イギリス
軍務伯
Earl Marshal
現職者:
第18代ノーフォーク公爵エドワード・フィッツアラン=ハワード
就任日: 2002年6月24日
担当官庁紋章院、騎士法廷
軍務伯(英語: Earl Marshal; アール・マーシャル)は、中世以来のイギリスの官職。国務大官のひとつ。
軍務伯[1][2][3]のほか、式部長官[4][注釈 1]、紋章院総裁[1][4]、紋章局長官[6]、警備長官[7][1][8]など様々に訳される。目次 中世においてはマーシャルは大司馬(軍察長官)の副官職であり、さほど高い地位の役職ではなかったが、国王政庁の秩序維持に責任を負ったため、徐々にその地位が向上した。やがて典礼・紋章院の統括を職務とするようになり、後には軍事的要素が減ってそういった儀礼面が主任務となっていった[4]。 14世紀に騎士法廷
1 歴史
2 歴代軍務伯
3 脚注
3.1 注釈
3.2 出典
4 参考文献
歴史
1484年には典礼・紋章の統括組織として紋章院が設置され、軍務伯がその総裁となった。軍務伯は紋章院総裁として部下である紋章官たち(3人のキング・オブ・アームズ、6人のヘラルド・オブ・アームズ、4人のパーシヴァント・オブ・アームズ)とともに、戴冠式、王族の結婚式や国葬、議会の開会式、ガーター騎士団の例会といった王室関連の儀式を取り仕切る[12]。
最初に世襲のロード・マーシャル(Lords Marshal; 御馬卿)に就いたのは初代ペンブルック伯爵ウィリアム・マーシャルの父ジョン・フィッツギルバートである。彼は以後マーシャル姓を名乗るようになる。マーシャル家が絶家した後はノーフォーク伯爵ビゴッド家やノーフォーク公爵モウブレー家、ノーフォーク公爵ハワード家などが主に世襲し[4]、1397年以降はアール・マーシャルと称されるようになった。