輪るピングドラム
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輪るピングドラム
ジャンル
ファンタジー
アニメ
原作イクニチャウダー
監督幾原邦彦
シリーズ構成幾原邦彦、伊神貴世
キャラクターデザイン星野リリィ(原案)
西位輝実
音楽橋本由香利
アニメーション制作Brain's Base
製作ピングループ、MBS
放送局毎日放送・TBSほか
放送期間2011年7月8日 - 12月23日
話数全24話
映画:RE:cycle of the PENGUINDRUM
[前編] 君の列車は生存戦略
[後編] 僕は君を愛してる
原作イクニチャウダー
監督幾原邦彦
脚本幾原邦彦、伊神貴世
キャラクターデザイン星野リリィ(原案)
西位輝実、川妻智美
音楽橋本由香利
制作ラパントラック(アニメーション制作)
製作ピングローブユニオン
配給ムービック
封切日前編:2022年4月29日
後編:2022年7月22日
上映時間前編:124分
小説
著者幾原邦彦、高橋慶
イラスト星野リリィ
出版社幻冬舎コミックス
刊行期間2011年7月4日 - 2012年2月29日
巻数全3巻
漫画
原作・原案などイクニチャウダー
作画柴田五十鈴
出版社幻冬舎コミックス
掲載誌コミックバーズ→月刊バーズ
レーベルバーズコミックス
発表号2013年7月号 - 2017年3月号
巻数全5巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『輪るピングドラム』(まわるピングドラム、MAWARU-PENGUINDRUM)は、ブレインズ・ベース制作による日本テレビアニメ作品。2011年7月から12月まで毎日放送TBSほかにて放送された[1]。略称は「ピンドラ」や「ピングドラム」[2]
概要

少女革命ウテナ』を手掛けた幾原邦彦が「家族」をテーマに監督・脚本を担当するオリジナル・アニメ作品である[3]。全24話[4]。原作者「イクニチャウダー」は、幾原を中心とした創作グループ名である。TVQ九州放送以外の地上波放送局では2011年5月より、前番組『Dororonえん魔くん メ?ラめら』放送終了後に番組宣伝が挿入された[4]後、その枠を引き継ぐ形で放送開始となった。

記号的表現で場面転換に用いられる自動改札機発車標、それらに加えて無個性なピクトグラムの形で作画されるモブキャラクターが、独特の作風として描き出されている。

1995年に起きた一連の事件を思わせる描写について幾原は現実離れしたファンタジーでまとめてしまうことに違和感を感じて、どのような距離感で描くべきなのか最後まで迷っていた[5]

また、リンゴペンギンが、多彩な表現によって様々なシーンで描写されている。作中では、『銀河鉄道の夜』がしばしば引用される[6]

平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門では、審査委員会推薦作品 / 長編(劇場公開・テレビアニメ・OVA)に選ばれている[7]

キャッチコピーは「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」、「僕の愛も、君の罰も、すべて分け合うんだ」で、「何者にもなれない」はキーワードである「生存戦略」や「デスティニー(運命)」とともに作中キャラクター達によって度々言及されている[8]

2021年に放送開始から10周年を迎えたことを受けて、劇場アニメの公開や応援クラウドファンディングなど、再度のメディアミックス展開も行われた[9][10]。このうち劇場アニメについては、2022年に『RE:cycle of the PENGUINDRUM』のタイトルで前・後編で公開された(#劇場アニメを参照)。
あらすじ

兄弟である高倉冠葉高倉晶馬の妹の陽毬は、病気によって余命わずかとなっていた。兄弟は妹の願いに応え、自分たちにとって想い出の場所である水族館へと出かけるが、そこで陽毬は倒れ、搬送先の病院で息絶えてしまう。覚悟していたこととは言え、ただ悲嘆に暮れるばかりの兄弟だったが、彼らの目の前で突然、水族館で買ったペンギン型の帽子を被った姿で「生存戦略!」の掛け声と共に陽毬は蘇生した。ペンギン帽子を被っている間に限っては、陽毬は、別人格「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」に変わる状態になっていた。そしてプリンセスは、陽毬を助けたければ、ピングドラムを手に入れろと兄弟に命じる。彼らに添い従う3羽のペンギンを与えられた兄弟は、プリンセスからの指令で女子高校生・荻野目苹果の調査を開始するが、それは過去にも繋がるTSM荻窪線沿線で起きる様々な事件の始まりとなった[11]

苹果は、姉・桃果が亡くなった日に生まれてきた少女だった。亡き姉としての存在になることを自らに課している苹果は、姉が遺した日記帳である「運命日記」に従って、姉の想い人であった多蕗桂樹と結ばれるためのプロジェクトMを遂行すべく、彼をストーキングしていた[12]。高倉兄弟が陽毬に内緒で調査を進めている間、陽毬が偶然出会った苹果と仲良くなったことで[13]、高倉家と苹果は互いの事情を知り、プロジェクトMへの協力と引き換えに日記を渡す約束を交わし、晶馬と行動を共にすることとなった[14][15]。しかし、苹果のプロジェクトMは、桂樹と女優・時籠ゆりの婚約で行き詰まったあげく、何者かに日記の半分を奪われてしまう[16][17][18]

さらに、高倉家を守りたいと願う冠葉が家族の存続に必要な大金を調達すべく執っていた独自の行動は、冠葉自身と、弟のマリオのために苹果の日記をも狙う少女・夏芽真砂子と交錯したあげく、苹果は真砂子に人質に取られた晶馬と引き換えに、真砂子に残った日記の半分を差し出してしまうことになった[19][20]

そして、日記を失い、プロジェクトMと桃果になることへの執着が消えた苹果は晶馬への想いに気付くが、プリンセスが設けたイリュージョンの場で、桃果の死の原因である16年前の事件は高倉三兄妹の両親である高倉剣山と千江美の所属する組織「ピングフォース(企鵝の会)」が起こしたのだという事実を晶馬から告げられてしまう[21]。その直後にプリンセスは「闇ウサギ」に関する警告を言い残して力尽き、陽毬はまたしても息を引き取ってしまうが、謎の男性・渡瀬眞悧は、冠葉に代償を要求の上で、薬で陽毬を蘇生させると共に現実世界での動きを表面化させ、陽毬に接近する[22][23]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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