辻本茂雄
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生年月日 (1964-10-08)
1964年10月8日(59歳)
出身地大阪府阪南市
血液型A型
身長173 cm
言語日本語
方言大阪弁
最終学歴和歌山県立和歌山北高等学校卒業
出身NSC大阪校5期
コンビ名三角公園USA(1986年 - 1989年)
相方阪上 司(コンビ時代)
事務所吉本興業
活動時期1986年 -
同期恵俊彰ホンジャマカ
木下ほうか
浅草キッド
勝俣州和
石田靖
前田勝(ティーアップ)
ぜんじろう
亀山房代
ショウショウ
現在の代表番組よしもと新喜劇
過去の代表番組超!よしもと新喜劇
サタうま!
他の活動俳優
配偶者既婚
受賞歴
2004年:第33回上方お笑い大賞大賞を受賞
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辻本 茂雄(つじもと しげお、1964年昭和39年〉10月8日 - )は、日本お笑いタレント喜劇俳優俳優吉本新喜劇元座長の座員。

大阪府阪南市出身。吉本興業所属。NSC5期生。身長173 cm、血液型A型。既婚。
来歴

和歌山県立和歌山北高等学校卒業

自転車競技選手として、中学校時代より全国レベルの大会に出場するなどの実績を挙げ、高校は和歌山県屈指の自転車競技強豪校である和歌山北高の保健体育科に進学。同校在籍時代は自転車競技部の主将を務め、2年時に国体7位、3年時に高校総体4位、高校選抜大会3位などの実績を挙げた。これらの実績もあって、当初は競輪選手を目指していたが、ある日、実家のうどん屋の仕事で、うどんの鉢を買いに行った母親の荷物を運ぶため、自転車で駅まで迎えに行く途中で交通事故に遭い、その治療の過程で交通事故で負った怪我とは別に、両足に腫瘍が見つかったため断念せざるを得なくなった[1]

仕事の通り道などで吉本の募集広告を見かけて興味を持ち、1986年、高校卒業後は吉本総合芸能学院(NSC)に5期生として進学する。同期には亀山房代、前田勝(ティーアップ)、ぜんじろうなどがいる。NSC在学中に阪上司(阪上は後に芸人引退)と漫才コンビ「三角公園USA」結成。卒業後に心斎橋筋2丁目劇場で活動、解散直前の1989年8月にはコンビ名を「三角公園」に改名する[2]ダウンタウン司会の『4時ですよーだ』(毎日放送)にもアシスタントとして出演していたが、レギュラー昇格のチャンスが巡って来る前に番組が終了してしまった。

1989年10月にコンビを解散し、吉本新喜劇に入団する。入団してしばらくは、同期の石田靖、同時入団の今田耕司東野幸治らが主役級の大役をもらう一方、自身の特徴的なをいじられるという「アゴネタ」[注釈 1]で笑いはとるもののそれだけですぐに出番が終わるだけの、セリフの少ない端役ばかりであった。現状に危機感を持った辻本は、自らの成長のために「アゴネタの封印」を宣言したが、その後さらに出番が激減した。

そんな中、間寛平が座長を務める旅公演にて、スケジュールの都合で参加できなくなった座員の代役として抜擢される。その公演で、ツッコミの腕が高く評価される。「辻本のツッコミはおもろい」と寛平が周囲に売り込んだおかげで少しずつ頭角を現し、今田、東野が退団した後は主役級まで昇格、1995年にはニューリーダーに就任した。同年頃から若手育成の場として「辻本茂雄芝居全集」を開始する。

1997年、吉本新喜劇を全国ネットで放送する番組『超!よしもと新喜劇』(TBS系列)のために東京進出。しかし、翌年の番組終了とともに吉本上層部から「辻本君は大阪の匂いがきつすぎる」と判断され、大阪に戻される。既に押さえてあったルミネtheよしもとと週末公演のスタジオアルタのスケジュールが白紙になり、2ヶ月間は仕事が全くない状態であった。[3]

1999年夏、新喜劇メンバー数名と共にワゴンタクシーで移動中、高速道路阪神高速3号神戸線)で事故に遭う。ワゴンタクシーは横転し大破、辻本自身も背骨圧迫骨折する怪我を負い、3か月の休養となる。復帰後、新喜劇での活躍が評価されて同年より座長に就任し、2004年には第33回上方お笑い大賞の大賞を受賞した。

2015年、和歌山市観光大使の第1号に就任[4]

2016年にはNHK連続テレビ小説あさが来た』に出演。無駄なことを一切しない銀行支配人役を演じた。

2019年2月を以て吉本新喜劇の座長を退き[5]、ベテラン座員として新喜劇を支えていく。
人物

趣味は競馬であり、競馬歴1年にして3連複を的中させたこともある。レギュラー出演していた競馬展望番組『サタうま!』では「万馬券ハンター」「GIハンター」と異名されるほどである。馬券は一応過去のレースのデータに基づいているものの、「超」がつくほどの本命党。その予想は『サタうま!』でも見受けられ、本命(前日オッズの1番人気)ともう1頭の人気馬を挙げ、あとはその2頭から全ての馬に3連単で、マルチで流すというもので、ほぼパターン化している。2007年5月12日に予想したヴィクトリアマイルにおいて、『サタうま!』史上最高倍率である22839.6倍の超穴馬券を的中させた。

他の趣味に「グルメ数珠つなぎ」というものがあり、これは食べに行った料理店で料理を食べた後、大将にいい店を教えてもらうという独自の食べ歩きの趣味である[6]

藤井隆と仲が良く、あまりに一緒にいすぎたために辻本の妻が藤井との関係を疑ったとまで言われている。また、学生時代に自転車競技部に所属していた縁で、現役競輪選手とも交流がある。

芸人としての下積み時代には、大阪アメリカ村にあるビッグステップ南向かいのサンビレッジ3階「ブーフーウー」という古着屋で働いていた。

アゴがしゃくれている特徴的な顔で、NHK総合の『バラエティー生活笑百科』では司会の笑福亭仁鶴や相談員に「ペリカン」「アゴトビウオの別名)だし」とアゴネタでいじられている。また、青年時代には当時の人気少年漫画『ハイスクール!奇面組』の主人公、一堂零に似ていると言われていたとも証言していた。一時期、タイヘイ一門の総帥・タイヘイ夢路(タイヘイトリオ)の隠し子説も出回っていた(『ナンバ壱番館』に夢路が出演した時のトークより。夢路もしゃくれアゴであり、また夢路の本名が「辻本節子」のため)。ちなみに、アゴネタの始まりは、新喜劇本番中の池乃めだかのアドリブによるものである。

コンビ解散時のエピソードに、ピン芸人として活動するには本名の辻本茂雄という名前は普通すぎるため、当時2丁目劇場で共演していた先輩であるダウンタウンの松本人志に芸名を考えてほしいと相談したこともあった。松本は5分間ほど考えた結果「カマンベールチーズ」という芸名を提案したが、提案した松本も提案された辻本もなぜこの芸名になるのか意味がよく理解出来ていなかったため断念し、結局本名のまま活動することになった。

『サタうま!』に出演以来、中央競馬関係者との交友関係を深めており、特にディープインパクト号については、自ら応援団長を買って出て、陣営のお墨付きを得るほどの仲である。ディープインパクト号が2006年凱旋門賞に出場した際には、番組を通して視聴者デザインをベースとしたオリジナル馬服をプレゼントした。また、同番組で藤田伸二騎手、藤原英昭調教師と対談した際、藤田騎手から「このコンビでG1取ったら一緒に写真を撮りましょう」と誘われ、2008年5月18日に開催された第3回ヴィクトリアマイルで現実となる。
新喜劇での傾向

新喜劇ではとりわけドタバタコメディを好む座長で、自らが制作に関わったストーリーではとにかく場をかき乱すハチャメチャで元気な老人「茂造(じいさん)」や中年夫婦の旦那、更にはお人好しのヤクザなどを演じている(これらは下記で詳述)。新喜劇座長の中では観客人気が最も良く、登場時の歓声は大きい(特に茂造を演じている時)。作品の傾向として、ギャグやキャラクターに直近の流行や時事ネタを絡ませることが多い。アドリブによる無茶ぶりを多用し、しばしば共演者(特に若手座員や特別ゲスト)をたじろがせる。

また、他の座長とは違い、

クライマックスの泣き落としの場面では流れに反することを言って、笑いに引き戻すことが多い(他の座長であれば静かにするか、場を納める役割を果たす)。

ストーリーや配役だけではなく、セットや仕掛け、暴力表現(下記)で笑わせる傾向が多く見受けられる。

吉本最強の暴力王と言われる石田靖ほどではないが、暴力的なツッコミも特徴である。浅香あき恵に対しては「バケツをかぶって顔を隠せ!」と怒り、たかおみゆきに対しては「おもんない!」「ブサイク!」などと言いつつ頬を叩き、灯油タンクやバケツで頭部を叩いて椅子から落としたり、茂造を演じる際には杖で後ろから叩く。島木譲二青野敏行平山昌雄もじゃ吉田といったアドリブに弱い座員に対しても同様の傾向が見られ、スベったり気づかなかったりすると「そこ突っ込めや!」「アドリブ弱い奴やなー!」「はっきり言うわ! お前、アドリブ弱すぎんねん!!」などとイジり、平山に対しては同時に頬や額を叩くことが多い。

1公演には25人前後の座員が出演するが、17?20人程の他座長より多く取られている。人数を利用したギャグも多く、進行役以外の出演者が全員血縁・上司・恋愛など何かしらの関係を持っており、お互いがお互いを呼び合った後に辻本と舞台回しが「ワケ分からん!」と手を立てて振りながら突っ込んだり、ラインダンスのような集団芸を行うことも見られる。

なお、辻本が座長の回のみ、作家と演出家が2006年以降一定周期で固定されていた。しかし2008年に作家が変わると、芝居の傾向にも変化が見られ、「茂造」「お人好しヤクザ」以外にも様々なキャラクターを演じるようになった。

辻本座長公演は、時にワンパターンなどと批判的な評をされることもあるが、お約束の期待を裏切らなかったり、冒頭にもあるようにドタバタコメディ色の強い内容はわかりやすく、一般的な吉本新喜劇のイメージに則ったものである。
主なネタとキャラクター.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には、過剰に詳細な記述が含まれているおそれがあります。百科事典に相応しくない内容の増大は歓迎されません。内容の整理ノートで検討しています。(2020年3月)

辻本が新喜劇で主に演じているキャラクターは上記の通りだが、一興行で茂造→ヤクザを一辺に演じたことが2008年2月16日現在で4度あった。1つは劇中で茂造が死亡し、茂造の借金の取立てとして、ヤクザ役の辻本が取立てに来るというもの(ただし、例外として茂造が孫役の烏川耕一に島に返され、その後ヤクザの辻本が借金の取立てにやってくるという展開があった)。もう1つはその逆の順序だが、この時は茂造は生きている。これは過去と現代の二つの世界で別々のキャラクターが登場するというものであり、過去の場面ではヤクザ役の辻本、現代の場面では茂造が登場する。また、近年[いつ?]では稀に「お年寄りヤクザの茂造じいさん」という設定でヤクザと茂造のキャラクターを同一化させて演じることもある。なお、ダブル座長公演の際には、これ以外の役も見られる。現在舞台ではボケ専門で、内場勝則吉田ヒロなどのようなツッコミ専門の役回りはほとんど皆無になっている。ダブル座長公演時は出演者の表記がトップでない場合は、テレビ出演との兼ね合いもありストーリーラインに絡まない役が多い(休演しても影響がないということである)。2006年4月1日に放送された石田靖座長の新喜劇「SAKURA」では久しぶりにストーリーラインに絡む役を演じた。新喜劇座長の内場勝則とは、現在、共演はあっても、2人が出ずっぱりの新喜劇は皆無となっていた[注釈 2]が、2017年12月のNGKリニューアルオープンでのこけら落とし公演でダブル主演「眠らない男」を張っている。また2019年3月の座長勇退公演では内場がアホボンとしてゲスト出演し、また翌週の内場座長勇退公演では借金取りでゲスト出演している。
舞台のギミックを駆使したギャグ

辻本(主に茂造役)が座長を務めている演目では、必ずと言っていいほど、舞台セットに何かの仕掛けが施され、それを乱用してギャグに持ち込むパターンが多々ある。なお、茂造の場合はこれらを指摘されると、「昨日のうちに作った(改造した)」、「ワシの手作り」と開き直る、または「叩いたらこうなった」と驚く場面もある。
階段
舞台に設置されている階段(基本的には舞台右端にあるが、演目によって設置場所が変わることもある)が、茂造の合図(杖で壁などを叩く、ベルを鳴らすなど)で段差が消えて急な傾斜になり、階段を上っていた役者が強制的に滑降する、というもの(階段はもう一度同じ合図を送ると元に戻る)。縦方向のタイプと横方向のタイプがあり、当初は舞台の奥から手前に向けて造られた縦方向の階段で行われていることが多かったが、役者によっては勢い余って観客席まで落ちて危険でもある(後述)ため、2016年以降は横方向に向けて造られた階段に統一された。

主に最初の被害に遭うのは当初は
たかおみゆきだったが、2016年以降は永田良輔またはもりすけで固定された。

みゆきの場合は『因縁を付けられたことへの仕返し』・『陶酔している姿に苛立っての報復』(一部例外)、永田の場合は『ネタが寒いと判断したから』、もりすけの場合は『単に苛立ったから』という理由で使われた。


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