轟世剣ダイ・ソード
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轟世剣ダイ・ソード
ジャンル
ファンタジー漫画
漫画
作者長谷川裕一
出版社連載中 角川書店徳間書店
文庫版 講談社
掲載誌月刊コミックコンプ月刊少年キャプテン
レーベル連載中
コンプコミックス →
少年キャプテンコミックススペシャル
文庫版
講談社漫画文庫
発表期間1993年3月 - 1997年1月
巻数角川版 全2巻(未完)
徳間版 全7巻
文庫版 全4巻
話数全46話
テンプレート - ノート

『轟世剣ダイ・ソード』(ごうせいけんだいそーど)は、長谷川裕一漫画作品である。

マップス』などと並ぶ作者の代表作の1つで、主人公・百地王太はじめ中学生550人が学校ごと剣と魔法の異世界「泡の中央界」へ飛ばされる冒険ファンタジー漫画である。
雑誌連載時の経緯

現代人が何らかの理由で「剣と魔法の異世界」へ飛ばされるというシチュエーションの漫画アニメは数多い。ところがこれらの作品の多くは異世界へ赴くのは1人あるいは少人数である。そこで長谷川は「大人数が異世界へ飛ばされる」作品企画を構想し、前々から売り込んではいたのだが編集者になかなか理解されず実現には至っていなかった[1]

1992年10月、角川書店でお家騒動が勃発しメディアワークスが角川から分裂する形で設立された。この影響で当時角川が刊行していた『月刊コミックコンプ』はメディアワークスが新たに立ち上げた『月刊電撃コミックガオ!』に多くの漫画家編集者が移籍した状態にあった。そんな中で角川が白羽の矢を立てた内の一人がこの当時既に『マップス』で知られていた長谷川であり、1993年3月号にて『ダイ・ソード』(この時点ではまだ「轟世剣」はつかない)が連載開始となる。しかし、急場しのぎ的な体制であった同誌は翌年の1994年10月号をもって休刊、ACT20で打ち切りとなる。

徳間書店の『月刊少年キャプテン』に移籍して1995年1月号より『轟世剣ダイ・ソード』と改題し連載再開の運びとなった。この頃の長谷川はこれに前後して学研の「月刊コミックNORA」で『マップス』の連載終了直前、角川が新たに立ち上げた『月刊少年エース』創刊号より『機動戦士クロスボーン・ガンダム』を連載開始という状態であったため、一時的にではあるが3誌同時連載をしており、翌1995年は『マップス』は一応終了したものの、全編単行本描きおろし作品『飛べ!イサミ』と平行になる。

『キャプテン』での連載は順調に進んだが、元々他誌から移籍した作品であるという事情もあり、1996年に同誌編集部は新作への切替を打診、そこで単行本第6巻相当までとなる1996年9月号のACT41で雑誌連載を打ち切り、最終巻である第7巻を書き下ろし1997年1月に刊行することとなる。なお、『キャプテン』は同月発行の1997年2月号をもって何の予告もなしに突然休刊したが、第7巻が描きおろしとなったのは前述の理由によるものであり休刊とは無関係。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2013年3月)(使い方

1993年(講談社漫画文庫版では某年と表記)1月25日午前8時36分、全校生徒550名とともに校舎ごと消滅した九江州(くえす)中学は、異世界「泡の中央界」に飛ばされる。それは白き常魔の国テルテ・ウィタスと北国との争いの中で行なわれた、「ダ・イスォウド(主たる者の力)」争奪戦に巻き込まれたためであった。北国の軍勢の真っ只中に出現した九江州中学校舎は、奇怪なモンスターの襲撃にさらされる。その混乱の中、百地王太はダイソード(ダ・イスォウド)の封印を解き、学校を守ることに成功する。テルテ・ウィタスの魔法使い、ユーリナ・タ・カラから事情を聞いた百地王太、千導今夜ら九江州中学一行は元の世界に帰るためテルテ・ウィタスを目指す。
登場人物
九江州中学

異世界・泡の中央界に転移した中学校。校舎が生徒550名と周囲の土地を含めて転移した。泡の中央界とは構成物質が異なるために地上から浮遊しており、帆を張ることで自立航行できるようになる(後に魔導飛行船の動力機関を設置する)。泡の中央界では「空飛ぶ四角い城」と呼ばれている。なお、転移時に職員会議をしていた教職員は発見されていない。

メインキャラの名字に漢数字が含まれている者が多いのは「メイン・クラスのキャラとして使うつもりの者の目印」であるため[2]。基本的に普通の中学生たちだがそれなりに逞しく、異世界の技術や魔法を学びながら成長していく。
百地 王太(ももち おうた)
主人公。九江州中学1年B組のサッカー好きの少年。ユーリナの導きで、ダイソードのソウル・マスター(神の武器の搭乗者はソウル・マスターと呼ばれる)となる。他の神の武器との戦いを通じてダイソードと心を通わせ、初めに立ちし者との最終決戦までダイソードとともに戦う。
千導 今夜(せんどう こよい)
九江州中学の生徒会長。大人が全滅した九江州中学のリーダーとなる。定期入れにアニメキャラクターのブロマイドを入れているほどのアニメ好き。物事を進めるためなら根拠のない不確かなこともハッキリと言い切る度胸がある一方で思慮深く、また洞察力が高く機転が利く。その企画・立案能力は、交渉において一国の王であるジオナス王と対等に渡り合えるほど。物語の進行とともに王太に恋心を抱く。
一峰 ゆうじ(かずみね ゆうじ)
九江州学剣道部部長。今夜に片思いをしていたために何かにつけて今夜のそばにおり、側近のような役割。今夜が不在の際には九江州中学の指揮を執る。面倒事や面倒を起こす人間を放っておけない性格で、ガブ・マオリから天真爛漫なツボカの面倒を押し付けられるが、神との決戦後は「彼女を放っておけない」と、ツボカのために泡の中央界に残る決断をする[3]。劇中ではツボカが名をユージと呼んでいたが、作中では漢字表記は出ない。
二葉 春夏(ふたば はるか)
九江州中学2年D組。校内で一番魔法の飲み込みが早かったため、海辺国の海底洞窟探検に駆り出される。ヨゴが仲間に加わってからは、召喚者の一人として活躍する。ファンタジーは苦手で、ヘッセなどが好き。当初は気の弱い性格だったが、旅を続ける内に姉御肌な性格になっていき、いつしか恋仲になった十勝を尻に敷いている。
十勝 力(とかち ちから)
九江州中学3年E組。自称実戦格闘技部キャプテン。いわゆる不良であり、生徒の中では腕っぷしに優れた番長的存在。海辺国で今夜の生徒会長退任を要求する退陣派のリーダーとして反乱を起こすが、海底洞窟での騒動を経て和解し、今夜や王太に力を貸す。一峰と共にナマクラに乗り込み、神の武器とも戦う。洞窟探検後以降、春夏に惚れる。
七瀬 咲笑(ななせ さきえ)
今夜の親しい女友達。後に生贄として北国に女生徒の大半が誘拐されたときに巻き込まれ、今夜とは離れ離れになる。北国に囚われながらも2キロ太ったという楽天的な性格。生贄候補の女生徒たちの実質的リーダー。
金子 良雄(かねこ よしお)
王太の友人。ぽっちゃり体型の少年だが弓が上手い。女生徒とともに北国にさらわれ、タ・カラ発掘の強制労働に従事させられる。体力には全く自信がなかったが、このおかげで体力・生活力ともアップし、腕力に関しては北国獣人兵を殴り倒せるほどになる。後に『クロノアイズ』にも登場、高校では同作の主人公・西郷大樹の同級生となる。これは同人誌で明らかとなった設定(後述)。
仲島 英児(なかじま えいじ)
自称・九江州中学商い部の男子。実家は仲島ストアーという商店で、本人も自分に不利な取り引きはしたことがないと豪語する根っからの商人。秘密のお宝「ぬぅど写真」を使って、海辺国での戦いに地元漁民や海辺国兵士を参加させる。
林譲治(はやし じょうじ)、五郎丸(ごろうまる)
王太が北国に潜入する際に今夜、ツボカ、ウサゾ、シズク、クルリを含めて組んだチーム「8人の旅芸人」のメンバー。林はヤンキーっぽい雰囲気の少年だが、アナ島での戦いのあと行われた集会では学園が地球への帰還を優先するとしても自分と仲間たちだけでも攫われた者たちを助けに行くと宣言して周囲の発奮を促した。五郎丸はメガネを掛けた女子生徒。催眠魔法(ヒュプノ・アイ)に長けており、その能力でメンバーに選抜されていた。
泡の中央界

異なる多種族が暮らす世界。種族によって容姿・能力の差異が大きいが、ある程度の混血も可能など、謎が多い。
ユーリナ・タ・カラ
白き常魔の国、テルテ・ウィタスに生まれた少女。高い魔力を有しており、テルテ・ウィタスでも1、2を争うほど。多くの亜人の存在する泡の中央界でも異質な存在であり、普段は隠しているが、背中に羽があり、空を飛べる。もともと高圧の魔力で実体化した存在であり、自分の意志によって身体を非実体化できる。正体は神の武器のひとつ「神の聖杯 タ・カラ」の一部で、タ・カラの精神が具現化したもの。「生まれ変われるなら普通の人間になりたい」というタ・カラの願いを受け継いでいる。復活したタ・カラ(シズク)によってタ・カラから分離され、ダイソードの修復・最終決戦に参加する。決戦後はタ・カラの復活まで泡の中央界を支えるため、世界と同化することを決断した。
ジオナス


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