赤道小町ドキッ
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「赤道小町ドキッ」
山下久美子シングル
初出アルバム『Chronologic Singles Side:A Collection
B面トラブル99ナイティーン・ナイン
リリース1982年4月1日
規格EPレコード
ジャンルロック
テクノ歌謡
レーベルBLOW UP/日本コロムビア
作詞・作曲松本隆(作詞)
細野晴臣(作曲)
チャート最高順位


週間2位(オリコン[1]

1982年度年間22位(オリコン)[1]

3位(ザ・ベストテン[2]

1982年上半期36位(ザ・ベストテン)[2]

1982年年間20位(ザ・ベストテン)[2]

3位(ザ・トップテン

山下久美子 シングル 年表

雨の日は家にいて
1981年)赤道小町ドキッ
1982年)マラソン恋女
(1982年)

公式音源
「赤道小町ドキッ」 - YouTube


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「赤道小町ドキッ」(せきどうこまちドキッ)は、1982年4月1日にアルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』と同時に、日本コロムビアからリリースされた山下久美子の6枚目のシングル。同年夏のカネボウ化粧品キャンペーンイメージソング。
作品概要

1980年に『バスルームから愛をこめて』でデビューした山下にとって、初の大ヒット曲となった。

当時隆盛を極めていた、化粧品会社による季節キャンペーンCMのイメージソングに抜擢されたことから、大きなヒットに繋がった。

リリース当初のタイトルは単に『赤道小町』だった。

スタジオ・アルバム未収録で、1991年に発売されたベスト・アルバムChronologic Singles Side:A Collection』にて初収録且つ初CD化された。

エピソード

松本隆と細野晴臣が後にインタビューで語ったところによると、この曲は詞先行で作られ、早い段階で詞は完成していたものの、曲部分はレコーディング当日になっても完成していなかった。CMソングになることが決まっていたため、レコーディングの延期は出来ない状態の中、細野がスタジオで曲の骨格を作り、レコーディングでドラムスを担当した
高橋幸宏、ギターとアレンジを担当した大村憲司の3人で何とか完成にこぎつけた[3]

当時山下のディレクターだった福岡智彦が「『赤道小町ドキッ』がこれまでの山下の方向性とギャップがあり過ぎる」と判断したため同時発売されたアルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』にはあえて収録せず[4]、代わりにB面曲である『トラブル99ナイティーン・ナイン』が収録された。

のちに、福岡は「(『赤道小町ドキッ』を)普通は入れますよね。ヒットの可能性が高いシングルなんだから、アルバムの売上を引っ張ることを目論むのが当然。今思うと、よくコロムビアが許しましたね」と懐古し、「アルバムもある程度は売れましたが、『赤道小町ドキッ』が入っていたら、たぶんもっと売れたんでしょうね」と語っている[4]

曲のヒットを受け、山下は当時多くの歌謡番組に出演した[注 1]TBSテレビザ・ベストテン』には、1982年5月27日に「今週のスポットライト」で初出場、のち10位以内にランクインを果たす[2]。また、1982年7月8日放送時に最高位の第3位にランクされた際には本物の象の背に跨り歌を披露したが、これは『ザ・ベストテン』のスタッフが原始人のような奇抜な衣装を着てきた山下にヒントを得たもので、象は2週間かけて手配した[5]。山下はのちに「あのころはわけもなく突っ走っていた。自分が楽しくないと、人も楽しませられないってね」と語っている[5]

収録曲EPレコード[6]全編曲: 大村憲司
#タイトル作詞作曲時間
1.「赤道小町ドキッ」松本隆細野晴臣3:11
2.「トラブル99ナイティーン・ナイン」菅原武彦岡本一生3:57
合計時間:7:08

カバー

曲名アーティスト収録作品発売日備考
赤道小町ドキッ
Miアルバム『80's×Mi』2006年6月21日
夏目ナナシングル「赤道小町ドキッ」2006年8月2日
中川翔子シングル「Shiny GATE2008年8月6日通常盤のc/wに収録。
稲森寿世シングル「Heavenly Sweet2008年8月13日c/wに収録。
西脇彩華アルバム『ORDINARY VENUS』2008年12月17日
桑田佳祐映像作品『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦2019年6月5日

脚注
注釈^ 但しフジテレビ夜のヒットスタジオ』は、スポンサーが競合他社の資生堂だったため、一度も出演していない。

脚注^ a b オリコンランキング情報サービス「you大樹」
^ a b c d 角川インタラクティブ・メディア「別冊ザ・テレビジョン ザ・ベストテン ?蘇る! 80'sポップスHITヒストリー?」2004年12月、ISBN 978-4-0489-4453-3
^ 「テクノ歌謡マニアクス」(コイデヒロカズ編)、松本隆インタビュー、など
^ a b “アナログシンセの卓越したセンス「赤道小町ドキッ」レコーディング篇”. Re:minder. 2020年4月4日閲覧。
^ a b “【1982年6月】赤道小町ドキッ/“総立ちの久美子”も驚きギリギリで完成したヒット曲”. スポニチ Sponichi Annex 芸能 (2011年6月1日). 2020年12月26日閲覧。
^ “Kumiko Yamashita - 赤道小町 ドキッ”. Discogs. 2020年3月26日閲覧。

関連項目

山下久美子

松本隆

細野晴臣


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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