超時空要塞マクロスII_-LOVERS_AGAIN-
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}マクロスシリーズ > 超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-
ジャンルSFロボットアニメ
OVA
監督八谷賢一
シリーズ構成富田祐弘
キャラクターデザイン美樹本晴彦
メカニックデザイン藤田一己、阿久津潤一、奥田淳、
大畑晃一福地仁
音楽鷺巣詩郎
アニメーション制作AIC、オニロ
製作バンダイビックウエスト
ヒーロー・コミュニケーションズ、
毎日放送小学館
発表期間1992年5月21日 - 11月21日
話数全6話
小説
著者富田祐弘
出版社小学館
レーベルスーパークエスト文庫
刊行期間1992年6月 - 1994年6月
巻数全5巻
漫画
原作・原案など富田祐弘
作画岡崎つぐお
出版社小学館
レーベル少年サンデーコミックススペシャル
発売日1993年3月
巻数全1巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』(ちょうじくうようさいマクロスツー ラバーズアゲイン)は、1992年に発売されたOVA。全6話。「マクロスシリーズ」としては2作目にあたる。
概要
作品

本作は『超時空要塞マクロス』誕生10周年記念作品として企画された。初代スタッフからはキャラクターデザインの美樹本晴彦、脚本の富田祐弘、音響監督の本田保則らが参加しているが、原作者のスタジオぬえは関与せず、AICが中心となって制作された。

物語は前作から80年後、異星種族マルドゥークの侵略により再び存亡の危機が訪れた地球圏を舞台にして、マルドゥークの歌巫女イシュタルが地球の文化の素晴らしさを知り、戦争を終結へと導いていく姿を描いている。構成としては「可変戦闘機」「恋愛ドラマ」「歌」など前作のフォーマットを踏襲しつつ[1]、主人公が民間人でヒロインが軍人、歌を戦意高揚の兵器として用いるなど、ひと捻りした演出が盛り込まれている。また、地球へ強行着陸したゼントラーディ戦艦の残骸のなかに作られた都市など、リアリティよりインパクトを重視した映像も盛り込まれている。

初代スタッフの板野一郎は「『マクロスII』というのがなかったら、僕は『MACROSS PLUS』はやらなかったと思いますよ。『マクロスII』が、僕達の思ってた『マクロス』と繋がっていなかったもので」と述べている[2]。ただし、セールスは満足な結果を残しており、メカニックデザイン監修の大畑晃一によれば「予想を上回るビデオの売上げにスポンサーの方からは『マクロスIII』の話さえ出た」という[3]。初代スタッフの河森正治が「『マクロス』の続編は作らない」と発言していたため、本作が制作されなければ「マクロスシリーズ」が途絶えていた可能性もあることから、本作はそのターニングポイントとなっている[1]。また、三角関係などの三大要素が明確になったことや、初代とは異なる世界を描くことができることを示した記念碑的な作品という見方もある[4]
デザイン・作画

キャラクターデザインを担当した美樹本晴彦は、前作のイメージを壊さない範囲で新しいムードを加えたいと考え、全体的に少しシャープなデザインを意識したうえで当初は作画には関与せず、アニメーターに負担をかけないよう瞳を複雑にしないなどの配慮を行ったが、キャラ表の出来上がりの遅れをカバーするため、一部の作画を手伝うことになった。統合軍の下士官のデザインについては各話の作監に一任され、美樹本は関与していない。マルドゥーク軍については最後までデザインの方向性が見出せず、監督の提案でドイツ軍をモチーフに、それを美樹本が南方系部族のペイントを施すことで造形された[5]

制作当初、メカニックデザイン藤田一己が担当していたが、主役メカのVF-2SS バルキリーIIなどの初期デザイン[6]のみで降板し、大畑晃一らが引き継いだため、藤田はノンクレジットとなっている。

作画面では、オープニングアニメーションや「Episode 5」を担当した大張正己の派手なメカアクションが見どころとなった[7]。大張の起用は本作発表前に放送が始まったテレビアニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』のオープニングアニメーションを見たスタッフによるものであり、その関係から「Episode 5」には同作の登場人物がモブキャラクターとしてカメオ出演している[8]。オープニングのラストカットは、『超時空要塞マクロス』のオープニング(平野俊弘作画)[注 1]へのオマージュである[9]
音楽

音楽担当は作曲家の鷺巣詩郎。『超時空要塞マクロス』では飯島真理が演じるリン・ミンメイの歌が人気を博したが、本作ではオープニング/エンディングテーマに金子美香、歌巫女のイシュタルの歌に笠原弘子、アイドル歌手のウェンディー・ライダーの歌に佐藤幸世、軍の作戦「オペレーション・ミンメイ」を担う歌手の歌に佐藤有香(現:YUKA)といったボーカルを起用した。『マクロス7』では、ウェンディーが唄う劇中歌「バルキリーで誘って」がアイドルグループ「ジャミングバーズ」の持ち歌として使用されているほか、本作のBGMや挿入歌が「劇中曲」として流用されている。

本作以降の「マクロスシリーズ」の音楽をプロデュースする佐々木史朗(現:フライングドッグ代表取締役社長)は、後年のインタビューで思い出に残る作品のひとつに本作を挙げ、「『マクロス』シリーズの中ではマイナーな存在なんですが、実はいい曲いっぱいあるんですよ」[10]「僕は音楽的に『II』で作ったものがいまだに好きで、ある程度やりたいことができたと思っているんです」[11]と述べている。

2018年に発売された鷺巣詩郎の40周年記念アルバム『アニソン録 プラス。』では、笠原(イシュタル)が歌うエンディングテーマ「約束」を、『マクロスF』(2008年)でシェリル・ノームの歌を担当したMay'nがカヴァーした[12]
エピソード

本作でオープニングアニメーション絵コンテと作画監督を担当した
大張正己は、オープニングの打ち合わせの際、キャラクターデザインを担当した美樹本晴彦と初対面したが、「大張君なら、任せて大丈夫」と言われ、「俺の絵の何処を、どう評価して暮れているのだろう?」と恐縮してしまい、結局、理由を訊けなかったと述懐している[13]

世界設定

前作である『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の約80年後の西暦2090年代における太陽系という設定で、「マクロスシリーズ」としては第2弾ながら、シリーズで最も未来の出来事が描かれている[注 2]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:116 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef