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「赤」のその他の用法については「赤 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。赤い状態のトマト


あか 
16進表記#ED1A3D
RGB(237, 26, 61)
CMYK(0, 100, 78, 0)
HSV(350°, 89%, 93%)
マンセル値5R 4/14
表示されている色は一例です

レッド
red 
16進表記#F15B5B
RGB(241, 91, 91)
CMYK(0, 80, 60, 0)
HSV(0°, 62%, 95%)
マンセル値5R 5/14
表示されている色は一例です


赤(あか、紅、朱、丹)はのひとつで、熟したトマト血液のようなの総称。暖色のひとつ。JIS規格では基本色名の一つ。国際照明委員会 (CIE) は700 nm の波長をRGB表色系においてR(赤)と規定している。赤より波長の長い光を赤外線と呼ぶが、様々な表色系などにおける赤の波長とは間接的にしか関係ない。語源は「明(アカ)るい」に通じるとされる。「朱・緋(あけ)」の表記が用いられることもある。赤色(セキショク、あかいろ)は赤の同義語。JIS規格においては、赤とレッドはやや異なる色である。
基本色名としての赤
丹、朱、緋、紅

(タン)が色を名指すときは赭土(シャド)、赤土の色の意味である。赭土の主たる発色成分は三酸化二鉄である。黄土や緑土も焼成すれば丹色になる。の一種タンチョウの和名は、頭頂部が赤いことに由来する。

(シュ)は、硫化水銀による赤色顔料辰砂の意味を持つ。オレンジがかった赤。硫化水銀による朱には、例えば「黄口」や「青口」があり、色料としての朱の範囲は比較的幅があると考えてよい。

(ヒ)は、濃く明るい赤色を指す。緋は緋色に染め付ける染料のみではなく、緋色に染め付けられた糸や絹の色も指すことがしばしば強調されることからも分かるように、染色とも強く関わる。緋の英語訳として使われるスカーレットにも同様の傾向がある。

(コウ)は、わずかにがかった赤を指す。キク科の紅花の汁で染めた色で、その発色成分はカルタミンである。藻類学では英語のred および学名のRhodo- の訳語として使われるが、細菌学では英語のpurple()の訳語として使われる。

それぞれのニュアンスは異なるものの、これらも、他の固有色名と比較すると普遍的な「赤」を意味する語である。
光源色としての赤

Red (webcolor)
 16進表記#ff0000
光の三原色。右の円が赤(レッド)

赤 (Red) は光の三原色のひとつで、カラーモニターやウェブサイト上で用いられ、 (Green)・ (Blue) と共に使われるためRGBと呼ばれる。この場合の赤はRGB値で表すと

(R, G, B) = (255, 0, 0)

で表され、

なお、ウェブカラーでRedと指定したときは、#FF0000として定義される(右図)。色合いとしては日常的に想起される赤よりも明るく鮮やかで真っ赤な色であると判断する人も多い。そのほか、ウェブブラウザではDarkRedが以下のように定義されている。

DarkRed (webcolor)
 16進表記#800000

物体色としての赤
印刷技術における赤

金赤
きんあか 
16進表記#EF4123
RGB(239, 65, 35)
CMYK(0, 90, 100, 0)
HSV(9°, 85%, 94%)
マンセル値9R 5.5/14
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印刷技術の用語として、マゼンタをアカと呼ぶ場合もある。そのため、光の三原色の赤に近い標準的な赤色をオレンジレッドなどと呼ぶ。同様の色に、金赤(きんあか)がある。これは、イエローマゼンタをほぼ一対一の割合で混合したものと定められている。したがって、RGBでは直接には定義されない。しかし、RGBとの対応関係をある程度明らかにすることは不可能ではない。

CMYK値を用いてC=0 M=100 Y=100 K=0

となる。ただしこれは仮構的な値とも言えるものであって、印刷や塗料の現場では大なり小なり差異が存在する。金赤として表現される赤は、一般的にイメージされる赤よりも黄色を帯びた赤である。また、RGBを用いて似た印象の色彩は指示できる。この色を英語ではブロンズレッド (bronze red) ともいう。
JIS規格における赤

赤(JIS慣用色名
 マンセル値5R 4/14

レッド(JIS慣用色名
 マンセル値5R 5/14

紅赤(JIS慣用色名
 マンセル値3.5R 4/13

金赤(JIS慣用色名
 マンセル値9R 5.5/14

黄赤(JIS慣用色名
 マンセル値2.5YR 5.5/13

"赤"(red)は日本工業規格(JIS)における基本色名のひとつとして定義されている[1]JIS慣用色名では赤(色相5R、明度4/彩度14)とレッド(red、色相5R、明度5/彩度14)は例示される色記号のうち、明度が異なる[2]。また、紅赤および金赤もJIS慣用色名に規定されている[2]
赤の色料

赤は太古よりの色などと関連させられ、人を高揚させる色として多くの人間に認識されていた。当然であるが各色の物理的顕示は各色を示す物体によって為される。赤色気味の色料の入手は比較的容易であった為、赤は殊更使われて来た色となった。ただし、赤色と我々の緊密性はこれにのみ依るものであるのではない。また、赤の色料は一般に耐光性が高くなかったが、近年高い耐光性を持つ顔料が開発され、自動車等にも使われている。
赤色無機顔料
朱 (vermilion, cinnabar)ドロマイト上の辰砂詳細は「辰砂」を参照

赤色の中で特筆すべきなのは、朱色([]vermilion,vermillion)である。朱色は朱の色のことである。朱色の顕色は、辰砂(しんしゃ)、朱砂(しゅしゃ、すさ)、辰朱(しんしゅ)、丹砂(たんさ)と呼ばれる硫化第二水銀(硫化水銀)を用いる。赭土(丹、焼成土、弁柄。合成弁柄、三酸化二鉄)、鉛丹(光明丹、四酸化三鉛)、鶏冠石(リサージ、硫化砒素)を用いるか、或いはそれ以外の顔料染料単独によって若しくはこれらの混合に基づいて、或いは他の朱色の発光物によっても、実現できる。

辰砂による朱(≠朱色)は壮美な発色をするので、紀元前から利用された。合成法は古くから知られ、その歴史は古代にさかのぼる。合成されたものは銀朱とも呼ばれ、現在の朱(≠朱色)の多くをまかなう。現在でも朱砂は山口県萩などで採掘される。赤の色料の中でも、太古から使われている朱砂は、東洋では寿(ほぎ)の色材、呪術的な意味を付与された色材として重用されていた。例えば平等院鳳凰堂、中堂の四面扉には朱(≠朱色)が塗られた[3]。また朱漆としても用いられた。これは朱砂が持っている色彩自体の印象以外に、硫化水銀や水銀そのものの毒性に依存・依拠するものとも考えられている。そして、乾性油で練り上げられた朱は、今日台頭しているジスアゾ縮合顔料やジケトピロロピロール、カドミウム赤を以ってしても代替不可能な、油絵具の内で最高の不透明性を誇る類例のない色材である。ただし、色材としての硫化水銀の運用にあっては、硫化水銀の黒変を回避しつつ目的の色彩を定着させる高次の技術が要請される。Colour Index Generic NameはPigment Red 106である[4]
丹 (light red, hematite)合成赤色酸化鉄
Pigment Red 101「酸化鉄(III)」も参照

死者を葬る際や祭祀の場に魔除けの意味で朱塗りを施した例が知られている。


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