車田正美
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くるまだ まさみ車田 正美
生誕 (1953-12-06)
1953年12月6日(70歳)
日本東京都中央区月島
国籍 日本
活動期間1973年 -
ジャンル少年漫画
代表作『リングにかけろ
風魔の小次郎
聖闘士星矢
B'T-X
公式サイト ⇒車田正美オフィシャルサイト 生々流転
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車田 正美(くるまだ まさみ、1953年12月6日 - )は、日本漫画家作詞家男性東京都中央区月島出身。血液型はA型。
略歴

東京都中央区月島のとび職の家に生まれる。若い頃は下町の不良少年で喧嘩に明け暮れ、本宮ひろ志の漫画『男一匹ガキ大将』に感銘を受けて漫画家を志す。漫画を本格的に描き始めた当初は画材を知らず、青インクでペン入れをしたという。高校3年生の時、初作品を『週刊少年ジャンプ』の「ヤングジャンプ賞」に投稿したが落選。週刊少年ジャンプ編集部に落選理由を尋ねに行ったのがきっかけで、当時『侍ジャイアンツ』を連載していた井上コオアシスタントとなる(一時的に本宮ひろ志のアシスタントも兼ねた)。

20歳の時、『週刊少年ジャンプ』にて『スケ番あらし』でデビュー。『リングにかけろ』『風魔の小次郎』『男坂』『聖闘士星矢』『SILENT KNIGHT翔』を同誌で連載し、荒唐無稽ながらも独特の作風で黄金期ジャンプの看板漫画家の一人として活躍する。

『SILENT KNIGHT翔』終了後、『週刊少年ジャンプ』を離れ、『スーパージャンプ』で新選組を題材とした『あかね色の風』を連載するが連載は途中中断。その後、創刊まもなかった『月刊少年エース』(角川書店)に移籍して連載した『B'T-X』は、人気作品となりアニメ化された。

現在は秋田書店の雑誌を中心に活動中。『週刊少年チャンピオン』にてフルカラーで『聖闘士星矢』の続編である『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』を不定期連載。2014年、デビューから40年を迎えたのを機に「車田正美 熱血画道40周年」と題した各種記念企画を展開。『男坂』の連載を『週刊プレイボーイ』公式サイトの『週プレNEWS』内で29年ぶりに再開し、北の大地編を収録した4巻が10月に発売され12月から新章を開始。またWEBコミック誌『チャンピオンクロス』で『雷鳴のZAJI』の特別編を26年ぶりに掲載し、さらにデビュー40周年の集大成として自伝的作品『藍の時代 一期一会』を『週刊少年チャンピオン』誌上で連載した。
作風

根性や友情、兄弟愛、仁義をキャラクターに語らせる熱血漫画を得意とする。本宮ひろ志に影響されたと語る大ゴマや大胆な見開きなどを多用し、ダイナミックな必殺技の応酬を描くのが特徴。その一方で、作中に古人の名言を引用したり、物理学の知識を応用した展開を見せる。

リングにかけろ』の中盤あたりから「リングを切り裂く、窓をぶち破る、建造物を破壊する」などの荒唐無稽なパワーを宿すボクサー、また神々の力を宿す奇跡のボクサーなどが登場し始め、「SFボクシング」とでもいうべき新しいジャンルを開拓。同作のトーナメント式団体戦は後の『週刊少年ジャンプ』の格闘漫画の先駆けとなった。島本和彦は『アオイホノオ』において『リングにかけろ』の一場面を引用し「これは車田正美が長い年月をかけて作り上げた様式美。本人だけが許されるオリジナリティー」と評価している。

描線は一見太く力強いが、かぶらペンで引いた細い線を重ねて太く見せている[要出典]。「SHWOK」「ZZRAK」「BAKCOOON(あるいはBAKOOOM)」などのアルファベットの擬音や、墨を飛び散らせたような黒い吹き出しなどは車田独特の様式として頻繁に使われる。

『週刊少年ジャンプ』連載中は激しい生存競争の中、「面白いと思ったアイディアはすぐ使う」という考えからの怒涛のストーリー展開が多く、突然突飛な設定を持ち出すこともある。謎の人物として登場したシルエットが正体を現すと全く違うデザインになっている場合もあるほか、作中で死亡したように描かれたキャラクターをのちに何の説明も描写もなく再登場させることもある[1]。車田は「自分の漫画に必要なのは起承転結ではなく、いかに読者を驚かせるかだ」と語っている[2]

打ち切りとなり終了した作品もあり、その際『男坂』ではコミックス最終巻の最終ページに「未完」、『SILENT KNIGHT翔』では「NEVER END」という言葉を載せた[3]。車田自身も、「自分にこの職業を与えてくれたことは感謝するが、自分は本当に漫画家に向いているかどうかはわからない」とコメントしている[要出典]。
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出典検索?: "車田正美" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年9月)


車田自身は自らを「漫画家」ではなく「漫画屋」と称していた。理由は「漫画家などと呼ぶべきなのは手塚治虫のような巨匠であり、自分はその呼称には値しない」と述べていた。

車田がジャンプ時代に描いた漫画のうち、特に代表作となる『リングにかけろ』、『聖闘士星矢』の人気は絶大なものであり、当時集英社ビルの改装を行った際に「新社屋は『車田ビル』、入り口階段を『リンかけ階段』と呼ばれている」「ジャンプが300万部突破できたのは私の漫画のおかげ」と車田は冗談半分のネタにしていた[4]

『聖闘士星矢』はグッズの売上も良く、聖闘士のフィギュア聖闘士聖衣大系は1987年度男子玩具最大のヒット作となった[5]。また、日本国外で問題視されがちな残酷描写という点でも、『聖闘士星矢』は他の日本のアニメ作品と比較して描写がマイルドであるため、欧州でも受け入れられ世界中で人気を博すことになった。フランス出身の映画監督ルイ・レテリエはこのアニメの大ファンだったと明かし、『タイタンの戦い』は『聖闘士星矢』のオマージュであると述べている[6]

熱心な車田ファンは「マサミスト」と呼ばれ(命名者は島村春奈)、公式サイトでも閲覧者をそう呼称している。

正装は白のスーツを愛用しており、誌面やOVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』試写会[7]で着用していた。

『聖闘士星矢』連載時、車田は文化人納税者番付第一位になり、所有する車も外車数台と豪華絢爛の豪遊生活を送っていた(現在は国産車と二本の足と本人は語る)。

多くの格闘家との親交を持つ。これが影響して、車田当人の希望で格闘家が自身のアニメ作品にゲスト声優として参加したり、本人がキャラクターとして登場している。単行本コメント、雑誌対談企画など、その他格闘家関連の話題には事欠かない。

かつては一日に五箱も煙草を吸うヘビースモーカーだったが、『風魔の小次郎』連載の頃に病に倒れた父親の回復に願掛けしてスパッと禁煙したとのこと[8]

『聖闘士星矢』に登場するオブジェ状のプロテクター、聖衣(クロス)、鱗衣(スケイル)、冥衣(サープリス)は、複数のアシスタントがデザインと作画(描写に形状の知悉が要求されるため)を兼任している。

近年は秋田書店との交流が深く、HP上でも多くの親睦が示されている。

『週刊少年チャンピオン』で『聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話』を執筆している手代木史織は『聖闘士星矢』など車田漫画の影響で漫画家を志した。

コミックゲーメスト』でゲーム『真・サムライスピリッツ』のイラストを描き下ろした。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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