貴家堂子
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さすが たかこ
貴家 堂子
プロフィール
本名堀内 堂子(ほりうち たかこ)
[1](旧姓:貴家[2]
性別女性
出身地 日本東京府(現:東京都北区[3]
死没地 日本東京都
生年月日 (1936-02-04) 1936年2月4日
没年月日 (2023-02-05) 2023年2月5日(87歳没)
血液型B型[4][5]
職業声優
事務所東京俳優生活協同組合(最終所属)[6]
配偶者あり
公式サイト貴家 堂子 - 俳協
公称サイズ(時期不明)[2]
身長 / 体重153 cm / 42 kg
活動
活動期間1963年 - 2023年
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

貴家 堂子(さすが たかこ、1936年昭和11年〉2月4日[6] - 2023年令和5年〉2月5日[7])は、日本女性声優[3]東京俳優生活協同組合に所属していた[6]

サザエさん』のフグ田タラオ、『ハクション大魔王』のアクビ、『天才バカボン』のハジメなど、幼児役・少女役が代表作[3]
来歴

東京府(現・東京都北区)出身[8]。実家は病院を経営していた(貴家病院〈現:白報会王子病院〉)。

桜蔭高等学校卒業後、花嫁修業が嫌だった時期に友人の誘いでTBS放送劇団オーディションを受けたところ合格し、第6期生として入団[9][10][2][11]。最初は両親の反対を受けたり「結婚するまで」と考えたこともあったが、デビューからレギュラー出演作が一度も途絶えなかったことでそのまま声優の道を進んだといい、本人いわく「流れに乗っちゃった」とのこと[10][11]

同人舎プロダクション[12]ぱらーた企画[8]やワンダフル・ライフ・プロジェクト[13]に所属していた。

アニメ『サザエさん』では放送開始の1969年以来、フグ田タラオ役で出演した[14]。この功績から、2011年東京アニメアワードでは、功労賞を同じく放送開始からレギュラー出演していた当時の声優陣3人[注 1]と共に受賞[15]2019年には「最も長くテレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じ続ける声優」としてサザエ役の加藤みどりと共にギネス世界記録に認定された[16]

2023年2月5日午後、死去[7]。死因は非公表だが、特に療養などはしておらず元気な中での急逝だったという[17]。87歳没。訃報は、同年2月10日に俳協、フジテレビより公表された[18]

遺作は、死去3日前の2月2日に収録し、2月26日に放送された『サザエさん ひな祭り1時間SP』となった[17][18]
人物・エピソード

好きな色は、ラッキーカラーでもある
ピンク[10]

幼少期に兄がシェパードを飼っていたことから好きであり、以前は大型犬やシェットランド・シープドッグを飼っていたという[10]

普段演じている役は少し高めの地声であり、自身の声を「変な声」「聞くのが苦手」と語ったこともある。ただし、自身の出演作品は「責任がある」と必ずチェックしている[10]。また、声質から「大人の役ができない」と悩んだこともあったという[10]

演技に関しては、デビュー後にレギュラー出演したラジオドラマ『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人』や『わんぱくデニス』の吹き替えなどでディレクターや共演者に指導を受け、実戦経験を積む形で学んだ部分が大きかったといい、それも苦労はあまり感じず面白かったという[11]

仕事の姿勢に関して、多くの声優が台本で自分のセリフに印をつけたりする中、貴家は「印を入れると、自分のセリフしか見えなくなる。全体を見るために全員の台本を読む」と、台本に印など書き込みをすることが無かったという[19]

バラエティー番組に何度か顔出し出演したが、「タラちゃんの声をやってほしい」と言われた際には「人前では上手くできない」「『やって』とか言われてできるものではない」という対応で一貫して断っている。

近年の若手声優に対しては「今はこういう仕事をしたいという人が多いし大変だと思う」と述べているほか、自身の「ポワンとしていても皆がたたいてくれた」経験から「人にたたかれることも大切と思う」という趣旨の発言をしていた。また、子供を演じる際に声を変えようと努力する人が多いことに関しては「普通の声で子供になれ、と駄目だしする方もいらっしゃる。これはその通りと思います」と発言していた[11]

サザエさん

長年の放送から2023年時点で大多数のキャラクターが後任などで検討されてきたが、貴家は初期メンバーの一人でもあった
[20]

原作については、小学生の頃に床屋に置いてあったものを読んでいたといい、それを楽しみにしていた時期があった。ただしその頃はタラちゃんは未登場だったという[11]

役はオーディションで選ばれた。当初はワカメ役だと思ったが「もう一人下にいる」とディレクターに言われ[11]、当初は「タラちゃんって喋るの?」という感じだったという[21]

タラちゃんを演じることになった際、ディレクターから「これは漫画じゃない。ラジオのホームドラマ(と同じ)です」と指導があったという。放送初期は電車に乗り子供の様子や会話を観察して役に活かしたといい、役作りで声自体はあまり意識せず「この場面でチビちゃんはどういう気持ちになるか」など「自分がいかに3歳児の気持ちになれるか」を大事にしていた[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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