本記事では軍艦の事故(ぐんかんのじこ)について記述する。軍艦とは戦闘を用途とする船であり、その性質上火薬・燃料油などの危険物を大量に搭載する。このため、一旦艦内で事故が発生すると、それはしばしば艦の存亡を危うくするほどの重大事態に発展する。 一般に近代軍艦では火災の危険を局限するために可燃物を極力排除していることが多い(特にダメージコントロールの概念が浸透して以降)。しかし完全に排除することはできないし、船質が金属であるため何らかの要因により火花(スパーク
水上艦艇の事故
火災
新技術の採用や無理な性能要求等に起因した設計上の不備を主たる原因とする事案である。
代表的な事例
「モニター」の海難
モニター(アメリカ・モニター) - 1862年12月31日、死者16名ノースカロライナ州ハッテラス岬沖を運送船「ロードアイランド」に曳航されて航行中、嵐により転覆沈没。モニターという艦種(同艦が嚆矢のためこの名がある)は重い砲塔と水線上装甲を持つ装甲艦でありながら、低乾舷・平底で航洋性
軍艦も船舶であり、天候の影響から逃れられるものではない。嵐・高波による転覆・沈没事案は枚挙に暇がない。
代表的な事例
開陽丸(江戸幕府・汽走フリゲート)と神速丸(江戸幕府・運送船) - 1868年12月28日・1869年1月4日明治元年11月15日(旧暦)、「開陽丸」が蝦夷地江差沖に錨泊中、北西の地方風である「たば風