超特急ヒカリアン
アニメ
原作鈴木伊織
原案鈴木伊織
アーミックデザインオフィス
監督広川和之(第1 - 91話)
新田義方(第92 - 156話)
キャラクターデザイン宮尾岳
メカニックデザインARTMIC
音楽林有三
アニメーション制作東京キッズ
製作テレビ東京、TOMY
放送局テレビ東京
放送期間1997年4月2日 - 2000年3月22日
話数全156話
絵本
作者:すずきいおり
作画:宮尾岳
出版社:ポプラ社
発売年:1997年
巻数:全8巻
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プロジェクトアニメ
ポータルアニメ・文学
『超特急ヒカリアン』(ちょうとっきゅうヒカリアン)は、トミー(現・タカラトミー)から発売されたロボット玩具シリーズである。タイアップとして子供向けのOVAと雑誌連載、1997年から2000年にかけて放送されたテレビアニメシリーズと絵本作品がある。
正式名称は『超特急ヒカリアン JAPAN HIKARIAN RAILROAD』。発売以前の仮称は『正義の超特急 ヒカリアン JAPAN HIKARIAN RAILROAD』だった。
2001年にヒカリアンのアニメーション制作権を東宝が取得し、2002年にはテレビシリーズの続編に当たる新作アニメ『電光超特急ヒカリアン』が放送され、同時期に玩具も新規展開した。 宇宙の彼方にあるブラッチャール星から暗黒エネルギーで構成されるブラッチャール星人であるブラックエクスプレス・ドジラス・ウッカリーが地球に降り立ち、まずは日本中を“真っ黒け”にする「ブラブラ大作戦」(OVAでは地球征服を目標に悪戯)を企む。実行に移そうとすると、ヒカリアン星から正義の光エネルギーで構成されるヒカリアン星人が追って来て、それぞれエネルギー源である電力が容易に採れる新幹線を基とする鉄道車両などの乗物と融合する。自動車・機関車など、エンジンや蒸気機関で電力を発電するキャラクターもいる。 線路を走る時以外は変形し、それぞれ地球で暮らしながら、ヒカリアンの最大の敵であるシルバーエクスプレスを討つべく戦って行く。ヒカリアンのサポートのために地球人側が設けたのが日本ヒカリアン鉄道(JHR)という鉄道会社で、普段はヒカリアンではない新幹線や電車に混ざりながら旅客輸送を行う仕事をこなしている。 新幹線などの鉄道車両をアクションチェンジでロボット(ヒカリアン/ブラッチャー)に変形する。1994年頃にトミーとアーミックデザインオフィス(現:有限会社アーミック)の共同開発によりプラレール企画室で商品企画化され、1995年から2000年にかけてトミーから新製品が発売された。この時期にトミーではヒカリアン事業室というセクションが新設・独立していた。レギュラー商品の価格は、多くが950円(税別)、ドジラスとウッカリーのみ炭水車が付くため1,200円(税別)と少々高価だった。 ヒカリアンの車両はプラレールのレールに載せることが可能で、プラレール(後のトミカ・プラレール)総合カタログに商品情報が掲載された点から、ゾイドなどのロボット系統よりはプラレール系統の製品群となっている。また、「ヒカリアンビッグワンダー」や「ヒカリアン変形ボックス1」などのレール付きの商品では、プラレールのレールと同じ凹凸のジョイントが付いており、プラレールのレールを繋げることができ、一部の玩具ではプラレールの車両を走行することが可能である。 テレビシリーズ開始以前のキャッチコピーは「超光変形!」。ブーブーカンカンの全国放送開始や関連商品が数多く発売され充実していた1998年度が最盛期であり、同時期にトミーによるトミカ・プラレールのオフィシャルファンクラブ発足に合わせて、「ヒカリアンファンクラブ」結成も計画されたが、実現には至らなかった。 1997年にはトミー関連会社のユージン(現:タカラトミーアーツ)や、ハシモトなどからもヒカリアンのマスコットなどが発売された。 ヒカリアンとブラッチャーは玩具(JHR0XXレギュラーシリーズ)として製品化されている。 【 】内は対応する玩具の製品名。以下の配役のうち、「声 - 」内はテレビシリーズでの声優、( )内は特記のない限りOVA版でのそれを指す。
概要
玩具
登場人物
JHR
のぞみ(ヒカリアンのぞみ)【JHR001】
声 - 嶋崎はるか(高山みなみ)300系からチェンジする主人公のヒカリアン。元気で明るい性格の慌てん坊。余暇はリモコンバギー(RCバギー→ミニ四駆)を操って遊ぶ。必殺技は太陽の盾で太陽の光を増幅して放つ「スカイサンデー」。ただし、天気の悪い日や夜などの空に太陽が無いときは使えない。後にその弱点をカバーするために、新しい装備での新必殺技スターシールドから星形の紫色の光線を放つ「スターダストストリーム」やパーフェクトシールドから放つ「パーフェクトスカイサンデー」を併用するようになった。テレビシリーズ第35話では出番が少なかったことに不満を抱き、「主役は僕だ」と言ってドジラスとウッカリーを追いかけ回す描写がある。テレビシリーズ第105話(のぞみが地球へ帰ってきた時)以降は、自身が成長を遂げたが事により従来のエネルギーではヒカリアンチェンジが出来なくなり、よりエネルギーが供給される走行時に時速275kmに達しないと変形が出来なくなった。武器はハンドソード・スカイソード・太陽の盾・スターシールド・パーフェクトシールド。
新橋テツユキ(しんばし-)
声 - 巻口久美子(くまいもとこ)もう一人の主人公であり、人間側の主人公[要出典]。学年は、設定画では4年生になっているが、作中では教室や教科書、答案用紙などに小学5年生ととれるシーンもある。大阪の祖母の家に遊びに行った帰りに乗った新幹線がのぞみで、それがブラッチャーに襲われてヒカリアンとなったのがきっかけで知り合い大親友となる。ミナヨよりハッキリした性格ながら、美人なお姉さんを見るとデレデレする。野菜嫌いで毛虫が苦手な様子。ブラッチャーロボ2号をJHRが奪って改造したテツユキロボに乗り込んで操縦し、ヒカリアンをサポートしたお手柄でJHR少年隊員に任命された。第63話ではナレーションで、マリモの解説をしている最中に、出番が少ないことに不満を抱き、「ちっとも出番が無いじゃないか僕」と言って顔を出す描写がある。第92話でJHR中央新幹線の建設現場で将来JHRの運転士になることを決意すると、のぞみの運転席に座って運転するようになる。それまでは客席に座ってヒカリアン自身が運転していた。107話でのぞみとの友情や信頼が深まり特別隊員に格上げされ、ヒカリアンモバイルというヒカリアンとのテレビ電話が可能なPDA端末(現代のスマートフォンに近い)を渡される。着メロは「ぼくらのヒカリアン」。JHRでの重要性からシルバーエクスプレスに狙われるようになり、最終回間近でシルバーに脅されてのぞみと自ら絶交してしまうが、ヒカリアンたちと和解し大団円を迎えた。『電光超特急ヒカリアン』でも終盤に登場。成長して性格が変わっている。
神田ミナヨ(かんだ-)
声 - 嶋崎はるか(本間ゆかり)ヒロイン。テツユキの同級生かつガールフレンド。ただしクラスは異なるようで、テツユキが遅刻したことを教室内ではなく廊下に立たされているのを見て知るシーンがある。東京駅構内にあるカレー店「ヒーヒーカレー」の看板娘でもある。テツユキが未知アンナやゲストキャラのお姉さんにデレデレしているのを見ると嫉妬する。初期はレギュラーだったが、<捜せ 仲間たち!>編から2から3話に1回程度と登場回数が減少し、123話から134話にかけてはほとんど登場しなかった。当初は少しおとぼけな性格だったが、一日駅長をした第42話で脚色によってワガママで、わずかにサディストのようにも見える破茶滅茶な性格となり、ヒカリアンとブラッチャーたちを振り回した。第3シリーズでこの性格が常態化したことから、第1シリーズと第3シリーズとを見比べてみるとほとんど別人である。『電光超特急ヒカリアン』へキャラは引き継がれている。米国版ではミーナ(Mina)というニックネームで呼ばれている。
つばさ【JHR002】
声 - 藤原あかり → 寺田はるひ(石田彰)400系からヒカリアンチェンジし、のぞみに次いでヒカリアンとなった。のぞみとは同期で仲の良い友達であり、一緒にいることがテツユキに次いで多い。お化けが苦手で、自分の担当地区の線路に蒸気機関車の幽霊(正体はブラッチャーの立体映像)が出たときは行くのを拒否した。ケーくんの兄貴分として面倒を見ることになる。武器は、スラッシャーウイングと風のたて。テレビシリーズ第108話ではのぞみとの合体技でブラッチャーを撃退した(相手に火の鳥を飛ばす技だが、名前は不明)。
ひかり(ひかり隊長)【JHR003】
声 - 成田剣(不明)100系からヒカリアンチェンジしたJHR隊長。普段は頼れる隊長だが、怒りっぽくて結構細かいところもある。責任感が強くなんでも一人で背負い込むため過労で倒れたことも。また、ユーロやひたち四兄弟を相手にキレたことがある。泳げない。武器はソニッククラッカーと光の盾。必殺技はフラッシュリング。ブラッチャーのメカで小さくされたり、更には銀メッキされて仮死状態になるなど、ヒカリアンの中では一番悲惨な目にあっている。OVAでも隊長として登場するがテレビシリーズ程の活躍は見せてはおらず、ウィンダッシュ・マックス・ポリスウィンとともに「危ない!」を2回、「卑怯だぞ!」というセリフだけだった。
ウィンダッシュ【JHR004】
声 - 巻口久美子(不明)「ヒカリアンステーション」のオペレーターであり、300X博士直属の助手。限定的ながら予知能力を持っている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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