赤い博物館
著者大山誠一郎
イラスト矢部弘幸(単行本)
げみ(文庫本)
発行日2015年9月25日
発行元文藝春秋
ジャンル推理小説
国 日本
言語日本語
ページ数267
次作記憶の中の誘拐 赤い博物館
公式サイトbooks.bunshun.jp
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『赤い博物館』(あかいはくぶつかん)は、大山誠一郎による推理小説。
2013年から[1]2015年にかけて文藝春秋の雑誌『つんどく!』『オール讀物』に掲載された。2015年9月19日に単行本[2]、2018年9月4日に文春文庫が発売された[3]。『2016本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング6位。『このミステリーがすごい!2016年版』国内編19位。『本格ミステリー・ワールド2016』黄金の本格ミステリー選出。
2022年1月4日には、続編となる『記憶の中の誘拐 赤い博物館』が文春文庫で発売された[4]。
2016年からTBS系で松下由樹主演によりテレビドラマ化された。 警視庁捜査一課の寺田聡は、捜査中に大失態を犯してしまい、警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」に左遷される。犯罪資料館は、警視庁の管轄下で起きた事件の証拠品や捜査資料を保管する施設である。館員は聡と館長の緋色冴子のみ。緋色は雪女のごとく常に冷たい表情で、聡ともほとんど会話せず、いつも館長室にこもって捜査資料を読んでいた。聡は連日、朝から晩まで証拠品のラベル貼りをさせられる。 聡は清掃員の中川貴美子と守衛の大塚慶次郎から、緋色がキャリアの警視でありながら8年も犯罪資料館の館長を務めていることや、緋色の助手となる館員が次々と辞めていることを聞かされる。聡は、犯罪資料館は退職させたい人物が送り込まれる部署ではないかと疑う。 ある日、聡は緋色から、犯罪資料館で証拠品を預かることになった15年前の殺人事件の捜査資料に目を通すよう指示される。そして緋色は、この事件の再捜査を行うことを告げる。継続捜査班でも捜査が難航している事件の犯人を見つける最後の砦。それが、「赤い博物館」の緋色冴子だった。 タイトル初出 タイトル初出 犯罪資料館 緋色冴子シリーズ『赤い博物館』 『犯罪資料館 緋色冴子シリーズ『赤い博物館』』(はんざいしりょうかん ひいろさえこシリーズ あかいはくぶつかん)のタイトルで、2016年から2017年までTBS系「月曜名作劇場」で放送されたシリーズ。全2回。主演は松下由樹。
あらすじ
書誌情報・収録作品
赤い博物館
単行本:2015年9月19日発売、文藝春秋、ISBN 978-4-163-90334-7
文庫本:2018年9月4日発売、文春文庫、ISBN 978-4-16-791137-9
パンの身代金『つんどく!』vol.1、「赤い博物館」改題
復讐日記『つんどく!』vol.2
死が共犯者を別つまで『つんどく!』vol.4
炎『オール讀物』2015年4月号
死に至る問い書き下ろし
記憶の中の誘拐 赤い博物館
文庫本:2022年1月4日発売、文春文庫、ISBN 978-4-16-791813-2
夕暮れの屋上で『別冊文藝春秋』2016年9月号
連火『オール讀物』2021年7月号
死を十で割る『別冊文藝春秋』2017年3月号
孤独な容疑者『オール讀物』2020年7月号
記憶の中の誘拐『別冊文藝春秋』2017年11月号
テレビドラマ
ジャンル刑事ドラマ
原作大山誠一郎
脚本金谷祐子
演出金子与志一
出演者松下由樹
山崎裕太
竜雷太
製作
プロデューサー渋谷未来
井上季子
制作TBS
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2016年8月29日 - 2017年7月10日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数2
月曜名作劇場
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キャスト
警視庁付属犯罪資料館(別名・赤い博物館)
緋色冴子
演 - 松下由樹[5](中学生:西本まりん[6])赤い博物館 館長。階級は警視。1971年9月20日生まれ。1985年、14歳の誕生日に母・洋子の遺体の第一発見者となる。遺体を発見する直前、一緒に下校していた友人・鈴木奏が口ずさんでいた「恋におちて -Fall in love-」が忘れられない曲となり、今でもカラオケではこの曲ばかりを歌う。現在も洋子が殺された自宅に一人で住んでいる。
寺田聡
演 - 山崎裕太(幼少期:盛永晶月[7])経歴:警視庁捜査一課第3強行犯係(第1作)→ 警視庁付属犯罪資料館(第1作 - )階級は巡査部長。1981年8月3日生まれ[8]。現場に置き忘れた捜査資料をネットで拡散され、警視庁捜査一課第3強行犯係から「赤い博物館」に異動。刑事としては記憶力も洞察力も優れている。1986年7月11日、幼稚園のお泊まり会の日に両親と叔母が自宅で青酸カリで毒殺された上、家に放火される(八王子市青酸カリ毒殺放火事件)。
大塚啓次郎
演 - 竜雷太赤い博物館 守衛兼雑用係。冴子とは博物館ができた頃からの付き合いのため、わずかな表情の違いを読み取ることができる。
警視庁
今尾正行
演 - 津田寛治警視庁捜査一課第3強行犯係 係長。寺田の元上司。
“赤い博物館”スタッフの親族
遠藤晶子
演 - 重盛さと美(第1作)寺田聡の叔母。朋子の妹。八王子市青酸カリ毒殺放火事件の被害者。
寺田章夫
演 - 鷲尾昇(第1作)寺田聡の父。八王子市青酸カリ毒殺放火事件の被害者。
寺田朋子
演 - 星野真里(第1作)寺田聡の母。章夫の妻。八王子市青酸カリ毒殺放火事件の被害者。
緋色洋子