城会によって壊滅させられた真拳派の生き残りでもある金大津であることが判明する。終盤では真拳派の目的である東城会の壊滅を目論みながらも自身を救ってくれた風間への恩にも葛藤しており、目的遂行のためにマシンガンを手に数名の構成員と共に桐生を消そうとするも敗北した。その後は真の黒幕として一時は協力関係を築いていた高島に用済みにされて撃たれるが、風間の恩義に報いる道も選んでおり桐生に逆転の手[注 5]を残すと共に「最後に俺を信じて。」と言い残して静かに息を引き取った。死後は風間らと同じ墓地に葬られ、墓碑銘には本名の金大津ではなく風間から与えられた「寺田行雄」の名が刻まれた。『極2 真島編』では東城会五代目となった後に100億円事件で地盤の崩れた東城会を経済面から立て直すために手段は問わずに稼げる者を幹部に積極登用する「東城会改革」という血の入れ替え施策を実行、植松や飯渕といった若い極道たちを直系組長へと大抜擢させた。しかし、自身を利用し近江連合幹部殺害を主導した飯渕の魂胆を見抜けなかった事で己のやり方に疑問を持つが、真島から「組の頭を張る男は間違っても間違ってるって言ったらあかん」と言われ、近江連合との会談で真島組の東城会脱退の案を受け入れる。
郷龍会

『2』に登場した組。連合内でも随一の武闘派で、組長をはじめとして構成員は野心的な者が多い。

『2』の事件後は龍司は死亡扱いとされており、近江連合の意向で郷龍会は解散処分となったが、『7外伝』では元組員による残党が登場する。
郷田 龍司(ごうだ りゅうじ)
五代目近江連合直参郷龍会二代目会長。「
郷田龍司」を参照
橋本(はしもと)
郷龍会構成員。構成員を纏める立場にあるが、龍司がいない所で独断で行動するといった面を見せている。戦闘では最初は素手だが、二戦目では日本刀を使用し、『極2』では尾道の亡霊に似た剣術で戦う。グランドで龍司の前で関西の龍と発言した桐生に襲いかかるも返り討ちにされた。その後、寺田の葬儀の最中に東城会を襲撃するも桐生と大吾に阻止された。
山田(やまだ)
郷龍会構成員。龍司と盃を交わして2年目の若手で、龍司の前で関西の龍と発言したことで逆鱗に触れてしまう。グランドで見兼ねた桐生が会話に口を挟んだ事で組員との戦闘に発展した。
自称郷龍会三代目
「7外伝」のサブストーリーに登場した元郷龍会構成員を自称する男。郷龍会の末期に龍司と盃を交わしたとのことで、桐生とはお互いに面識がなかった。方々に散らばった当時の構成員を集め、郷龍会再結成へ動いている。再結成に伴い、「郷田龍司」の名を蒼天堀に植え付けるべく、龍司が生きているという噂を流し、カツアゲや美人局を行うチンピラ達に郷田龍司だと名乗らせていた。死んだはずの龍司を神輿に上げて自らの露払いに使っていることを桐生に激怒され、子分ともども殴り倒された。
近江高島会

『2』に登場した組。ライフルなどの銃火器密輸ビジネスをシノギとしている。
高島 遼(たかしま りょう)[注 6]
声 - 舘ひろし(『2』)演 - 白竜(『極2』)五代目近江連合総本部長、直参近江高島会会長。40歳。力よりも知を重視するインテリヤクザであり、策謀を巡らせて数々の功績を挙げている。郷田会長の信任は厚く、また高島自身も忠節を誓っているが実情は極めて冷酷かつ残忍な性質の持ち主であり、自分以外の人間は駒か道具としてしか見ない。取調べの際は別所に桐生の味方ではないと断言したり誰かと電話で話して何かしらの策を練ったりと不可解な行動が目立つ。最終的には近江連合を裏切り、真拳派と手を組んで寺田と共に東城会を潰そうとした上で東城会を傘下に治めた後に郷田会長を抹殺して近江の六代目を継いで日本の極道社会を制覇し、更には真拳派をも抑えて海外への進出を目論む。その後郷田会長や用済みとなった寺田を射殺し[注 7]、更には桐生と薫を殺そうとしたが最後は郷田龍司との撃ち合いの末に頭を撃ち抜かれて死亡した。『極2 真島編』では東城会の飯渕圭を操り西と東の大戦争を起こそうとしていたことが示唆される。『ONLINE』では飯淵と内通していたことが明確に描かれ、小さなコンサルティング会社でくすぶっていた飯淵を極道社会に誘った張本人であった事が明かされる[1]


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