超神ビビューン
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超神ビビューン
ジャンル
特撮テレビドラマ
原作石森章太郎
脚本伊上勝 ほか
監督加島昭 ほか
出演者

荒木茂

打田康比古

坂田敏彦

声の出演

滝口順平

雨森雅司

八代駿

塩見竜介

納谷悟朗

ナレーター村越伊知郎
音楽渡辺宙明
オープニング「斗え!!超神ビビューン
エンディング「われらの超神ビビューン」
言語日本語
製作
プロデューサー

後藤武彦

平山亨

鈴木武幸

制作NET

放送
放送局NETテレビ系列
放送国・地域 日本
放送期間1976年7月6日 - 1977年3月29日
放送時間火曜日19:00 - 19:30
放送分30分
回数36
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『超神ビビューン』(ちょうじんビビューン)は、1976年7月6日から1977年3月29日までNET(現・テレビ朝日)系で、毎週火曜日19:00 - 19:30に全36話が放送された、NET、東映制作の特撮テレビ番組。『アクマイザー3』の続編である。
ストーリー

アクマ族総師団長ゲベル率いるアクマ族の悪の勢力の侵攻から地上を守り、自らを犠牲にして滅亡させたアクマイザー3は、大魔王ガルバーの呪いによってその魂をカプセルの中に閉じ込められてしまった。

この戦いの後、地上にはアクマ族に代わって凶悪な妖怪が出現。妖怪バックベアードの呪いを受けた月村圭は飢えと渇きで苦しむ。妖怪研究者のダイマ博士は七星壇の儀式を行い、全宇宙の最も輝ける星・破軍星を地に降ろす。月村は破軍星から降臨したザビタンの魂と一つとなり、神をも超える戦士・超神ビビューンに変身。イビルの魂を受け継いだ菅一郎=超神バシャーンと、ガブラの魂を受け継いだ渡部剛=超神ズシーンと力を合わせてバックベアードを倒す。三人の超神は正義と平和を守るため、妖怪と戦うことを決意。妖怪を影から操る大魔王ガルバーの野望に立ち向かう。
作品概要

当初は変身しないヒーローものとして着ぐるみキャラクターが中心であった前作に対し、本作品は変身ヒーローものとしてスタートしている[1]。アクマイザー3の魂を受け継いでいるという設定ではあるものの、前作をはじめとする従来の石ノ森章太郎原作のヒーロー作品とは異なり「人間ではない悲しみ」や「同族同士による戦い」といった悲哀の要素を持たない明るいヒーロー像となっている[2][3]

前作からオカルトブームの流れは受け継いでおり、本作での敵怪人は日本の妖怪をモチーフとしている[3]。主人公たちがスポーツ選手となっているのは、放送開始と同時期に開催されたモントリオールオリンピックの影響があるとされる[3]。変身後のアクションにもスポーツの要素が取り入れられており、後のスーパー戦隊シリーズにも影響を与えたとされる[2]
『アクマイザー3』との関連性

企画段階のタイトルは『アクマイザー3 魔神ハンター』とされ、強化された続編になる予定であったが、スポンサー側からの条件として「従来の変身ものに戻す」ことが提示され、結果としてヒーローも敵側も一新される形となった[4]。前作のような仮面劇は子供には受け入れ難く、同時期放送の『宇宙鉄人キョーダイン』も「変身もの」として路線変更されている[4]

オープニングのタイトルバックに「アクマイザー3」と表示され、『テレビマガジン』(1976年8月号)など放映当時の各児童雑誌にも「アクマイザー3の魂は3人の若きスポーツ選手にうけつがれ…」と書かれていた。しかし、アクマイザー3が登場するのは第1話のみで、大魔王ガルバー以外は前作からの登場人物は一切登場せず、設定の多くは受け継がれなかった。
登場人物
三超神とその仲間たち
月村 圭(つきむら けい) /
超神ビビューン
主人公。ザビタンの魂を受け継いだ、太陽大学2年生。不屈の闘志を持つ勇敢な青年。体操部に所属しており、オリンピック出場を目指していた。妖怪と戦う宿命を背負っていて、その印として瞳の中に運命の十字星が輝いている。偶然からダイマ博士を救うが、これに怒った妖怪・バックベアードから呪いをかけられてしまい、それによる飢えと渇きから逃れたい一心で超神として戦うことを決意した。
渡部 剛(わたべ ごう) / 超神ズシーン
ガブラの魂を受け継いだ、太陽大学の学生。強い肉体と精神を持った重量挙げの選手で、超神ルームでもトレーニングは欠かさない。おっちょこちょいな一面もある。女好きな面があり変装した明智リサに見とれたり、彼女のボディガードを名乗り出る。妖怪と気づかずにアクセサリー店の娘に恋焦がれたこともあった(第6話)。
菅 一郎(すが いちろう) / 超神バシャーン
イビルの魂を受け継いだ、太陽大学の学生で、月村と渡部の後輩にあたる。甘いマスクが特徴で、水泳部に所属している。三人の中では比較的控えめな性格だが、卑劣な妖怪に対しては、時として怒りを露にすることもある。三太の通う小学校で水泳の先生のアルバイトもしていた。
ダイマ博士
ダイマ超神研究所の所長で、妖怪研究の権威。そのため妖怪の知識が深く、超神の司令官的役割も担っている。また、様々な術やアイテムを知っており、「超神ルーム」を用意して三超神の戦いをサポートしている。名前は大三郎(だいざぶろう)。「七星壇の儀式」により「破軍星(アクマイザー3の魂)」を降臨させ三超神を誕生させた[注釈 1]。超神たちのマシンの設計者でもある。
三太(さんた)
ダイマ博士の孫。小学生。祖父とともに三超神をサポートするが、妖怪に捕まることが多い。ベニシャークと仲が良い。超神になることが将来の夢らしい。
明智 リサ(あけち リサ)
警視庁第九課に所属する、蒸発事件専門の秘密捜査官。変装が得意で、自称「警視庁第九課のくノ一[5]。ダイマ博士を助けたことをきっかけに、妖怪事件に巻き込まれる。超神の正体を知っている協力者。妖鬼程度なら倒せる格闘能力がある。
アクマイザー3
第1話にのみ登場。アクマ族総師団長ゲベル率いる悪のアクマ族と戦った正義のアクマ族。アクマ族の悪の勢力を自らを犠牲にして滅ぼした後、大魔王ガルバーの呪いを受けて魂をカプセルに封印されるが、新たに「破軍星」となり月村たちの体内に宿り、三超神にベニシャークを授けた。
妖怪軍団
大魔王ガルバー
アクマ族の悪の勢力の総師団長ゲベルやその側近の連隊長メザロードの陰にいた、謎の支配者。アクマ族の悪の勢力がアクマイザー3によって滅ぼされた後、妖怪軍団を操って地上支配に乗り出す。普段は妖怪城に潜んでいる。長らくその正体は不明だったが、後に
影武者の大魔王と真の支配者ガルバーの総称であることが判明する。
ガルバー
第26話より登場
[5]。妖怪軍団の真の支配者。落雷を自由に起こす力を持つ他、目から放つ「ガルバー殺人光線」や、全身から生えた伸縮自在の触手「ガルバー殺人ロープ」を武器とする。また、「火の玉返し」という返し技も持つ。三超神の超神アタックを受けてついに敗れ去った。
大魔王
第24話より登場
[5]。妖怪軍団の総大将で、ガルバーの影武者。地上の妖怪を蘇らせ、命令を下す。生きの良い子供の魂が好物。マントが魔力の源で、ステッキから放つ「魔王火炎」や、マントを降って雷撃を起こす「大魔王地獄火柱」などの強力な技を持つ。スカイ剣でマントを突かれたところに、三超神の「雷撃アタック」を受けて一度は倒される。しかし、ガルバーから十倍の魔力を秘めたガルバーマントを与えられ復活する。超神を苦しめるも、新たな必殺技「竜巻アタック」を受けて炎上・爆発した。
妖怪
大魔王ガルバーの配下。アクマ族と違い、明確に魔物としての存在。伝承に見られる妖怪と、番組オリジナルのものが混在。しかし総大将が「大魔王ガルバー」なのは妖怪間でも周知だった。怪奇色はアクマ族を上回り、各地に封印されている者が多い。倒されると「恨めしや」と断末魔を残して爆発し、当初は破片を何かしらの形で処分される者が多かった。
妖鬼(ようき)
ガルバー配下の妖怪たちに従う、二本のオサゲ姿をした戦闘兵。青竜刀に似た妖刀を武器とする[5]。ベルトのバックルがヒマワリ形をしたヒマワル配下の部隊や、般若面を被ったハンニャ配下の部隊も存在する。


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