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辛子明太子(からしめんたいこ)は、スケトウダラの卵巣(たらこ)を塩漬け熟成・塩抜き後に唐辛子・昆布の調味液に漬け込んで発酵させた惣菜である。発想の由来は朝鮮半島の明卵漬(ミョンランジョ)[1]であり、ニンニク・唐辛子で漬け込み発酵させたスケトウダラ卵巣のキムチ漬け[2]を日本人好みの味に改良したことからである。スケトウダラと唐辛子を使う点は同じものの、製造法・味が大きく異なる上に、韓国人にも明卵漬は強いニンニク・塩辛さで好みが明太子よりも分かれやすいものであったため、明太子が明卵漬の韓国国内流通量・知名度を大きく上回り、逆に2018年時点で韓国から伝統的な明卵漬はほぼ無くなってしまい、日本式である「明太子」が普及している。更に残っている「明卵漬」も伝統製造方式に代わって、味付けを韓国人好みにした日本式である塩漬け熟成の明太子流製造法のものが主流になっている[3][4][5][6][7][8][9]。 目次 明太子のダ??、myeongtae、ミョンテ) と呼ぶことに由来するという[10]。朝鮮王朝時代の日記である『承政院日記』の孝宗三年(1652年)の条に「明太卵」と記載されているのが「明太」の語の初出である。朝鮮王朝時代末期の学者である李裕元が記した『林下筆記』によると、「明太」の語の由来は、明太を釣り上げた明川郡の「太」を氏とした漁師に由来するという。なお、朝鮮半島東南部の方言では、「明太」を「メンテ」と発音する。ただし、現代朝鮮語においてはタラコのことを「明卵」(??、myeongran、ミョンラン)と呼ぶため、明太子という表現は日本独自のものである[11]。 なお、日本で「鱈」の字が文書に現れるのは1670年であり、そもそもは「スケト」という呼び名だった。中国では普通話(標準語)ではスケトウダラのことを「黄線狭鱈」(繁体字: ?線狹鱈、簡体字: 黄?狭?、?音: huangxianxiaxu?)と呼ぶが、東北官話(中国東北部の方言)ではスケトウダラを「明太魚(明太?、mingtaiyu、ミンタイユィ)」と呼ぶことがあり、ロシア語でも「минтай(mintaj / mintay、ミンタイ)」と呼ぶことがある事からロシア起源と言う主張もある。 韓国での明太は日本のたらこと違い辛み付けされており、その為意味としてはたらこ=明太子=スケトウダラの子であるが食品としての味は異なる。下関や博多をはじめとする西日本の一部地域では、唐辛子を使わないいわゆる「たらこ」を示す言葉として辛子明太子と使い分けられている[12]。 今日では「明太子」は辛子明太子を指す言葉として用いる人が多く、さらには「めんたい」と略されて「めんたいスパゲティー」や「めんたいロック」など九州博多の代名詞としても用いられることもある。これは元々たらこを示す言葉としての「明太子」が使われない地域に、お土産や特産品として「辛子明太子」がもたらされ、やがてその略称としての「明太子」が全国的に広がったためと考えられる[12]。 辛子明太子の歴史は、辛子明太子業者や関係者に伝わる諸説が複数存在する。2008年8月に出版された今西一・中谷三男共著『明太子開発史』では、歴史的資料に基づいた辛子明太子の一節が述べられている。 日露戦争直後から太平洋戦争中にかけて、鉄道省(後の日本国有鉄道→現・JRグループ)は下関と当時日本領であった朝鮮の釜山との間に関釜連絡船を運航していた。また、中国との定期連絡船も存在し、スケトウダラ(明太魚)の辛子漬け(明太卵漬け)を運んでいた。朝鮮側の連絡船では釜山を経由して、明太の卵巣の辛子漬け(「明卵漬(明卵? / ???、myeongranjeot、ミョンランジョッ)」)が下関へ輸入された。この当時の明太卵漬けはタレと唐辛子に漬け込まれており、朝鮮の明卵漬は唐辛子やニンニクで漬け込んだ現代の「キムチ」に近いものであった。 ふくやの川原俊夫が若いころに釜山で食べた明卵漬の記憶を基に、そのままでは日本人受けしない味なため、新たに塩で漬け込む製造法で辛子明太子を開発した。
1 語源
2 歴史
2.1 まぶし型辛子明太子
2.2 漬け込み型辛子明太子
2.3 国内外普及と明卵漬の衰退
3 販売形態と産地
4 食べ方
5 参考文献
6 関連項目
7 脚注
8 外部リンク
語源
歴史 韓国の明卵漬
まぶし型辛子明太子
漬け込み型辛子明太子
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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