路傍の石文学賞(ろぼうのいしぶんがくしょう)は、石川文化事業財団が設立した文学賞。『路傍の石』の著者である山本有三の功績を讃えて、さまざまな作品に与えられる。第23回(2001年)の受賞以来休止しているが、栃木市、非営利法人山本有三ふるさと記念会、石川文化事業財団の三者で、新しい事業展開の可能性について討論している。
受賞作品
第1回から第10回
第1回 (1979年) 灰谷健次郎 『太陽の子』『兎の眼』
第2回 (1980年) 川村たかし 『山へ行く牛』『新十津川物語』などの作品に対して
第3回 (1981年) 竹崎有斐 『花吹雪のごとく』等に対して
第4回 (1982年) 倉本聰 『北の国から』の脚本または、シナリオをすぐれた読みものにした功績
第5回 (1983年) 黒柳徹子 『窓ぎわのトットちゃん』、菅生浩 『子守学校の女先生』を含む三部作
第6回 (1984年) 角野栄子 『わたしのママはしずかさん』『ズボン船長さんの話』
第7回 (1985年) 西村滋 『母恋い放浪記』などの執筆活動に対して
第8回 (1986年) 今西祐行 『名栗川少年記 マタルペシュペ物語1』、『留辺蕊の春 マタルペシュペ物語2』
第9回 (1987年) いぬいとみこ 『光の消えた日』『白鳥のふたごものがたり1,2,3』などの作品
第10回 (1988年) 浜田けい子 『まぼろしの難波宮―山根徳太郎物語』、今江祥智 『ぼんぼん』『兄貴』『おれたちのおふくろ』『牧歌』の自分史4部作と多年の児童文学への貢献
第11回から第20回
第11回 (1989年) 舟崎克彦 『ぽっぺん先生』シリーズ
第12回 (1990年) 高田桂子 『ざわめきやまない』
第13回 (1991年) 長田弘 『深呼吸の必要』『心の中にもっている問題』
第14回 (1992年) 長谷川集平 『石とダイヤモンド』『鉛筆デッサン小池さん』
第15回 (1993年) 山下明生 『カモメの家』
第16回 (1994年) 那須正幹 『さぎ師たちの空』
第17回 (1995年) 岩瀬成子 『迷い鳥とぶ』『ステゴザウルス』
第18回 (1996年) 神沢利子 『神沢利子コレクション』全5巻と多年の児童文学における業績に対して
第19回 (1997年) 三木卓 『イヌのヒロシ』
第20回 (1998年) 森絵都 『アーモンド入りチョコレートのワルツ』、小宮山量平 『千曲川?そして、明日の海へ』(特別賞)
第21回から第23回
第21回 (1999年) 江國香織 『ぼくの小鳥ちゃん』、佐藤多佳子 『イグアナくんのおじゃまな毎日』
第22回 (2000年) 角田光代 『キッドナップ・ツアー』、五味太郎 『ときどきの少年』
第23回 (2001年) 上橋菜穂子 『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』
関連項目
路傍の石幼少年文学賞