賃金労働者
[Wikipedia|▼Menu]

この記事には複数の問題があります。改善ノートページでの議論にご協力ください。

出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2020年6月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2020年6月)


正確性に疑問が呈されています。(2020年6月)


サラリーマンが毎日電車に乗って首都圏で働く(東京駅2005年)。

サラリーマン(: office worker / 和製英語: Salaryman)は、雇用主からSalary(俸給)を得て生活している者を指す和製英語であり、狭義には、会社企業に勤める給与所得者のうち、役員専門職医師弁護士など)を除いた場合の名称である[1]。現在のサラリーマンは、学歴や会社の規模・職種等は問わず正社員の男性である[要出典]。また、大きな会社の工場などで製造業に従事する場合もサラリーマンと呼ばれる。若者を中心にリーマンと略されることがある[2]目次

1 概要

2 社会的位置づけ

3 サラリーマンのイメージ

4 脱サラ

5 フィクション

5.1 サラリーマンを冠した作品

5.2 サラリーマンをテーマにした作品

5.2.1 現在・過去が舞台の作品

5.2.2 未来が舞台の作品



6 出典

7 関連項目

概要

国語辞典で「サラリーマン」の意義をみると、「会社勤めの男性」(デイリーコンサイス国語辞典)のように男性会社員と同等に扱うものもあれば、「給料で生活する人。月給取り。勤め人」(デジタル大辞泉)、「給料生活者。俸給生活者。勤め人。月給取り」(大辞林(第三版))など、毎月の給料で生計を立てている労働者全般のように広く解釈するものもある。

通常は[要出典]総合職に就いている男性に対して使われ、女性の場合には「OL」という用語があてられる。また、業務時間に出勤し、仕事なら誠実に(自分のミスは認める等)、作業なら正確に、ノルマがあるならそれを達成するよう取り掛かる義務が雇用された時点で発生している[疑問点ノート]。

英語 salary は、古代ローマ時代に、塩を買うために兵士や役人らに与えられた給付金である salarium に由来するとされる。ただしサラリーマン(salaryman)は元々和製英語であり、大正時代頃から、大学卒で民間企業に勤める背広服ネクタイ姿の知識労働者を指す用語として生まれた[3]ため、給与所得者であっても、専門学校(専修学校専門課程)や高校卒以下のブルーカラーは本来含まない[要出典][4]医師弁護士税理士社会保険労務士などをはじめとする専門職や会社役員公務員も含まない場合が多い。「サラリーマン」は和製英語であるが、後に欧米でも「"日本の"ホワイトカラーの会社員」を指す普通名詞(Salaryman)として浸透しつつある。日本文化を扱った新聞記事や書籍などで度々使用される。

サラリーマンという語が侮蔑的な意味を持つ場合もあり(→#サラリーマンのイメージ)、それを避けるために、主に営業に携わる給料生活者を指してビジネスマンと呼ぶこともある。また、サラリーマンという表現がポリティカル・コレクトネスに引っかかることもあり、女性のOLとの総称として、「会社員」とテレビなどの公共媒体では表現されることも多い。

企業の側で人件費節源のために正社員を減らすという傾向も強く[5][6][7]、サラリーマンの中でも、リストラに対抗して自己啓発に取り組んだり、会社以外に生きがいを求めたりと、会社頼みの生活から脱却しようとする姿が多く見られる。
社会的位置づけ

サラリーマンの多くは新中間層に含まれ、自作農商店主などの旧中間層と対比される。通常の社会学では新中間層は旧中間層とともに中産階級を構成するが、マルクス主義の立場ではサラリーマンは被雇用者であるため、労働者階級に含まれる[8]

労働者の世帯収入は中央値の高い順に、@現役・企業年金のある会社員男性、現役・公務員男性と女性、A現役・企業年金のある会社員女性、現役・企業年金のない会社員男性、B現役・企業年金のない会社員女性、完全退職・公務員女性、C完全退職・企業年金のある会社員男性と女性、完全退職・企業年金のない会社員男性と女性、完全退職・公務員男性となっており、ほとんどのサラリーマンの世帯収入は現役公務員に劣る[9]。統計的にも職業別の平均資産額はサラリーマン(民間職員・労務作業者)がもっとも低い[10]

民間企業の求人倍率は歴史的に定員割れ(求人が求職者を上回る)状態で推移しており[11][12]、倍率の高い公務員や初期投資を必要とする自営業に比べて就業するのが容易である。植木等の歌にも「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」というものがあり(『ドント節』)、こういった社会的位置づけや当時の世相を反映している歌詞としてしばしば取り上げられる[13][14]

サラリーマンの仕事に関する満足度は低く、企業年金の有無を問わず、仕事の内容や就業の継続性(失業不安など)、休暇の取りやすさや家庭と仕事の両立などの面において、公務員より満足度が低くなっている[9]。また、サラリーマンの生きがいの保有率は1991年?2016年にかけて一貫して減少を続け2016年には43.6%まで低下している[15]。生きがいを得られる場は「仕事」から「家庭」に移る一方で、「家族の理解・愛情」は減少し、他人との繋がりを求めない人も増えており、サラリーマンは新たな生きがいの場を自ら見い出す積極性も持たず、生きがいの喪失に繋がっていると指摘される[15]
サラリーマンのイメージ

サラリーマンは、その生活基盤を特定企業に依存していることが多く、これを揶揄して社畜(しゃちく・「会社の家畜」という意味)や会社の犬と呼ばれる(自嘲する)ケースも見られる。このほか、没個性的な組織の歯車・会社への忠誠および依存(宮仕え)・年功序列企業戦士接待ゴルフ・過度の残業ワーカホリック過労死といったイメージとしばしば結びつけられる。時代背景によってもイメージは変わり、高度経済成長期のモーレツ社員や、バブル経済期(バブル景気)当時の栄養ドリンク片手に午前様も厭わず世界を股に掛けて走るビジネスマンバブル経済崩壊後のリストラに怯えるサラリーマンなど様々なイメージが作られている。

大学生が抱くサラリーマンのイメージは、「スーツとネクタイで忙しく残業をしている男が、残業で疲れ、忙しく、愚痴を言っている」 姿を中心に、「汗をかいて頭を下げながら仕事をしている」姿、「車内で疲れきった様子で集団に埋没している」姿、「女性を含めて笑顔で挨拶をしている」姿などで、感情評価としては 「大変そう」 「つらそう」 といった同情や哀れみの感情が多く、「なりたくない姿」 「つまらない」 あるいは 「汚い」 といった軽蔑感情が示されている[16]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:50 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef