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ジャンル時代劇
原作山本周五郎
脚本倉本聰
石堂淑朗
横光晃
杉山義法
演出中山三雄
深町幸男
小林猛
出演者小林桂樹 ほか
製作
制作NHK
放送
放送国・地域 日本
放送期間1972年10月13日 - 1973年9月28日
放送時間金曜 20:00 - 20:59
放送分59分
回数49
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『赤ひげ』(あかひげ)は、1972年10月13日から1973年9月28日まで、毎週金曜20:00 - 21:00にNHK総合テレビジョンで放送されたテレビ時代劇ドラマ。
第28回文化庁芸術祭優秀賞(第19話「ひとり」)、第5回テレビ大賞優秀番組賞、第15回児童福祉文化賞を受賞した。 山本周五郎の『赤ひげ診療譚』を原作としたドラマ[1]。当初の企画は、司馬遼太郎原作の『尻啖え孫市』を高橋英樹主演で撮影するものだった[1]。ところがそれを知ったドラマ部長の川口幹夫が「大河に譲ってくれ」と懇願し、振り出しに戻った[1]。企画の吉岡利夫は、日本医師会が往診を取りやめるという話に義憤を感じて『赤ひげ診療譚』のドラマ化を発想した[1]。しかし、黒澤明の映画『赤ひげ』があることから危惧する声が上がり、脚本を依頼した倉本聰も最初は「俺たちがどうやるのよ」という返事だった[1]。吉岡は「黒澤さんの『赤ひげ』は人間として完全すぎる。そんなわけはないと思う。どんな名医だって人間なんだから、もっと人間臭さがあるはずだ」と倉本を説得、主人公をそのような人物として描く方向で制作された[1]。 ドラマは、長崎留学から戻った保本登が、将軍徳川吉宗の命で建てられた小石川養生所に着任するところから始まる。 養生所では、立派な赤い色をした口ひげをたくわえていたことから皆から赤ひげと呼ばれていた所長、新出去定が、江戸町奉行所の定めた規則を守らずに診療を行っていた。例えば規定の診療時間外に飛び込んで来た患者を診察したり、治療費を払えない貧しい患者からは金を取ろうとしなかった。 こうした赤ひげ流のやり方に保本は反発し、「規則ではこうなっている筈です」と声高に非難、ことごとく対立する。規則を守れと言う保本と、今までのやり方を決して変えようとはしない赤ひげ。 赤ひげに反発する保本は、「お仕着せ」と呼ばれる、養生所医師用の制服の着用を拒み、長崎で使っていた頃の自分の服で診察を続けた。 しかし、次第に赤ひげや養生所の先輩医師達、そして患者達との心の交流を通じ、医師として、そして人間として成長していった保本は、ある時からお仕着せを着用するようになる。赤ひげと対立することもなくなっていた。 保本が着任してから1年後。彼にまた長崎行きの命が下った。代わりにやって来た新人医師は、1年前の保本そっくりであった。赤ひげに反発し、規則を守れと言って譲らない新人医師。その姿を見つめる赤ひげの傍らには、お仕着せを着たまま黙って佇む保本の姿があった。
概要
あらすじ
キャスト
主要人物
新出去定(赤ひげ):小林桂樹
保本登:あおい輝彦
おせん:浜木綿子
冬吉:黒沢年男
森半太夫:有川博
きぬ:仁科明子
中井良庵:柳生博
谷本寿安:生井健夫
お雪:紅景子
市三:小鹿敦
天野まさを:望月真理子
おけい:木村夏江
仁吉:松村彦次郎
その他
竹造:日野道夫
ちぐさ:北林早苗
保本の父:中村伸郎
浅倉喜市郎:川辺久造
お新:七尾伶子
吉太郎:北浦昭義
小川:有馬昌彦
とよ:山田桂子
木倉又三郎:小山田宗徳
演出:中山三雄、深町幸男、小林猛
脚本:倉本聰、石堂淑朗、横光晃、杉山義法
音楽:桑原研郎、渡辺岳夫
ドラマの冒頭で流れるタイトルやキャスト、スタッフ紹介の文字の背景には、滝平二郎の切り絵が使われていた。 #サブタイトル放送日脚本演出ゲスト備考
サブタイトル
1小石川養生所1972年10月13日倉本聰中山三雄峯吉:石川博
2狂女10月20日深町幸男越後屋寅吉:森雅之、おゆみ:大谷直子、北林早苗[注 1]
3野菊10月27日中山三雄なか:大原麗子、佐八:高橋悦史
4秋雨11月03日深町幸男米村:三谷昇、りつ:新藤恵美
5三度目の正直11月10日石堂淑朗小林猛猪之:岡田裕介、きん:沢村貞子、ふみ:南風洋子、金造:高原駿雄
6櫓の音11月17日倉本聰山中朝雄巳之吉:村井国夫、まん:小川真由美、お七:二木てるみ、田波正伯:篠田節夫